Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

松尾電機株式会社 (6969)

松尾電機は、タンタル電解コンデンサ、マイクロヒューズ、サージアブソーバ、フィルムコンデンサを製造販売する電子部品メーカー。技術立社を掲げ、小型・高性能・高信頼性需要に対応。成長戦略は車載向け回路保護素子の販路拡大、導電性高分子タンタルコンデンサの新製品開発、海外民生市場開拓に置く。受注生産を行い、福知山工場で増産・更新投資を継続する。[本社]大阪府豊中市 [創業]1949年 [上場]1974年

1. 事業概要

松尾電機は、コンデンサ及びマイクロヒューズ等の回路保護素子を中心とした電子部品の製造販売を手掛ける。事業セグメントは、タンタル電解コンデンサを扱うタンタルコンデンサ事業、マイクロヒューズとサージアブソーバを扱う回路保護素子事業、フィルムコンデンサを扱うその他で構成する。経営の基本理念は、世界中の顧客の信頼を得る価値ある技術商品の開発・製造・販売を軸とする「技術立社」の維持に置く。市場ニーズとして、電子機器の小型軽量化、薄型化、高周波化に加え、機能安全への対応に伴う回路保護需要の高まりを認識し、先行技術開発、新製品開発、既存製品改良を進める。研究開発では、導電性高分子タンタルコンデンサ超低ESR品、リチウム電池向け安全部品である表面実装型中電流領域用ヒューズの開発に取り組む。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、コンデンサと回路保護素子の両領域を展開し、小型・高性能・高信頼性の要求に対応する技術開発力に置く。会社自身が「技術立社」を基本理念に掲げ、先行した技術開発を継続する点は、製品差別化の源泉と位置付けられる。具体的には、タンタルコンデンサ分野で導電性高分子タンタルコンデンサ超低ESR品を開発し、回路保護素子分野でリチウム電池向け表面実装型中電流領域用ヒューズを開発する。加えて、車載向け新製品ではAEC-Q200対応の導電性高分子タンタルコンデンサ、車載向け回路保護素子の開発を推進する。生産面では福知山工場に継続投資を行い、タンタルコンデンサの生産体制整備、回路保護素子の増産設備とラインアップ拡充を進める。品質面では世界的に認められている品質管理基準に従って製造すると記載し、さらに車載向け欧米市場拡販に向けてVDA6.3取得を課題に掲げる。市場シェアや特許件数、ブランド優位の定量情報は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

事業環境は、電子機器の小型化、薄型化、高周波化、高性能化の進展と、機能安全重視による回路保護ニーズの拡大が追い風となる。一方で、電子部品業界は激しい価格競争下にあり、在庫評価損や価格競争上の不利が収益を圧迫し得る。特にタンタルコンデンサの主要原材料であるタンタル粉末は希少金属にあり、生産が世界的な寡占企業に掌握され、市場価格が寡占企業の意向を強く反映し下方硬直性を有すると記載する。このため、他種類のコンデンサとの価格競争で不利となる可能性を抱える。販売面では日本、アジア、欧州、米州に供給し、海外展開を進める一方、国内外の商取引、独占禁止法、知的財産権、製造物責任、環境、労務等の法規制に対応する必要がある。環境規制強化に対しては、国際規格取得やハロゲンフリー対応を進める。

4. 成長戦略

中期経営計画は2025年3月期から2027年3月期までを対象とし、10年後に売上高100億円達成を目指す基盤固めと位置付ける。基本方針は、収益基盤の強化と経営基盤の安定化に置く。回路保護素子事業では、自動車の電子化対応需要拡大に応じて車載用製品の販売網を拡大し、売上高及び利益の増加を図る。タンタルコンデンサ事業では、導電性高分子タンタルコンデンサの新製品開発により、車載用及び海外市場の民生用向けの売上高及び利益確保を狙う。2027年3月期の数値目標は、売上高60億円、営業利益8億円、売上高営業利益率13%、自己資本利益率12%とする。2026年3月期の課題としては、回路保護素子の海外市場・車載市場への拡販、導電性高分子タンタルコンデンサの拡販、チップタンタルコンデンサ及び回路保護素子の生産高比製造原価率の2025年3月期比6%低減、販売費及び一般管理費の抑制、不採算品種のEOL対応、新製品開発と量産、VDA6.3取得、人材活用と国際化対応人材の採用を掲げる。株主還元では中期経営計画期間中の復配を目指す。

5. リスク

主要リスクの第1は、カーエレクトロニクス分野への依存。売上高の4割以上をカーエレクトロニクス向けが占め、その中でもデンソーグループ向けが売上高の約38%を占めるため、同社の経営戦略の影響を受けやすい。第2は、タンタル粉末の調達リスク。希少金属かつ寡占市場のため価格下落が起こりにくく、採算悪化要因となり得る。第3は、技術開発と品質に関するリスク。新製品開発が計画通り進まない可能性、技術革新による陳腐化、製品欠陥発生時の損失リスクを抱える。加えて、自然災害、感染症、環境規制強化も事業継続上のリスクとなる。

6. ガバナンス

公的規制対応では、代表取締役社長がコンプライアンス管理担当役員を指名し、「倫理基準」及び「独占禁止法・競争法遵守方針」を制定する。実効性担保策として、内部監査部門によるモニタリング、社内外の通報窓口設置を行う。ESG面では、環境管理態勢の強化、働き方改革の推進、コンプライアンス、人権・労働、サステナビリティへの取組みの維持・充実を掲げる。人的資本面では、既存人材の活用と新規採用による組織活性化、健康経営の継続、国際化対応人材の採用を進める。株主還元方針としては、中期経営計画期間中の復配を目指す方針が明示される。取締役会構成や社外取締役比率などの詳細は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZO2 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.1B 6.8倍 1.1倍 954.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.5B 4.2B 4.6B
営業利益 491M 255M 547M
純利益 450M 29M 307M
EPS 140.3 9.0 95.6
BPS 860.4 720.0 711.1

大株主

株主名持株比率
釜屋電機株式会社0.27%
松尾電機投資会0.06%
松尾 浩和0.04%
松尾電機従業員持株会0.03%
楽天証券株式会社0.02%
後藤 秀彰0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
株式会社SBI証券0.02%
内外物産株式会社0.01%
杉本 朋徳0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-18下田 寛二 5.09%(1.17%)
2026-02-02下田 寛二 4.44%(1.82%)
2024-12-19釜屋電機株式会社 26.43%+1.03%
2022-09-08SAMARANG UCITS 3.96%(2.20%)
2022-05-31釜屋電機株式会社 25.40%+1.00%
2022-05-30釜屋電機株式会社 25.40%+1.00%
2022-04-26釜屋電機株式会社 24.40%+1.22%
2022-04-05釜屋電機株式会社 23.18%+1.02%
2022-03-22釜屋電機株式会社 22.16%+1.13%
2022-03-16釜屋電機株式会社 22.16%+1.13%
2022-03-14SAMARANG UCITS 6.16%+1.11%
2022-03-14下田 寛二 6.26%(1.39%)
2022-03-02SAMARANG UCITS 5.05%+5.05%
2022-03-01釜屋電機株式会社 21.03%+1.15%
2022-02-28下田 寛二 6.26%(1.39%)
2022-02-24下田 寛二 6.26%(1.39%)
2022-02-15釜屋電機株式会社 19.88%+17.88%
2022-02-07釜屋電機株式会社 19.87%+14.87%
2021-12-24SAMARANG UCITS 3.48%(1.77%)
2021-09-24SAMARANG UCITS 5.25%(1.88%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-18EDINET大量保有下田 寛二大量保有 5.09%846+0.35%
2026-02-12TDNet資本政策松尾電機第三者割当による新株式の発行に関するお知らせ834-2.28%
2026-02-02EDINET大量保有下田 寛二大量保有 4.44%822+0.36%
2026-01-15TDNet人事松尾電機人事異動に関するお知らせ843+0.71%
2025-08-21TDNetその他松尾電機上場維持基準への適合に関するお知らせ1,057+2.08%
2025-06-18TDNet決算松尾電機(訂正・数値データ訂正)「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」の一部訂正について768-3.91%
2024-12-19EDINET大量保有釜屋電機株式会社大量保有 26.43%
2022-09-08EDINET大量保有SAMARANG UCITS大量保有 3.96%
2022-05-31EDINET大量保有釜屋電機株式会社大量保有 25.4%
2022-05-30EDINET大量保有釜屋電機株式会社大量保有 25.4%
2022-04-26EDINET大量保有釜屋電機株式会社大量保有 24.4%
2022-04-05EDINET大量保有釜屋電機株式会社大量保有 23.18%
2022-03-22EDINET大量保有釜屋電機株式会社大量保有 22.16%
2022-03-16EDINET大量保有釜屋電機株式会社大量保有 22.16%
2022-03-14EDINET大量保有SAMARANG UCITS大量保有 6.16%
2022-03-14EDINET大量保有下田 寛二大量保有 6.26%
2022-03-02EDINET大量保有SAMARANG UCITS大量保有 5.05%
2022-03-01EDINET大量保有釜屋電機株式会社大量保有 21.03%
2022-02-28EDINET大量保有下田 寛二大量保有 6.26%
2022-02-24EDINET大量保有下田 寛二大量保有 6.26%