Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

スミダコーポレーション株式会社 (6817)

純粋持株会社の下、アジア・パシフィック事業とEU事業でコイル関連部品・モジュールを展開する。車載、産業機器、家電向けにパワーインダクタ、トランス、EMC、車載用モジュールなどを供給する。巻線、表面処理、成型、精密加工、素材、設計、評価、生産の8要素技術を束ねた「集合技術」と、各地域で設計・製造・販売を完結する地産地消体制が強み。2035年に複数ニッチで主導的地位を目指す。[本社]東京都葛飾区 [創業]1956年 [上場]1988年

1. 事業概要

スミダコーポレーションは純粋持株会社にあり、国内外連結子会社を通じて生産・販売・研究開発体制を構築し、地域別にアジア・パシフィック事業とEU事業を展開する。事業の中核は、車載用・産業機器用・家電用などの電子機器に搭載されるコイル関連部品およびモジュール製品の研究・開発・設計・製造・販売にある。主要製品は、パワーインダクタ&RFインダクタ、パワートランスフォーマー、RF/通信やRFID向けシグナル製品、EMC製品、センサ・アクチュエータ、車載用モジュール、磁性材料・セラミック部品・EMS・フレキシブルコネクション、医療機器用コンポーネントに及ぶ。用途は車載関連、インダストリー関連、家電関連と広く、研究開発面ではハイブリッド・電気自動車向けモーター、オルタネータ制御回路、ECU制御用途向けの高対恒性インダクタやトランス、一次電源用トランス・コイル、高周波トランスやリアクトルなどの開発を進める。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、コイルをカスタム製品として顧客要求に合わせて供給するための総合技術力にある。具体的には、巻線技術、表面処理技術、成型技術、精密加工技術、素材・材料技術、設計技術、評価技術、生産技術の8つを「集合技術」として保有し、顧客の品質・納期・コスト要求にワンストップで応える体制を整備する点が特徴となる。コイルは電子回路設計の最後に仕様が決まるため、毎回サイズや機能が異なるカスタム対応力が重要となるが、同社はこのノウハウ蓄積を強みとする。加えて、創業期のラジオ部品からテレビ、カセットテープレコーダー、PC、さらに車載のアンテナ、ABS、ヘッドランプ、インダストリーの太陽光・風力発電システム、産業ロボットへと用途開発を広げてきた実績を持つ。1970年代の台湾・香港進出以降に築いたグローバル拠点網も優位性にあり、アジア・欧州・北米で設計・製造・販売を域内完結する地産地消体制を敷く。さらに、各地域・市場で主導的地位にある顧客との取引実績が次案件の引き合いにつながる好循環を形成する。2035年のありたい姿として“Top Position in Multiple Niches”を掲げ、ニッチ市場でシェア50%以上、すなわち主導的地位の確立を目指す方針を明示する。

3. 市場環境

同社を取り巻く市場は、車載、インダストリー、家電の各分野で構成される。特に車載関連は売上収益の約6割を占める重要市場にあり、電動化・電装化の進展に伴ってコイル使用数の増加が見込まれる。とりわけxEVでは高耐電圧、小型化、高品質基準への対応が求められ、技術要求は高度化する。一方で、xEV市場拡大を背景に競合参入が増え、価格競争は厳しさを増す。家電市場では品質より価格重視への変化が進む。外部環境面では、欧州のEV補助金停止や米国の環境政策転換により、グリーンエネルギー関連の需要環境が急変したと記載する。加えて、銅など原材料価格、物流費、エネルギー価格、地政学リスク、公的規制の変化が事業運営に影響を及ぼし得る。

4. 成長戦略

成長戦略は、2035年に向けたニッチトップ戦略と、中期経営計画2026-2028の実行で構成する。ニッチトップ戦略では、カスタム性が高く同社の強みで差別化できる市場で、複数の主導的地位を築く方針を示す。重点は3点で、高資本効率、メガトレンド、新事業となる。高資本効率では既存事業のキャッシュ創出力向上とスピード向上による高効率化を追求する。メガトレンドでは、従来のグリーンエネルギー関連に加え、電力網、移送手段、データセンター、メディカル、ロボットなどで案件獲得を狙う。新事業では、自社開発の独自技術を製品化し、VPコイル技術の医療応用、量子センシング技術の高度計測応用を進める。2025年10月にはインダストリー領域を補完するSchmidbauer Transformatoren- und Gerätebau GmbHを買収し、2026-2028計画ではSchmidbauerとのシナジー創出を掲げる。地域別には、欧州でPMIと新領域案件獲得、アジアで生産能力最適化、中国ローカル案件獲得、インド案件獲得、ベトナム生産能力拡大、北米で研究開発体制と生産体制の強化を進める。財務面では最優先を成長投資、次いで株主還元とし、ネットD/Eレシオ0.6倍を目標に財務改善を図る。2028年度目標として、売上収益1,650億円、営業利益100億円、EPS174.0円、ROIC6.7%を掲げる。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に、銅、鉄、原油など原材料価格の変動、物流費やエネルギー価格の高騰による収益圧迫リスクがある。銅価格連動契約の導入や地産地消、再生可能エネルギー活用で影響低減を図る。第2に、車載関連顧客への高依存リスクがある。売上収益の約6割が車載関連顧客群向けにあり、政策や補助金、業界環境の変化が業績変動要因となる。第3に、技術革新と価格競争、地政学、品質問題、M&A後ののれん減損などがある。特にxEV市場では競争激化が進み、想定したシナジー未達時にはM&A効果が毀損する可能性がある。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、2003年に経営と監督の分離を明確化するため、日本の上場企業第1号として委員会等設置会社へ移行した点が特徴となる。取締役会は8名中6名が社外取締役で構成され、多様な専門知識を備える。女性取締役2名、欧州や中国など事業比重の高い地域に関わる外国人取締役2名を含み、多様性を意識した体制を採る。リスク管理ではリスクマネジメント委員会を設置し、発生可能性、損害規模、事業継続性の観点から分析評価を行う。コンプライアンス面では「スミダの経営に関する諸原則・行動規範」を定め、内部通報制度や定期研修を運用する。株主還元については、2025年に改訂した配当方針に則り、配当による利益配分を行う方針を示す。

出典: 有価証券報告書 (2025-12) doc_id=S100XQT8 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
36.8B 10.2倍 1.1倍 0.0% 1,112.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 147.2B 144.0B 147.7B
営業利益 7.4B 4.5B 8.6B
純利益 3.6B 590M 5.1B
EPS 109.5 18.0 167.5
BPS 1,022.6 942.1 1,009.1

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.15%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.04%
ヤワタビル株式会社(注)1.0.03%
Yawata Zaidan Limited(注)1. (常任代理人 麹丸美樹)0.02%
佐藤哲雄0.02%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
JP JPMSE LUX RE BARCLAYS CAPITAL SEC LTD EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-23野村アセットマネジメント株式会社 5.04%(0.86%)
2025-07-22株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.15%(1.67%)
2025-06-20野村アセットマネジメント株式会社 5.90%(1.37%)
2025-04-22アセットマネジメントOne株式会社 0.04%N/A
2025-04-07野村アセットマネジメント株式会社 7.27%(0.97%)
2025-03-31株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.82%+5.82%
2025-02-07野村アセットマネジメント株式会社 8.24%(1.42%)
2025-02-07アセットマネジメントOne株式会社 0.05%N/A
2025-01-20株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.64%(1.07%)
2025-01-10アセットマネジメントOne株式会社 0.06%N/A
2025-01-10野村證券株式会社 9.66%(0.35%)
2024-11-13野村アセットマネジメント株式会社 10.01%+1.13%
2024-09-06野村證券株式会社 8.88%+0.27%
2024-07-22野村證券株式会社 8.61%(0.21%)
2024-07-19三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.96%(1.43%)
2024-06-21野村證券株式会社 8.82%(0.51%)
2024-06-03野村證券株式会社 9.33%(1.09%)
2024-05-14野村證券株式会社 10.42%(0.66%)
2024-04-11野村證券株式会社 11.08%(1.03%)
2024-03-26野村證券株式会社 12.11%+0.97%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-20TDNet配当・還元スミダ剰余金の配当(期末配当)に関するお知らせ1,213+1.32%
2026-02-20TDNet資本政策スミダ当社子会社の取締役及び従業員に対する新株予約権の発行に関するお知らせ(定時株主総会付議議案)1,213+1.32%
2026-02-19TDNet人事スミダ取締役候補者の決定に関するお知らせ1,206+0.58%
2026-02-06TDNet決算スミダ2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)1,227-5.30%
2025-10-02TDNetM&Aスミダ(開示事項の経過)欧州連結子会社による株式取得対価の払込完了に関するお知らせ1,046+1.63%
2025-08-25TDNetM&Aスミダ欧州連結子会社による株式取得(子会社化)に関するお知らせ1,056+0.28%
2025-07-23EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.04%980+2.04%
2025-07-22EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.15%958+2.30%
2025-06-23TDNet配当・還元スミダ連結子会社からの配当金受領に関するお知らせ976+0.41%
2025-06-20EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.9%985-0.91%
2025-04-22EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.04%865+1.39%
2025-04-07EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 7.27%765+6.54%
2025-03-31EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.82%968-0.93%
2025-02-07EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 8.24%
2025-02-07EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.05%
2025-01-20EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.64%
2025-01-10EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.06%
2025-01-10EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 9.66%
2024-11-13EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 10.01%
2024-09-06EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 8.88%