Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社デンソー (6902)

自動車部品を中核に、サーマル、パワトレイン、車載電子、電動化、先進デバイスを世界で製造販売する。研究開発・製造・販売を自社で担い、半導体やソフトウェア強化を進める。CASE進展や電動車、SDV普及を成長機会と捉え、FA、エネルギー、食農など非車載へも展開する。売上の約半分をトヨタグループ向けが占める点は特徴とリスクの両面を持つ。[本社]愛知県刈谷市 [創業]1949年 [上場]1949年

1. 事業概要

デンソーは、当社と子会社187社、関連会社65社で構成する企業集団として、日本、北米、欧州、アジア、その他の各地域で製造・販売を展開する。主力は自動車関連で、サーマルシステム、パワトレインシステム、モビリティエレクトロニクス、エレクトリフィケーションシステム、先進デバイス、非車載事業を手掛ける。製品群はHVAC、電動コンプレッサ、ヒートポンプシステム、コモンレールシステム、点火コイル、排気センサ、エンジンECU、ハイブリッドECU、BEV ECU、ミリ波レーダ、画像センサ、自動運転ECU、PCU、インバータ、パワーモジュール、電池ECU、高電圧リレー、各種半導体センサ、特定用途向けIC、パワー半導体など広範に及ぶ。非車載では自動化設備、各種ロボット、プログラマブルコントローラ、QRコードスキャナ、RFID、物流合理化システム、施設園芸関連製品、自然冷媒ヒートポンプ式給湯機、V2H充放電設備などを展開する。当社は製造・販売・研究開発と子会社・関連会社の統括機能を有する。

2. 競争優位性

競争優位の源泉は、製品領域の広さと基盤技術の厚みにある。自動車部品においてサーマル、パワトレイン、電子制御、電動化、センシング、半導体までを横断し、単品供給にとどまらずシステム提案が可能な事業構造を持つ。研究開発では、半導体やソフトウェアを中心に基盤技術の強化を掲げ、AI向け車載用半導体IPコア、ASIL D対応プロセッサーIP、カーボンナノチューブを活用した透明ヒータ・透明電極、走行中給電技術、SOECを用いた高効率水素生成技術などを開発する。車載製品には高度運転支援や自動運転向けの情報技術システムが含まれ、ソフトウェア搭載製品も多い。加えて、世界中の工場で世界的に認められている品質管理基準に従って製造すると記載し、高品質・高付加価値の自動車関連製品を送り出す世界的なリーディングメーカと自認する。顧客基盤では売上の約半分をトヨタグループ向けが占め、深い取引関係と量産実績の蓄積がうかがえる一方、顧客集中リスクも併存する。研究開発投資は直近売上収益の9%台を目安とし、継続的な技術蓄積を図る。

3. 市場環境

自動車業界ではCASEの進展に伴い、電動車やSDVが普及し、モビリティと社会が密接につながる方向へ変化する。温暖化、資源枯渇、環境汚染への対応強化により、燃費・排ガス規制や電動化需要への適応が重要性を増す。気候変動対応では、パリ協定や各国の脱炭素政策を背景に、環境規制の改正・強化が進む可能性がある。欧州では2027年2月以降に販売されるEV・産業用電池にバッテリーパスポート導入が義務付けられると記載する。一方で市場競争は厳しく、自動車メーカからの価格引き下げ要請が強まり、低コスト競合や民生用エレクトロニクス製品メーカなど新規競合の台頭も想定する。海外市場比率の上昇に伴い、法規制変更、政治経済要因、税制、人材確保、インフラ未整備など国際展開固有の不確実性も高まる。

4. 成長戦略

成長戦略は「環境」と「安心」を軸に、モビリティ起点でより広い領域へ価値提供を拡張する方針に集約する。モビリティの進化では、電動車普及による環境負荷低減と車の知能化による安全社会の実現に貢献する。新たな価値の創造では、モビリティで培った技術やモノづくり力をエネルギー、FA、食農へ実装する。研究開発の具体例として、EV充電制御システム「EVECOM」の販売開始、愛知県国際展示場駐車場での走行中給電技術の社会実証、自動車部品解体プロセスの技術実証、「Car to Car」事業化への挑戦、バッテリーパスポート用アプリケーション開発を進める。EcoPass認定は日本企業として初めて取得したと記載する。安心分野ではCanatu社との戦略的パートナーシップ、クアドリック社との共同開発を進める。新価値創造ではJERAとSOEC・排熱活用による高効率水素生成技術の共同開発契約を締結し、NTTデータとは2030年までに3,000人規模の開発体制整備を目指す。食農では全自動収穫ロボット「Artemy®」の欧州地域での受注を開始する。提示テキスト内では中期経営計画の売上や利益の数値目標は確認できない。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に自動車需要と価格競争への感応度が高い点で、日本、北米、欧州、アジアの景気後退や顧客の値下げ要請、低コスト競合の台頭が業績に影響する。第2に顧客集中で、売上の約半分をトヨタグループ向けが占めるため、特定顧客の業績や調達方針変更の影響を受けやすい。第3に技術・供給・外部環境リスクで、新製品開発の不確実性、原材料や部品の不足、為替変動、サイバー攻撃、気候変動、災害、法的手続が挙げられる。特に電動化や規制変化に現行製品が適切に対応できない場合、販売機会喪失につながる可能性がある。

6. ガバナンス

経営の基本方針として、魅力ある製品で顧客満足を提供し、変化を先取りして世界市場で発展し、自然を大切にして社会と共生し、個性を尊重して活力ある企業をつくることを掲げる。経営指標は売上収益、営業利益、ROEを用いる。リスク管理では為替変動に対し現地生産や通貨ヘッジ取引を実施し、災害に対してBCPや有事行動マニュアルを整備する。情報セキュリティでは社内ネットワークや生産ラインへの対策、社員教育、車載製品をサイバー攻撃から守る技術開発と独自の運用仕組み構築を進める。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VWHL | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
5576.0B 13.2倍 2.0倍 0.0% 1,915.5円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 7161.8B 7144.7B 6401.3B
営業利益 519.0B 380.6B 426.1B
純利益 419.1B 312.8B 314.6B
EPS 145.0 105.0 104.0
BPS 936.6 1,072.5 802.5

大株主

株主名持株比率
トヨタ自動車株式会社0.21%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.13%
株式会社豊田自動織機0.06%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
トヨタ不動産株式会社0.05%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.03%
デンソー従業員持株制度会0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%
JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-06-25株式会社豊田自動織機 6.35%--
2025-06-09株式会社豊田自動織機 6.35%+0.48%
2024-01-19トヨタ自動車株式会社 19.00%(1.22%)
2024-01-05トヨタ自動車株式会社 20.22%(2.74%)
2023-12-20株式会社豊田自動織機 5.87%(2.75%)
2023-12-20トヨタ自動車株式会社 20.22%(2.74%)
2022-09-26トヨタ自動車株式会社 22.96%(1.02%)
2022-09-13トヨタ自動車株式会社 23.98%(0.77%)
2022-08-31トヨタ自動車株式会社 23.98%(0.77%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-06TDNetM&Aデンソー(開示事項の経過)公開買付けへの応募及び当社個別決算における特別利益の計上見込みに関するお知らせ2,034-1.97%
2026-03-06TDNetその他デンソー本日の一部報道について2,034-1.97%
2026-02-03TDNet決算デンソー2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)2,065-0.41%
2026-02-03TDNet業績修正デンソー業績予想の修正に関するお知らせ2,065-0.41%
2026-01-14TDNetM&Aデンソー(開示事項の経過)公開買付けへの応募及び当社個別決算における特別利益の計上見込みに関するお知らせ2,218+2.52%
2026-01-14TDNetM&Aデンソー自己株式の公開買付けの買付条件等の変更に関するお知らせ2,218+2.52%
2025-12-02TDNetその他デンソー従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分の払込完了及び一部失権に関するお知2,028-0.27%
2025-10-28TDNet配当・還元デンソー自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ2,292-0.41%
2025-10-06TDNetM&Aデンソー(開示事項の経過)自己株式の公開買付け実施に向けた進捗状況のお知らせ2,244+1.23%
2025-10-06TDNet配当・還元デンソー自己株式の取得状況に関するお知らせ2,244+1.23%
2025-09-04TDNet配当・還元デンソー自己株式の取得状況に関するお知らせ2,156+1.23%
2025-07-04TDNet配当・還元デンソー自己株式の取得状況に関するお知らせ1,942-1.06%
2025-06-25EDINET大量保有株式会社豊田自動織機大量保有 6.35%1,896+1.24%
2025-06-16TDNetその他デンソー譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ1,898+1.26%
2025-06-09EDINET大量保有株式会社豊田自動織機大量保有 6.35%1,944+0.28%
2024-01-19EDINET大量保有トヨタ自動車株式会社大量保有 19.0%
2024-01-05EDINET大量保有トヨタ自動車株式会社大量保有 20.22%
2023-12-20EDINET大量保有株式会社豊田自動織機大量保有 5.87%
2023-12-20EDINET大量保有トヨタ自動車株式会社大量保有 20.22%
2022-09-26EDINET大量保有トヨタ自動車株式会社大量保有 22.96%