ツインバードグループは、当社と子会社双鳥電器(深圳)有限公司で構成し、主力の家電製品等の製造販売と、新冷却技術FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)およびその応用製品の製造・販売を手掛ける。報告セグメントは家電製品事業とFPSC事業の2本柱となる。家電製品事業では、照明器具、調理家電、クリーナー、生活家電、冷蔵庫、洗濯機、AV機器、健康理美容機器を展開する。FPSC事業ではFPSC冷凍冷蔵庫を扱う。研究開発体制は開発本部82人で、総従業員の約29%を占める。家電では「匠プレミアム」「感動シンプル」のブランドラインを中心に高付加価値型製品を開発し、需要の大きな生活必需品カテゴリーで小型から中型までのラインナップ拡充を進める。FPSCでは「化学・エネルギー」「計測・環境」「医療・バイオ」「食品・流通」の4分野に注力する。
同社の強みとして有報に明記される点は、TWINBIRDブランドのもとで商品開発型企業として、自社工場を含め企画・開発からアフターサービスまでのバリューチェーンを有することにある。製品企画から販売後対応までを一気通貫で持つ体制は、品質管理、顧客要望の反映、OEMやプライベートブランド対応の柔軟性に資する。加えて、全国でも屈指のものづくりの町とされる新潟県燕三条地域の協力企業をはじめとする経営資源に恵まれ、取引先企業との共創により新たな付加価値を生み出す点も競争力の源泉となる。FPSC事業では、厚生労働省向け可搬型武田モデルナ社製ワクチン用低温冷凍庫の出荷累計約12,000台というコールドチェーン構築実績を持つ。さらに2024年10月にWHOが定める医療機材品質認証PQSを取得しており、医療分野での信頼性向上と海外展開の足掛かりとなる。知的財産面では、競争上重要な特許、意匠、商標権などの権利化に取り組む方針を示す。
家電製品事業を取り巻く環境として、歴史的な円安の継続による原価高騰、物価上昇による個人消費回復の遅れ、家電量販店やECサイト販売における熾烈な価格競争が挙げられる。海外の製造委託会社から製品や部材を輸入しているため、為替変動や調達価格上昇の影響を受けやすい構造となる。一方、FPSC事業では、今後成長するバイオ医薬品市場において、冷凍-20~-40℃、極冷凍-70~-85℃の厳密な温度管理を要する搬送・保管ニーズが拡大すると認識する。こうしたコールドチェーン需要は医薬・バイオ分野の追い風となる。規制・品質面では、製造物責任リスクに対応してISO9001認証を取得し、公的安全基準の遵守にとどまらない品質保証体制を整備する。提示テキスト内では国内外シェアや競合企業名の具体的記載は確認できない。
中期経営計画(2023-2025)では、需要の大きな生活必需品カテゴリーに独自性ある製品を少人数世帯の生活者に向けて小型から中型まで拡充し、市場で独自のポジショニング確立を目指す。2026年2月期は収益性改善に向けて「収益構造の再構築」「固定費・変動費の最適化」「成長事業の推進」を掲げる。家電では「匠プレミアム」「感動シンプル」を軸にラインナップ拡充を継続しつつ、B2B向けにプライベートブランド製品やOEM製品の営業活動、新製品開発を推進する。商品開発体制の見直しとバリューチェーン連携強化により新製品開発の効率を高め、金額ベースで前期比倍増の新製品投入を計画する。加えて、2025年3月1日より家電の出荷価格を従来価格の約10%以上順次改定し、円安やエネルギー資源価格高騰の影響抑制を図る。供給面では国内製造比率を50%まで引き上げることを目指し、燕三条のものづくり資源を活用した国内製造の新製品やOEM製品の開発を進める。2024年12月導入のサプライチェーンマネジメント基幹システムによる自動化・省力化、生産性向上プロジェクトによる業務効率化も進める。FPSCでは4分野のうち特に「医薬・バイオ」の成長を想定し、PQS取得とワクチン用低温冷凍庫の実績を活かして、国内外ネットワークを通じたグローバル規模のコールドチェーン構築や医療サービス拡充への参画を狙う。中計最終年度の目標として、売上高150億円、営業利益8億円、営業利益率5.3%、ROE5.0%以上、DOE1.8%以上、PBR1.0倍以上を掲げる。
主なリスクは3点挙げられる。第1に、海外製造委託先からの調達に伴う為替変動、調達価格高騰、供給不足のリスクとなる。第2に、家電量販店やECでの価格競争、新製品が市場支持を得られないリスクとなる。第3に、2025年2月期に判明した新基幹システム導入に伴う在庫購買管理の会計処理誤謬と、財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備となる。システムテスト工程の不備と人的リソース不足が原因とされ、是正策として再検証と人員補強を進める。
リスク管理面では「リスク管理委員会」を設置し、リスク管理担当役員を委員長として、常勤取締役、本部長、内部監査担当部長らで構成する。重大リスクの識別、分析、評価を行い、予防策と対応策を検討し、その結果を取締役会に報告する体制を敷く。一方、内部統制については、当事業年度末時点で財務報告に係る内部統制を有効でないと判断しており、開示すべき重要な不備の是正が課題となる。株主還元方針については、提示テキスト内では定性的方針の詳細は確認できないが、中期経営計画の指標としてDOE1.8%以上、PBR1.0倍以上を掲げる。人材面では管理職に占める女性労働者比率14.0%、男性育児休業取得率66.7%を開示する。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 4.4B | — | 0.6倍 | 0.0% | 405.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10.1B | 484,055.0 | 10.9B |
| 営業利益 | 5M | 114M | 43M |
| 純利益 | -102M | 317,272.0 | 70M |
| EPS | -9.6 | 1.0 | 6.6 |
| BPS | 726.4 | 1.0 | 781.4 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| ㈱双栄 | 0.13% |
| 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 0.05% |
| ツインバード従業員持株会 | 0.03% |
| 野水重明 | 0.03% |
| ㈱日本政策投資銀行 | 0.03% |
| ㈱日本カストディ銀行(信託口) | 0.02% |
| 野水秀勝 | 0.01% |
| 野水敏勝 | 0.01% |
| ㈱第四北越銀行 | 0.01% |
| 野水御富士 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-07-07 | 明治安田アセットマネジメント株式会社 | 3.68% | (1.32%) |
| 2025-05-07 | 明治安田アセットマネジメント株式会社 | 5.00% | +5.00% |
| 2023-10-03 | 株式会社双栄 | 15.99% | +2.52% |
| 2023-09-25 | 株式会社双栄 | 15.99% | +2.52% |
| 2022-10-31 | 株式会社双栄 | 13.47% | -- |
| 2022-09-08 | 株式会社双栄 | 13.48% | (2.59%) |
| 2022-09-08 | 株式会社双栄 | 13.47% | (0.01%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-07-07 | EDINET | 大量保有 | 明治安田アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 3.68% | 420 | +0.71% |
| 2025-05-07 | EDINET | 大量保有 | 明治安田アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.0% | 410 | -0.24% |
| 2023-10-03 | EDINET | 大量保有 | 株式会社双栄 | 大量保有 15.99% | — | — |
| 2023-09-25 | EDINET | 大量保有 | 株式会社双栄 | 大量保有 15.99% | — | — |
| 2022-10-31 | EDINET | 大量保有 | 株式会社双栄 | 大量保有 13.47% | — | — |
| 2022-09-08 | EDINET | 大量保有 | 株式会社双栄 | 大量保有 13.48% | — | — |
| 2022-09-08 | EDINET | 大量保有 | 株式会社双栄 | 大量保有 13.47% | — | — |