Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ニチコン株式会社 (6996)

ニチコンはコンデンサ事業とNECST事業を展開し、アルミ電解コンデンサ最先端技術と国内外の生産・販売体制を強みとする。xEV用フィルムコンデンサは金属蒸着フィルムから独自開発・生産し、蓄電、V2H、急速充電器まで広く展開。脱炭素化、EVシフト、再エネ・蓄電市場拡大を追い風に、トータルシステム提案とブランド力向上を進める。[本社]提示テキスト内では確認できない [創業]提示テキスト内では確認できない [上場]提示テキスト内では確認できない

1. 事業概要

ニチコンは、コンデンサ事業とNECST事業の2本柱で事業を展開する。コンデンサ事業では、アルミ電解コンデンサ、小形リチウムイオン二次電池、パワーエレクトロニクス用フィルムコンデンサ、xEV用フィルムコンデンサ、変圧器の製造販売を手掛ける。NECST事業では、家庭用蓄電システム、V2Hシステム、EV・PHV用急速充電器、スイッチング電源、機能モジュール、公共・産業用蓄電システム、大形特殊電源、医療用・学術用加速器電源、圧力センサを展開する。重点市場は「エネルギー・環境・医療機器」「自動車・車両関連機器」「白物家電・産業用インバータ機器」「情報通信機器」の4市場とし、高信頼性、高安全性、高機能性を追求する新製品開発で既存事業拡大と新規事業創出を図る。グループは国内外に生産・販売拠点を持ち、米国、オーストリア、香港、シンガポール、台湾、タイ、中国、マレーシアにも販売・生産体制を構築する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、アルミ電解コンデンサの最先端技術と国内外の生産・販売体制にある。コンデンサ事業では、モビリティ、情報通信、環境関連の成長市場にフォーカスし、品質、コスト、納期、サービスにわたる事業基盤を強化する方針を示す。xEV用フィルムコンデンサでは、金属蒸着フィルムから独自開発・生産する点を明示しており、材料起点の一貫開発が差別化要因となる。研究開発面では、日本と中国に研究開発拠点を設け、材料開発からの一貫した研究開発体制を構築し、研究開発部門と生産部門の密接な連携で新技術の早期実用化・製品化を進める。製品面では、125℃12,000時間保証のチップ形導電性高分子アルミニウム固体電解コンデンサ「PCYシリーズ」、従来標準シリーズ比で3ランク上の高容量化と最大1.8倍の高リプル化を実現した「GYGシリーズ」、許容リプル電流値を最大51.1%向上した「UTFシリーズ」、従来比2.5倍の長寿命化を図った125℃5,000時間保証の「UBRシリーズ」など、具体的な性能向上を伴う製品投入が続く。小形リチウムイオン二次電池「SLBシリーズ」は2019年の販売開始以来、累計5,000万個以上を出荷したベストセラー製品と記載される。加えて、Japio-SDGs特許インデックスの電子部品・デバイス・電子回路製造業部門で第2位にランクされており、技術シーズの厚みを示す。

3. 市場環境

市場環境は脱炭素化、EVシフト、再生可能エネルギー活用拡大、DX進展が主要テーマとなる。NECST事業では、世界的な脱炭素化の高まりやエネルギー価格の高止まりを背景に、再エネ、蓄電市場の拡大が進むと認識する。コンデンサ事業でも、車両電動化、生成AIサーバーや通信基地局など情報通信機器の高度化に伴い、高性能・高信頼部品需要の拡大が示される。一方で、米国による関税問題、経済安全保障体制への懸念、政策金利上昇、急激な為替変動、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢に伴う原材料・エネルギー価格高止まり、物流網混乱など外部不確実性も大きい。競争面では価格競争激化リスクを認識しており、新製品開発の継続、コスト力強化、適切な売価マネジメント、提案型営業で対応する方針を示す。

4. 成長戦略

中期成長目標「Vision 2025」に基づき、売上高と営業利益率の持続的成長を経営指標とし、ROE、ROICの持続的向上とPBR改善につなげる方針を掲げる。成長戦略の第1は、低炭素社会実現とキーテクノロジー進展に向けた事業機会の獲得にある。コンデンサ事業ではxEV用フィルムコンデンサの需要拡大を成長機会と捉え、販売拡大と生産体制強化を進める。NECST事業では、蓄電、電力制御技術を活かしたトータルシステム展開を強化し、急速充電器、外部給電器「パワー・ムーバー」、V2Hシステムで社会充電インフラ拡充を図る。環境関連製品では新ブランドコピー「くらしに、エネパ!」を掲げ、最終消費者の認知度向上とブランド力強化を進める。回路製品では、省電力制御基板技術を活かし、空調機器、ロボット、通信機器などの成長市場へ拡大を目指す。大型特殊電源、医療用・学術用加速器電源ではグローバル展開を図る。第2は、DXを成長ドライバーとした収益体質強化にある。サービス向上、生産性向上、投資効率向上を通じて「稼ぐ力」を磨き、設備投資、研究開発投資、人材確保の好循環創出を狙う。第3はESG経営の推進にあり、2030年度に温室効果ガス排出量を2021年度比46%削減する目標を掲げる。ニチコンワカサを100%再生可能エネルギー利用工場とし、TCFD開示、CDP気候変動Aリスト選定、SBT認定取得も進める。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に、世界各地で製造販売を行うため、各国・地域の景気変動、関税、為替、政治・法規制変更の影響を受けやすい点がある。特に中国・無錫市、宿遷市の製造拠点に関する地政学・制度変更リスクが示される。第2に、価格競争と原材料価格高騰のリスクがある。競争激化は収益性を圧迫し、国際市況に左右される原材料価格上昇も業績に影響する。第3に、品質・開発・情報セキュリティのリスクがある。新製品を適時適正コストで開発できない場合や、製品欠陥、サイバー攻撃、情報漏えいが発生した場合、信用低下や費用増加につながる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、取締役会の多様性と知識・経験・能力のバランス最適化に向けてスキルマトリクスを整備し、取締役の半数を社外取締役とする体制を採る。取締役会の諮問機関として、過半数を社外役員で構成する指名・報酬委員会を設置し、指名・報酬手続きの公正性、透明性、客観性を確保する。コンプライアンス面では、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会を設置し、内部統制の整備・運用を推進する。政策保有株式については、取締役会で継続保有の合理性を定期検証し、保有意義の薄れた銘柄の縮減を進める方針を明示する。株主還元の具体的方針は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W8DW | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
132.7B 22.0倍 1.2倍 0.0% 1,895.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 175.8B 181.6B 184.7B
営業利益 5.2B 8.9B 12.7B
純利益 5.9B 8.3B 7.8B
EPS 86.0 120.6 114.2
BPS 1,644.3 1,621.0 1,444.7

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.12%
ニチコン取引先持株会0.06%
株式会社京都銀行0.05%
株式会社みずほ銀行0.04%
日本生命保険相互会社0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決裁営業部)0.03%
株式会社三井住友銀行0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES (常任代理人 香港上海銀行東京支 店 カストディ業務部)0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-12-05株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2025-08-22株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2025-07-18ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー 5.13%+2.13%
2024-12-20株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2024-12-06株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2024-09-06株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2024-04-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 4.14%(0.89%)
2024-01-11株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2023-12-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.03%+5.03%
2023-08-03株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2023-04-25株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2023-03-27株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2023-02-22野村證券株式会社 4.26%(0.85%)
2023-02-21株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2022-11-16株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2022-11-08株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.05%(1.07%)
2022-10-24株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2022-10-12株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2022-08-02株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2022-07-25野村證券株式会社 5.11%(1.01%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-05EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%1,693+1.54%
2025-11-05TDNet決算ニチコン2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,518-17.65%
2025-08-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%1,313+2.67%
2025-08-05TDNet決算ニチコン2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,309-3.82%
2025-07-18EDINET大量保有ウエリントン・マネージメント・カンパニー大量保有 5.13%1,218-0.49%
2024-12-20EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2024-12-06EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2024-09-06EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2024-04-22EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 4.14%
2024-01-11EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2023-12-22EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 5.03%
2023-08-03EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2023-04-25EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2023-03-27EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2023-02-22EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 4.26%
2023-02-21EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2022-11-16EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2022-11-08EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.05%
2022-10-24EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2022-10-12EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%