Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

日本アビオニクス株式会社 (6946)

日本アビオニクスは、防衛用システム製品、宇宙用電子部品、産業用電子機器を担う情報システムと、接合機器・赤外線機器を担う電子機器を展開する。独自のエレクトロニクス技術とシステム技術、赤外線技術を核に、艦船搭載用コンソール、水晶デバイス封止装置、医用サーモグラフィなどを開発。防衛・宇宙向けと産業向けを併せ持ち、提案力とものづくり力の強化で拡大を図る。[本社]神奈川県横浜市瀬谷区 [創業]1960年 [上場]1988年

1. 事業概要

日本アビオニクスは、当社、親会社であるNAJホールディングス株式会社、連結子会社の福島アビオニクス㈱で構成する企業グループとして、情報システムと電子機器の2事業を展開する。情報システムは、防衛用システム製品、宇宙用電子部品、産業用電子機器を扱い、電子機器は接合機器と赤外線機器を扱う。研究開発の記載からは、情報システムの主力製品として艦船搭載用コンソールを有し、電子機器では水晶デバイスの生産に必要な全自動真空シーム封止装置や、医用サーモグラフィを展開することが確認できる。全自動真空シーム封止装置「NAW-8000」は、水晶デバイス製造時のCO2排出量低減、窒素使用量の大幅抑制、装置占有面積の当社従来比3分の2への縮小、故障予知機能、トレーサビリティ強化を特徴とする。医用サーモグラフィ「F50ME」は厚生労働省の製品承認を取得し、非接触・非侵襲で体表温度分布を把握する用途に対応する。

2. 競争優位性

競争優位の源泉として、会社は独自のエレクトロニクス技術とシステム技術、さらにセンシングソリューション領域では赤外線技術を核とする特徴ある技術を明示する。具体的には、熱の可視化、画像処理、波長制御などの技術を活かし、保守点検の効率化や事故の未然防止に資するソリューション提供を進める。電子デバイスや半導体市場向けには、微小領域の熱解析用超高性能サーモグラフィを投入し、医用サーモグラフィでも新製品拡販に注力する方針を示す。接合機器では、抵抗溶接、パルスヒート、超音波、レーザの接合4工法を軸に新製品を市場投入する構えを取る。水晶デバイス向け封止装置は30年以上にわたり顧客要求に応えて開発してきたと記載され、長期のノウハウ蓄積が参入障壁として機能する可能性が高い。知的財産面では、他社と差別化できる技術とノウハウの蓄積に努め、自社技術は特許権等の取得による保護を図る方針を示す。市場シェアの具体数値は提示テキスト内では確認できないが、会社自身が医用サーモグラフィや微小領域の熱解析用超高性能サーモグラフィを「当社独自の市場優位性の高い新製品」と位置付ける点は注目材料となる。

3. 市場環境

情報システムは宇宙・防衛等の官公庁向けにあり、官公庁の需要動向や直接契約先である大手防衛メーカーの事業展開方針の影響を受ける。特に防衛予算の規模と内容が中期的な需要に影響する構造を持つ。電子機器は国内外の一般企業向けにあり、顧客の設備投資動向、とりわけ海外市場の変化に左右される。エレクトロニクス業界全体では競争激化が進み、特に電子機器製品は激しい価格競争にさらされると会社は認識する。一方で、産業保安市場ではCBMのニーズが高まっており、保守点検の効率化や事故未然防止に資するセンシング需要は追い風となる。水晶デバイスはスマートフォン、パソコン、ウエアラブル機器、多くのIoT製品に搭載され、全世界で使用数が年々増加すると記載される。加えて、医用サーモグラフィでは医療のデジタル化による医療従事者の負荷軽減ニーズが市場形成要因となる。

4. 成長戦略

会社は、経営環境の変化に迅速に対応しつつ、経営基盤の強化と成長戦略の推進により更なる成長を目指す方針を掲げる。情報システムでは、受注残高の売上計画を着実に遂行し、ものづくり力を強化して競争力を高め、積極的な提案活動により既存領域の拡大と新規領域の獲得を図る。電子機器の接合機器では、水晶デバイス封止装置の拡販に加え、接合4工法を軸に顧客価値の高い新製品を積極投入し、海外展開を強化する。センシングソリューションでは、赤外線技術を核に産業保安、電子デバイス、半導体、医用分野へ展開を広げる。研究開発面では、艦船搭載用コンソール向けにAIエンジンを導入した音声操作機能の実用化を検討し、省人化とオペレーター負荷軽減を狙う。中期経営計画では2027年3月期に売上高300億円、営業利益40億円、ROE10%以上を目標に設定する。加えて、人財育成、組織活性化、DXによる人的資本経営推進、企画力・ものづくり力・技術力の融合、品質管理・コンプライアンス強化・ガバナンス体制整備を通じ、アウトプット最大化と企業価値向上を図る。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に需要変動リスクにあり、情報システムは防衛予算や官公庁需要、大手防衛メーカーの方針に影響され、電子機器は国内外の設備投資動向や海外市場変化に左右される。第2に競争・技術リスクにあり、電子機器は価格競争が激しく、技術革新や顧客ニーズ変化への対応遅れが業績に影響し得る。第3に供給・品質・人財リスクにあり、部品や原材料の価格高騰、調達難、物流混乱、在庫陳腐化、品質問題、さらに成長に向けた重要リスクとして位置付ける人財の確保・育成不足が事業遂行を制約し得る。

6. ガバナンス

親会社NAJホールディングス株式会社は当社株式8,383千株を保有し、議決権所有割合は54.47%となる。リスク管理面では、各部門、執行役員が出席するリスク・コンプライアンス委員会、取締役会の3段階でリスク認識を合わせる体制を敷く。品質面では、執行役員社長直下に生産設計推進部門と品質推進部門を設置し、直接報告のレポートラインを確保する。コンプライアンス面では「Avioグループ企業行動憲章」「Avioグループ行動規範」を定め、ホットライン周知や教育を実施する。情報セキュリティでは基本方針に基づく教育、標的型攻撃メール訓練、外部機関による脆弱性診断、防衛事業向け施策を進める。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W2D9 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
118.7B 56.9倍 7.8倍 0.0% 7,080.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 20.1B 18.1B 17.8B
営業利益 2.8B 2.2B 2.0B
純利益 2.0B 2.1B 1.8B
EPS 124.4 131.9 128.2
BPS 907.0 856.9 734.5

大株主

株主名持株比率
NAJホールディングス株式会社0.54%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.08%
日本マスタートラスト信託 銀行株式会社(信託口)0.05%
CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC / UCITS CUSTOMERS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)0.02%
BBH BOSTON FOR NOMURA JAPAN SMALLER CAPITALIZATION FUND 620065 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%
住友生命保険相互会社0.01%
野村信託銀行株式会社 (投信口)0.01%
日本アビオニクス従業員持株会0.01%
NORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE UK PENSION FUNDS EXEMPT LENDING ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)0.01%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-26NAJホールディングス株式会社 46.41%(3.60%)
2025-09-26NAJホールディングス株式会社 46.41%(3.60%)
2025-09-05アセットマネジメントOne株式会社 0.04%N/A
2025-09-03NAJホールディングス株式会社 50.01%--
2025-08-18NAJホールディングス株式会社 50.01%--
2025-08-05NAJホールディングス株式会社 50.01%--
2025-06-20アセットマネジメントOne株式会社 0.05%N/A
2024-11-22アセットマネジメントOne株式会社 0.07%N/A
2024-07-22アセットマネジメントOne株式会社 0.08%N/A
2024-07-03NAJホールディングス株式会社 50.01%(7.79%)
2024-06-11NAJホールディングス株式会社 57.80%--
2024-06-07アセットマネジメントOne株式会社 0.05%+0.05%
2024-05-13NAJホールディングス株式会社 57.80%+7.37%
2023-09-22NAJホールディングス株式会社 50.83%+0.40%
2023-09-19NAJホールディングス株式会社 50.83%+0.40%
2023-03-30NAJホールディングス株式会社 50.43%(14.83%)
2022-05-18NAJホールディングス株式会社 65.26%+37.68%
2022-05-17NAJホールディングス株式会社 65.26%+37.68%
2022-05-16日本電気株式会社 0.00%(30.52%)
2021-06-11日本電気株式会社 1.00%(42.72%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-30TDNet決算日アビオ2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)5,120+9.38%
2026-01-30TDNet業績修正日アビオ2026年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ5,120+9.38%
2025-10-29TDNet決算日アビオ2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)4,795+14.70%
2025-10-29TDNet業績修正日アビオ2026年3月期通期業績予想の修正に関するお知らせ4,795+14.70%
2025-09-26EDINET大量保有NAJホールディングス株式会社大量保有 46.41%4,585+0.65%
2025-09-26EDINET大量保有NAJホールディングス株式会社大量保有 46.41%4,585+0.65%
2025-09-08TDNetその他日アビオ非上場の親会社等の決算に関するお知らせ4,145+2.17%
2025-09-05EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.04%4,090+1.34%
2025-09-03EDINET大量保有NAJホールディングス株式会社大量保有 50.01%4,090+0.12%
2025-09-02TDNetM&A日アビオ自己株式の公開買付けの結果及び取得終了に関するお知らせ4,330-5.54%
2025-08-18EDINET大量保有NAJホールディングス株式会社大量保有 50.01%4,975-7.74%
2025-08-05EDINET大量保有NAJホールディングス株式会社大量保有 50.01%5,090-0.79%
2025-08-01TDNet決算日アビオ2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)4,415+15.97%
2025-08-01TDNet配当・還元日アビオ自己株式の取得及び自己株式の公開買付け並びに財務上の特約がある資金の借入れに関するお知らせ4,415+15.97%
2025-07-18TDNet人事日アビオ取締役(監査等委員である取締役を除く。)及び執行役員に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分の払込4,155+3.37%
2025-06-30TDNetその他日アビオ支配株主等に関する事項について4,220-3.55%
2025-06-24TDNet人事日アビオ取締役(監査等委員である取締役を除く。)及び執行役員に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分に関す4,435-4.28%
2025-06-20EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.05%4,280+5.02%
2024-11-22EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.07%
2024-07-22EDINET大量保有アセットマネジメントOne株式会社大量保有 0.08%