Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

アイコム株式会社 (6820)

アイコムは陸上業務用、アマチュア用、海上用など無線通信機器とネットワーク機器を製造販売する。ソフトウエア・ハードウエアを含むほぼ全要素技術を自社開発し、設計から製造まで国内拠点で担う体制が特徴。少量多品種生産のノウハウ、国家機関向け装備品納入実績、災害対策用機器の備蓄・貸出受託、IP無線機の導入実績が強み。海外販売網も保有。[本社]大阪府大阪市平野区 [創業]1954年 [上場]1990年

1. 事業概要

アイコムは、陸上業務用無線通信機器、アマチュア用無線通信機器、海上用無線通信機器、その他無線通信機器、ネットワーク機器等の情報通信機器を製造販売する。製造は当社と和歌山アイコムで担い、部材の一部はPURECOM、ICOM ASIA、ポジションから調達する。販売は国内とその他地域を当社およびアイコム情報機器が担い、北米、欧州、中南米、豪州では現地子会社を通じて展開する。加えて、マクロテクノスがソフトウェア受託開発と技術支援、コムフォースが無線通信システムの構築、設置、サポートを担う。単体の無線機販売にとどまらず、システム構築や保守周辺まで事業領域を広げる構成を採る。

2. 競争優位性

競争力の源泉は、創業以来のMade in Japan志向と、ソフトウエア・ハードウエアを含めたほぼ全ての要素技術を自社で開発し、製品設計から製造までを国内拠点で行う垂直統合型の体制にある。これにより、優れた製品を少量多品種で効率よく生産するノウハウを蓄積し、無線通信機器メーカーとして高い技術力を維持する。顧客の細かなニーズに対応できる技術力と品質・信頼性は、大手競合他社には参入が困難な日本の国家機関向け装備品の納品実績につながる。さらに、2006年から行政機関より災害対策用移動通信機器の備蓄・貸出事業を継続受託し、代替が困難な社会インフラの役務を継続提供する。IP無線機は大手航空会社、大手鉄道会社等を中心に導入され、インフラ運営に欠かせない機材と位置付けられる。海外では販売子会社網を持ち、製品供給と顧客接点を自前で確保する。

3. 市場環境

事業環境として、半導体等の主要電子部品の供給難は解消されつつある一方、一部キーパーツの納期長期化は継続する。会社は計画的な資材調達、部材供給不足の影響を受けにくい新製品開発、生産工程の自動化で対応を進める。需要面では、衛星無線通信機は大災害で携帯電話基地局に障害が発生した場合でも通信可能という特性を持ち、有事の通信手段として国内のみならず国際連合、UNHCR、各国政府、日本国大使館等から需要を持つ。民間企業でもBCP対策として製品・サービスの活用が進む。提示テキスト内では国内外シェアの具体数値や主要競合名は確認できない。

4. 成長戦略

会社は2026年3月期を最終年度とする3ヵ年計画「中期経営計画2026」を推進する。基本施策の第一はコアビジネス強化で、無線機単体からより高度なコミュニケーションシステムの開発・販売へ拡大し、高周波の新領域や新プラットフォームを展開する。衛星無線通信分野への進出成功を背景に、新たな「アイコムしかできない」製品展開も掲げる。異なる無線プロトコル間の通信ノウハウやハイブリッド製品の開発で主要無線分野のシェア拡大を図る。第二は新たなビジネスモデルへの挑戦で、回線料収入等のストックビジネスを今後海外市場へ展開し、収益拡大を狙う。第三はサステナブル経営戦略で、ロボット生産やスマートファクトリー化によるモノづくり改革を継続する。研究開発では、LTE回線と無線LAN環境下で通信可能なIPトランシーバーIP510H、200W出力のHF+50MHz対応アマチュア無線機IC-7760、D-STAR対応機の機能強化版ID-52PLUS、Wi‑Fi 6準拠アクセスポイントAP-76M、telelink IPフォンアプリIP200APPの受付モード追加、24GHzモジュールプロトタイプなどを投入し、既存市場深耕と新用途探索を進める。2023年にはマクロテクノスを買収し、2024年にはコムフォースを子会社化し、ソフトウェア開発力とシステム構築力を補強する。

5. リスク

主要リスクは三つ挙げられる。第一に生産拠点集中リスクで、生産拠点が和歌山県紀の川市と有田郡有田川町にあり、南海トラフ巨大地震、台風、集中豪雨等で設備被害やサプライチェーン寸断が生じた場合、操業中断の可能性を持つ。第二に原材料調達リスクで、日本、中国、台湾、東南アジア諸国からの電子部品調達が紛争や自然災害で滞る可能性を持つ。第三に為替変動リスクで、海外売上高比率が高水準にあり、為替相場の変動が業績と財政状態に影響する可能性を持つ。加えて、製品保証、知的財産権、感染症流行も重要論点となる。

6. ガバナンス

提示テキスト内で取締役会構成、独立社外取締役比率、指名・報酬委員会の有無など詳細な統治体制は確認できない。一方、経営方針として「常に最高の技術集団であれ」を社是に掲げ、「コミュニケーションで創る楽しい未来・愉快な技術」を経営理念とする。健全な財務体質は積極的な事業展開を支えるとともに、インフラを担う企業として重要な条件である経営の安定性を裏付けると記載する。株主還元方針の具体的な記述は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W2G0 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
44.7B 14.6倍 0.6倍 0.0% 3,010.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 37.5B 37.1B 34.2B
営業利益 3.7B 3.4B 2.9B
純利益 3.0B 3.5B 2.6B
EPS 205.6 241.2 179.4
BPS 4,693.3 4,580.8 4,211.9

大株主

株主名持株比率
井上 徳造0.14%
ギガパレス㈱0.10%
㈱UH Partners 20.10%
光通信㈱0.08%
公益財団法人アイコム電子通信工学振興財団0.07%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)0.05%
㈱JVCケンウッド0.03%
アイコム従業員持株会0.03%
住友不動産㈱0.02%
明治安田生命保険相互会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-12-23光通信株式会社 13.14%--
2025-10-02光通信株式会社 13.14%(4.13%)
2025-06-06光通信株式会社 17.27%--
2025-04-30光通信株式会社 17.27%(0.76%)
2024-10-10アイコム株式会社 7.32%N/A
2024-10-01アイコム株式会社 7.32%+7.32%
2022-04-26光通信株式会社 18.03%(0.70%)
2021-06-01光通信株式会社 18.73%+1.05%
2021-05-20光通信株式会社 17.68%+1.04%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-23EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 13.14%
2025-11-21TDNetIRアイコム2026年3月期第2四半期決算説明会資料2,757+0.04%
2025-10-17TDNet業績修正アイコム第2四半期(中間期)連結業績予想の修正に関するお知らせ3,025-1.75%
2025-10-02EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 13.14%3,060+0.65%
2025-06-06EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 17.27%3,010-0.96%
2025-04-30EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 17.27%2,699-1.04%
2024-10-10EDINET大量保有アイコム株式会社大量保有 7.32%
2024-10-01EDINET大量保有アイコム株式会社大量保有 7.32%
2022-04-26EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 18.03%
2021-06-01EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 18.73%
2021-05-20EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 17.68%