山一電機は、半導体検査工程に使用されるICソケット製品と、電子・電気機器向けコネクタ製品などの機構部品の製造販売を主力とする。事業はテストソリューション、コネクタソリューション、光関連の3区分で構成する。テストソリューション事業ではバーンインソケット、テストソケット、半導体テスト関連サービスを展開し、フィリピンや韓国の子会社で製造しつつ、米国、シンガポール、ドイツ、香港、中国などの販売子会社を通じてグローバルに供給する。加えて、テストソリューションサービセスINC.がバーンインボードやテストソケットなどのメンテナンス事業を担う。コネクタソリューション事業では、高速伝送用コネクタ、カードコネクタ、インターフェースコネクタ、基板コネクタ、圧接コネクタ、実装用ICソケット、YFLEXを展開する。光関連事業では、RGBフィルタ、UV/IRカットフィルタ、ダイクロイックフィルタ・ミラー、蛍光ダイクロイックフィルタ、ショート/ロングパスフィルタ、バンドパスフィルタ、半導体レーザ光源を扱う。
競争優位の源泉として、研究開発欄に記載された高精度メカニカル技術、高信頼接触技術、高速伝送技術、フレキシブル基板技術の蓄積が挙げられる。テストソリューション事業では、メモリ用の狭ピッチ対応ICソケット、車載用先端半導体や次世代パワー半導体に対応したICソケット、高密度実装及び高速伝送に対応したソケットを開発する。プローブも狭ピッチから高周波タイプ、低コストのプレスタイプまで顧客要求に応じて展開する。コネクタソリューション事業では、通信基幹系光伝送機器用コネクタ、データセンター機器用コネクタ、基板対基板用コネクタ、YFLEXとの組み合わせで実現したFPC用コネクタ、自動運転用機器向けカメラモジュールコネクタ及びインターフェースコネクタを開発する。さらに、半導体テスト関連サービスやメンテナンス事業を持つ点は、製品販売に加え顧客接点を継続化する要素となる。品質面ではISO 9001、環境面ではISO 14001の認証取得の沿革が確認でき、品質管理体制の整備も差別化要素となる。市場シェアや特許件数の明示は提示テキスト内では確認できない。
会社が認識する市場環境として、世界経済は緩やかな成長を見込む一方、ウクライナ情勢、中東情勢、米国関税政策などにより先行き不透明感が増す。主力の半導体市場は品種ごとに回復度合いに差があるものの、市場全体では中長期的な拡大を見込む。事業リスクの記載からは、テストソリューション事業の需要が世界の半導体需給の影響を受けやすい構造が読み取れる。コネクタ分野では、スマートフォンや車載用電子機器などで技術革新と新製品への切り替えが速く、在庫調整や価格競争が激化する環境にある。海外での生産・販売比率が高く、為替、税制・法改正、賃金上昇、物流やエネルギーなどのインフラ不確実性も事業環境の重要要素となる。
2023年度を初年度とする第四次山一電機グループ中期経営計画では、「お客様が満足いただける製品・サービスを提供できる会社」への成長を掲げ、「お客様と共にグローバルに連携し、未来につながる製品の創造」に取り組む。基本戦略は「成長戦略」と「構造改革」の深耕にあり、次期中期経営計画を見据えた施策として、成長戦略では「事業強化」、構造改革では「機能強化」を進める。テストソリューション事業では「成長エンジンとして更に強い事業へ深化」を目標に、成長・拡大へのマイルストーン作成、必要な要素技術の事前取り込み、高品質とタイムリーな供給による信頼獲得を進める。コネクタソリューション事業では「強みを活かして第2の柱となるべく進化」を目標に、通信市場向けコネクタの製品開発力強化、製品競争力強化、顧客関係強化を進める。機能強化では、社内の組織力・実行力向上と外部活用、設備投資・戦略投資・人的資本投資、資本コストを上回るROIC達成、新技術や将来発展分野への先行投資を掲げる。経営指標として、2026年3月期に売上高500億円、営業利益100億円超を目指し、3ヵ年累計では連結売上高1,390億円以上、連結営業利益250億円以上、投資計画累計140億円を設定する。加えて、ROE10%以上、連結配当性向30%、総還元性向40%以上を目標とする。
主要リスクとして、第一に為替変動リスクがある。生産拠点がフィリピン、韓国、ドイツにあり、販売通貨も円、米ドル、ユーロ、シンガポールドルなどに及ぶため、通貨変動がコストと収益の双方に影響する。第二に半導体需給や大口顧客動向、地政学、感染症など事業環境変動の影響が大きい。第三に価格競争、品質問題、知的財産、海外事業運営、外注部品供給、原材料価格、技術トレンド予測の誤りなどが収益性を圧迫し得る。加えて、生産拠点がフィリピンと神奈川県秦野市に集中する点も供給継続上のリスクとなる。
提示テキスト内で詳細な取締役会構成や社外取締役比率は確認できない。一方、経営体制面では2021年6月に亀谷淳一が代表取締役社長に就任した沿革が確認できる。経営管理上の指標として売上高、営業利益、投資費用、ROE、配当性向、総還元性向を重視する。株主還元方針は比較的明確で、連結配当性向30%を引き続き目指し、自己株式取得を機動的に実施し、総還元性向40%以上を目指す。資本政策では設備投資、戦略投資、人的資本投資を通じた好循環の実現と、資本コストを上回るROIC達成を掲げる。労使関係は安定し、提出会社には労働組合がない旨の記載がある。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 192.5B | 34.0倍 | 4.3倍 | 0.0% | 8,820.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 45.3B | 36.4B | 47.0B |
| 営業利益 | 8.2B | 2.9B | 9.1B |
| 純利益 | 5.2B | 2.1B | 7.2B |
| EPS | 259.5 | 100.4 | 346.1 |
| BPS | 2,037.6 | 1,862.4 | 1,770.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 | 0.12% |
| 株式会社日本カストディ銀行 | 0.09% |
| BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 0.03% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.03% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 0.02% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.02% |
| GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 0.02% |
| 山一電機従業員持株会 | 0.01% |
| THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 0.01% |
| NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW (常任代理人 野村證券株式会社) | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-02-17 | 野村證券株式会社 | 4.50% | (0.62%) |
| 2025-12-05 | ゴールドマン・サックス証券株式会社 | 4.79% | (1.50%) |
| 2025-12-04 | 野村證券株式会社 | 5.12% | +5.12% |
| 2025-11-18 | 野村證券株式会社 | 4.60% | (0.53%) |
| 2025-10-06 | 野村證券株式会社 | 5.13% | (0.08%) |
| 2025-09-22 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.21% | +5.21% |
| 2025-06-20 | ゴールドマン・サックス証券株式会社 | 6.29% | (0.27%) |
| 2025-05-22 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 3.90% | (1.33%) |
| 2025-04-21 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 4.33% | (0.82%) |
| 2025-02-07 | ゴールドマン・サックス証券株式会社 | 6.56% | +1.18% |
| 2025-01-22 | ゴールドマン・サックス証券株式会社 | 5.38% | +5.38% |
| 2025-01-10 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 5.23% | +5.23% |
| 2024-11-22 | アセットマネジメントOne株式会社 | 0.03% | N/A |
| 2024-10-18 | JPモルガン証券株式会社 | 4.34% | (1.41%) |
| 2024-09-20 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 5.15% | (1.28%) |
| 2024-09-19 | JPモルガン証券株式会社 | 5.75% | +5.75% |
| 2024-09-06 | アセットマネジメントOne株式会社 | 0.06% | N/A |
| 2024-08-07 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 4.29% | (1.48%) |
| 2024-07-05 | NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC | 4.26% | (1.05%) |
| 2024-06-24 | NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC | 5.31% | (1.05%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-19 | TDNet | 人事 | 山一電機 | 役員の異動に関するお知らせ | — | — |
| 2026-03-19 | TDNet | 人事 | 山一電機 | 組織改編及び人事異動に関するお知らせ | — | — |
| 2026-02-17 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 4.5% | 8,330 | +0.60% |
| 2026-02-04 | TDNet | 決算 | 山一電機 | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 6,730 | +14.86% |
| 2026-02-04 | TDNet | 業績修正 | 山一電機 | 通期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ | 6,730 | +14.86% |
| 2026-02-04 | TDNet | IR | 山一電機 | 2026年3月期 第3四半期決算説明会資料 | 6,730 | +14.86% |
| 2026-01-16 | TDNet | その他 | 山一電機 | 従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分の払込完了及び一部失権に関するお知 | 6,250 | +0.64% |
| 2025-12-05 | EDINET | 大量保有 | ゴールドマン・サックス証券株式会社 | 大量保有 4.79% | 5,930 | +0.51% |
| 2025-12-04 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 5.12% | 5,790 | +2.42% |
| 2025-11-18 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 4.6% | 5,700 | -0.88% |
| 2025-11-05 | TDNet | 決算 | 山一電機 | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | 4,250 | +16.47% |
| 2025-11-05 | TDNet | 業績修正 | 山一電機 | 通期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ | 4,250 | +16.47% |
| 2025-11-05 | TDNet | 配当・還元 | 山一電機 | 剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ | 4,250 | +16.47% |
| 2025-11-05 | TDNet | 人事 | 山一電機 | 組織改編及び人事異動に関するお知らせ | 4,250 | +16.47% |
| 2025-11-05 | TDNet | IR | 山一電機 | 2026年3月期 中間期決算説明会資料 | 4,250 | +16.47% |
| 2025-10-06 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 5.13% | 3,795 | +1.58% |
| 2025-09-22 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.21% | 3,680 | -0.14% |
| 2025-08-29 | TDNet | その他 | 山一電機 | 従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分に関するお知らせ | 3,225 | -2.48% |
| 2025-08-05 | TDNet | 決算 | 山一電機 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,851 | +3.26% |
| 2025-08-05 | TDNet | IR | 山一電機 | 2026年3月期 第1四半期決算説明会資料 | 2,851 | +3.26% |