株式会社エノモトは、精密金型の製作を基盤に、パワー半導体用リードフレーム、オプト用リードフレーム、コネクタ用部品、およびそれらの製造に使用する精密金型・周辺装置の製造販売を手掛ける。パワー半導体用では、パワーデバイス、小信号デバイス向けリードフレームやヒートシンクを展開し、民生用機器、産業用機器、自動車部品向けに供給する。オプト用では、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイのバックライト、自動車各種ランプ、産業用・民生用LED、照明用LED向けリードフレームを扱い、顧客との協働で金型設計、製作、試作品開発から量産まで対応する。コネクタ用部品では、スマートフォンやウェアラブル端末向けの極小部品に加え、自動車向け部品も展開する。国内4工場、海外2工場を配置し、香港販売拠点も活用する生産販売体制を構築する。
競争力の中核は、金型技術の基本である「抜き・曲げ」に、「つぶし(コインニング)・絞り」や樹脂成形を複合させる加工技術にある。会社はこれを「あらゆる分野で高度な要求に応えられる」強みと位置付ける。特にコネクタ用部品では、金属プレス加工技術と樹脂成形加工技術を融合し、国内外で金属端子部のプレス加工からメッキ加工、樹脂成形加工に至る設計から製造までの一貫生産を行う。パワー半導体用リードフレームでは、金属プレス・カシメの各工程を一貫して大量かつ安定的に生産・供給できる点を訴求する。経営課題でも、金属と樹脂の精密複合加工技術を強みとし、世界最小クラスの部品加工を実現すると明記する。品質面ではISO9001、自動車産業向けIATF16949の取得・運用により量産品質体制を整備し、最先端の自動検査装置の開発・導入も進める。加えて、国内外拠点間の技術交流と相互支援を進め、技術と知識の共有によるバックアップ体制を構築する。
同社が属する電子部品業界には、カーボンニュートラル実現に向けたGX、DXの推進、5G等の通信技術の発展、xEV化、ADAS技術の進化といった成長要因が存在し、中長期的な成長基調を見込む。一方で、中国市場の回復時期、最終製品の販売状況、米国の関税政策などに起因する世界景況の変動により、出荷量が大きく変動する可能性がある。業界は価格・技術の両面で競争が激しく、急速な技術革新への対応遅れや新製品導入の遅延は受注機会損失につながる。加えて、同社製品は多様な国・地域で販売されるため、景気後退、法規制変更、輸出入規制、地政学リスク、原材料価格高騰や物流停滞の影響を受けやすい構造を持つ。
同社は2021年度から2030年度までの長期経営ビジョンとして「金型の技術で未来を創る ~より小さく より速く 最先端の技術で暮らしとビジネスのベストパートナーを目指す~」を掲げる。2024年度から2026年度を2nd STEPと位置付け、連結ベースの営業利益率8%以上、ROE9%以上を目標に設定する。施策として、津軽工場の増築による生産能力強化、品質改善と製造コスト低減を目的とした製造工程の自動化・効率化、メッキ工程の内製化、スマートファクトリー実現に向けた取組みを推進する。津軽工場はスマートファクトリーをコンセプトとし、将来的な他拠点展開も計画する。成長分野への投資では、既存技術を生かしつつ、従来カテゴリーにとらわれない新分野進出を志向する。研究開発では、山梨大学との共同開発による燃料電池スタック用セパレータ新技術について、量産技術確立と製造コスト削減を進め、燃料電池車・家庭用燃料電池への参入を目指す。山梨大学、大阪大学との共同プロジェクトはNEDO事業に採択され、性能面で高い評価を得たほか、2025年度から2029年度の関連事業にも採択され、事業化に向けて前進する。
主なリスクは3点挙げられる。第1に、電子部品需要が各国景気や最終製品需要の変動を強く受ける点にあり、景気後退局面では受注急減の可能性がある。第2に、中国・フィリピンを含む海外展開に伴う政治、税制、法規制、地政学、物流のリスクがある。第3に、価格競争と技術革新の速い業界特性により、技術対応の遅れ、品質不具合、原材料高騰が収益に影響し得る。会社は多用途対応、拠点間バックアップ、複数調達先の確保で影響低減を図る。
提示テキスト内では取締役会構成や社外取締役比率などの詳細な統治体制は確認できない。一方、経営方針では、取引先や従業員などステークホルダーの信頼と理解を基礎に、安定性、成長性、収益性を高め、強固な経営基盤の確立と企業価値最大化を目指す方針を示す。2025年度の経営重点テーマに「品質第一」を掲げ、製品及び業務の品質を企業価値向上の基礎と再確認する。株主還元では、経営資源の効率化により棚卸資産圧縮や遊休不動産処分を進め、生み出したキャッシュ・フローを成長投資と安定的な配当に充当する方針を示す。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 21.2B | 11.7倍 | 0.9倍 | 2.6% | 3,095.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8.7B | 34.0B | 30.4B |
| 営業利益 | 715M | 2.4B | 1.7B |
| 純利益 | 514M | 1.8B | 1.2B |
| EPS | 77.9 | 265.1 | 191.2 |
| BPS | — | — | 3,518.9 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 有限会社エノモト興産 | 0.07% |
| 有限会社エムエヌ企画 | 0.05% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.04% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.02% |
| 榎本 寿子 | 0.02% |
| 佐々木 嘉樹 | 0.02% |
| セントラル短資株式会社 | 0.02% |
| エノモト従業員持株会 | 0.01% |
| 櫻井 宣男 | 0.01% |
| 櫻井 妙子 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-08-05 | fundnote株式会社 | 8.53 | |
| 2026-07-31 | 日亜化学工業株式会社 | 8.74 | |
| 2026-06-17 | fundnote株式会社 | 14.36 | |
| 2026-04-06 | fundnote株式会社 | 12.08 | |
| 2026-03-11 | fundnote株式会社 | 9.93 | |
| 2025-12-10 | fundnote株式会社 | 10.21 | |
| 2025-12-09 | fundnote株式会社 | 10.21 | |
| 2025-12-05 | fundnote株式会社 | 9.93 | |
| 2025-11-21 | fundnote株式会社 | 7.66 | |
| 2023-08-17 | 有限会社エムエヌ企画 | 4.67 | |
| 2023-08-17 | 有限会社エノモト興産 | 7.0 | |
| 2022-12-07 | 野村證券株式会社 | 3.93 | |
| 2022-10-21 | 野村證券株式会社 | 5.16 | |
| 2022-09-22 | 野村證券株式会社 | 6.37 | |
| 2022-08-19 | 野村證券株式会社 | 6.4 | |
| 2022-07-07 | 野村證券株式会社 | 6.8 | |
| 2022-04-07 | 野村證券株式会社 | 7.44 | |
| 2022-03-07 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 7.14 | |
| 2022-02-22 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 7.05 | |
| 2022-01-21 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 7.58 |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-08-10 | TDNet | 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | — | — | ||
| 2026-08-10 | TDNet | 業績予想及び配当予想の修正(増配)に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-08-10 | TDNet | 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-08-10 | TDNet | 2027年3月期第1四半期決算補足資料 | — | — | ||
| 2026-08-05 | TDNet | Holding change by fundnote株式会社 | — | — | ||
| 2026-07-31 | TDNet | Holding change by 日亜化学工業株式会社 | — | — | ||
| 2026-07-29 | TDNet | 主要株主および主要株主である筆頭株主の異動(予定)ならびに公開買付けに準ずる行為として政令で定める買 | — | — | ||
| 2026-06-27 | TDNet | 山梨県東部を震源とする地震の影響に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-06-17 | TDNet | Holding change by fundnote株式会社 | — | — | ||
| 2026-04-06 | TDNet | Holding change by fundnote株式会社 | — | — | ||
| 2026-03-11 | TDNet | Holding change by fundnote株式会社 | — | — | ||
| 2026-01-07 | TDNet | buyback: 第三者割当による自己株式処分の払込完了に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-01-07 | TDNet | 第三者割当による自己株式処分の払込完了に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-19 | TDNet | buyback: 資本提携契約及び業務提携契約の締結並びに第三者割当による自己株式の処分に関するお知 | — | — | ||
| 2025-12-19 | TDNet | 資本提携契約及び業務提携契約の締結並びに第三者割当による自己株式の処分に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-10 | TDNet | Holding change by fundnote株式会社 | — | — | ||
| 2025-12-09 | TDNet | Holding change by fundnote株式会社 | — | — | ||
| 2025-12-09 | TDNet | 2025年青森県東方沖地震の影響に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-05 | TDNet | Holding change by fundnote株式会社 | — | — | ||
| 2025-12-05 | TDNet | 主要株主および主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ | — | — |