アオイ電子グループは、当社、連結子会社3社、持分法適用関連会社1社で構成し、電子部品の製造・販売を主力事業とする。事業は単一セグメントで運営し、実務上は集積回路部門と機能部品部門に大別する。集積回路部門では、IC、光学センサー、ウェハーレベルパッケージ、LEDを当社が製造販売し、ハイコンポーネンツ青森と青梅エレクトロニクスが半導体製品の製造を受託し、ハヤマ工業がIC製造工程の一部であるめっき加工を担う。機能部品部門では、プリントヘッド、各種センサーを当社が製造販売し、ヴィーネックスがセンサー部品の販売先となる。連結従業員数は2,014人で、このうち集積回路部門が1,580人を占め、事業の重心が半導体後工程関連にある構図がうかがえる。
当社の競争優位は、独立系アセンブリ工場としての立ち位置、顧客接点の広さ、先端パッケージ技術の蓄積にある。集積回路部門は売上高の約8割を占め、その大部分がIC等の組立、測定検査を行うアセンブリ事業で構成する。大手系列に属さない独立系として供給先が約50社に及ぶ点は、特定系列への依存を相対的に抑えつつ、多様な顧客基盤を持つ特徴といえる。技術面では、小型・薄型・軽量パッケージ技術を主力基盤とし、これを応用したパワー系および電源系パッケージの開発を推進する。先端パッケージ分野では、技術を結集したパネルレベルパッケージFOLPに関し、国際学会での発表を通じてグローバルに多数の顧客から引き合いを獲得する。さらに、エンベデッドパワー技術、チップレット集積技術も国際的に高い評価を受ける。NEDOプロジェクトでは、インテル社を主幹とする後工程自動化研究プロジェクト「SATAS」にOSAT企業として唯一参画しており、後工程分野の技術的存在感を示す材料となる。品質面ではISO9001、IATF16949などの認証取得実績を持ち、顧客信頼の基盤を形成する。
電子部品業界は、生成AIをはじめとする先端技術の進展を背景に、新市場の創出と技術革新が加速する局面にある。産業機器、次世代通信、医療、自動運転では市場拡大が期待される一方、携帯情報端末ではライフサイクル長期化や市場成熟により需要の伸びが鈍化する。EV分野でも一部地域で伸び悩みが顕在化し、成長持続性への懸念が広がる。業界構造としては、技術革新による製品陳腐化が激しく、世代交代に伴う需給逼迫と、その後の大型設備投資による供給過剰が周期的に発生する。加えて、海外進出と国際競争の激化により価格競争が強まり、金、銀、銅、すず、ニッケル、パラジウム、ルテニウムなど金属類の価格上昇や調達不安定化も収益圧迫要因となる。
当社は「革新と創造」を掲げ、既存製品の拡充と新製品の創造・上市、スピード対応、提案型営業、品質先行、原価改善、人材育成、業務効率化、地球・社会との調和を経営戦略に据える。経営目標としてROA15%以上、ROE10%以上を中長期目標に設定する。具体策として、生産性向上、業務効率化、徹底したコスト削減を進める一方、先端パッケージなど新たな事業分野へ積極的に経営資源を投入し、新製品や高付加価値製品の開発を推進する。研究開発ではFOLPの設計・開発プロセスが進展し、顧客の量産対応ニーズに応えるため三重県多気町に工場を新設し、高効率設備の開発・導入を進めて生産ラインの早期立ち上げを図る。AI/データセンター分野やEV関連分野を中心に、エンベデッドパワー技術やチップレット集積技術への具体的な引き合いが多数ある点も成長余地を示す。機能部品では高速・省電力タイプのプリントヘッドなど新機種開発を進める。設備投資は新製品投入と生産効率向上を目的に高松工場を中心に実施し、集積回路製造用設備を拡充する。
主要リスクの第1は顧客需要依存。アセンブリ事業は顧客との委託加工契約に基づき、機能部品も顧客の最終製品企画段階から参画するカスタム部品供給が中心にあり、顧客の販売状況に受注が左右される。第2は半導体市況、価格競争、原材料価格変動。需給サイクルの変動、販売価格下落、希少金属を含む材料価格上昇は収益性に影響する。第3は品質、知的財産、人材、情報セキュリティ、自然災害などの運営リスク。提示テキスト内では、これらに対し品質保証体制強化、複数調達、代替生産拠点整備などで対応を進める。
ガバナンスに関する詳細な機関設計や社外取締役構成比率は提示テキスト内では確認できない。一方、経営管理上の方針として、収益力向上と財務体質充実を重視し、ROA15%以上、ROE10%以上を中長期目標に設定する。品質面ではISO9001を基盤に信頼性向上を図り、本社・高松工場ではIATF16949、環境面ではISO14001の認証取得実績を持つ。人的基盤では計画的な新卒・中途採用、教育訓練制度拡充、職務適性に応じた配置、キャリア形成支援、柔軟な働き方導入を進める。株主還元方針については提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 29.5B | 154.8倍 | 0.6倍 | 0.0% | 2,462.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 35.0B | 33.9B | 37.2B |
| 営業利益 | 439M | -1.5B | 158M |
| 純利益 | 178M | -5.3B | 15M |
| EPS | 15.9 | -439.8 | 1.2 |
| BPS | 3,832.1 | 3,854.0 | 4,211.8 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 大西 以知郎 | 0.19% |
| 公益財団法人大西・アオイ記念財団 | 0.18% |
| アオイコーポレーション有限会社 | 0.10% |
| 西澤 知佐子 | 0.07% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.03% |
| MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 0.02% |
| 日亜化学工業株式会社 | 0.02% |
| 大西 暁子 | 0.02% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.01% |
| 明治安田生命保険相互会社 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-03-18 | 大西 暁子 | 35.59% | (6.67%) |
| 2024-02-21 | シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 | 4.16% | (1.02%) |
| 2024-01-12 | 大西通義 | 42.26% | +0.27% |
| 2024-01-12 | 大西 暁子 | 42.26% | +42.26% |
| 2023-12-21 | シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 | 5.18% | (1.32%) |
| 2022-06-15 | 大西通義 | 41.99% | -- |
| 2022-06-14 | 大西通義 | 41.99% | -- |
| 2022-04-21 | 大西通義 | 41.99% | -- |
| 2021-11-19 | シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 | 6.50% | (1.05%) |
| 2021-11-10 | 大西通義 | 41.99% | -- |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-04 | TDNet | 決算 | アオイ電子 | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,482 | -2.30% |
| 2024-03-18 | EDINET | 大量保有 | 大西 暁子 | 大量保有 35.59% | — | — |
| 2024-02-21 | EDINET | 大量保有 | シュローダー・インベストメント・マネジメ | 大量保有 4.16% | — | — |
| 2024-01-12 | EDINET | 大量保有 | 大西通義 | 大量保有 42.26% | — | — |
| 2024-01-12 | EDINET | 大量保有 | 大西 暁子 | 大量保有 42.26% | — | — |
| 2023-12-21 | EDINET | 大量保有 | シュローダー・インベストメント・マネジメ | 大量保有 5.18% | — | — |
| 2022-06-15 | EDINET | 大量保有 | 大西通義 | 大量保有 41.99% | — | — |
| 2022-06-14 | EDINET | 大量保有 | 大西通義 | 大量保有 41.99% | — | — |
| 2022-04-21 | EDINET | 大量保有 | 大西通義 | 大量保有 41.99% | — | — |
| 2021-11-19 | EDINET | 大量保有 | シュローダー・インベストメント・マネジメ | 大量保有 6.5% | — | — |
| 2021-11-10 | EDINET | 大量保有 | 大西通義 | 大量保有 41.99% | — | — |