三井E&Sグループは、成長事業推進、舶用推進システム、物流システム、周辺サービス、海洋開発の5事業を主力とする。成長事業推進では産業機械、水理実験設備、各種機器のアフターサービスを手掛ける。舶用推進システムでは舶用エンジン、二元燃料エンジン用燃料供給装置、周辺機器の製造・販売・設計とアフターサービスを展開する。物流システムではコンテナクレーン、産業用クレーン、コンテナターミナルマネジメントシステム、各種クレーンのアフターサービスを提供する。周辺サービスではガス関連エンジニアリング、陸上発電プラントの運転・保守、システム開発、システム関連機器販売、鋼構造物・船舶ブロック製造、機械・電気設備メンテナンスを担う。研究開発と設備投資は中核の舶用推進システムと物流システムに重点配分し、成長事業推進で新規サービスを育成する構図を採る。
競争優位の中核は、舶用エンジンと港湾クレーンで国内シェアトップと明記される市場地位にある。加えて、製品販売にとどまらず、各種エンジン・クレーンのアフターサービス、遠隔監視、点検DX、保守メンテナンスを組み合わせることで、導入後の接点を継続しやすい事業構造を持つ。物流システムではクラウド型遠隔監視システム「CARMS」を2023年以降、国内外10港湾に導入し、追加機能開発も進める。港湾クレーン法令点検記録管理の「CREWS」、ドローン自動点検関連の「ドローンスナップ」、船体汚損コントロール手法「FALCONs」など、現場運用に密着したデジタルサービス群も蓄積する。舶用推進システムでは、世界初となる商用機におけるアンモニア焚き大型低速二元燃料エンジン及び燃料供給装置の試験運転を2025年2月に開始し、技術先行性を示す。さらに一部開発はNEDOグリーンイノベーション基金の補助事業に採択されており、技術開発力と制度活用力がうかがえる。個別受注生産、長期案件、据付後保守、法令点検、港湾運営システム連携は、ノウハウ蓄積と顧客接点の継続を通じて参入障壁として機能する。
同社は、2030年までにマリン領域を軸に脱炭素社会の実現と人口縮小社会の課題解決を目指す方針を掲げる。市場環境面では、海上物流分野の脱炭素化需要、港湾荷役の自動化・遠隔化需要、保守メンテナンスの省人化需要が追い風となる。具体的には、アンモニア、LNG、メタノールなど新燃料対応エンジン、水素燃料電池を搭載した荷役機械、AI画像処理やクラウド監視を活用した予防保全が対象となる。一方で、世界経済は保護主義的政策や地政学的対立で不確実性が高く、為替、資材価格、サプライチェーン、各国規制の影響を受けやすい。国内外での事業遂行には各国法令、許認可、規制順守が必要にあり、港湾、エネルギー、大型機械分野に特有の制度対応力が求められる。
中期計画「三井E&S Rolling Vision 2025」では、2027年度に連結売上高3,800億円、連結営業利益率7.4%、自己資本比率42%、ROIC9%を目標に据える。戦略の柱は、中核事業の進化と第三の柱である成長事業推進の拡大にある。舶用推進システムでは、アンモニア焚きエンジン開発に加え、LNG・メタノール焚きエンジンの生産設備増強を進め、需要増に対応する。物流システムでは、米国と日本での水素駆動クレーンの商業運転や稼働実証を経て、脱炭素関連製品の市場投入を進める。成長事業推進では、保守・メンテナンスビジネス拡大と新規事業創出に注力する。具体例として、FALCONsは2025年3月にサービス開始し、ニュージーランド当局の基準適合評価を取得した初の入港船実績を持つ。産業機械分野では、水素サプライチェーン設備向け高圧大流量の水素圧縮機を2024年度に販売開始し、水素供給関連施設やSAF製造向け市場への製品供給を目指す。物流分野では、CARMS、AI診断、ECサイト、ドローン点検、ドローンスナップクラウドなど、デジタル保守サービスの拡充を進める。2030年度目標として、環境対応製品の累積販売・稼働台数によるCO2削減年1,000万t以上、港湾関連製品の自動化・システム化の累積販売・稼働1,000件以上を掲げる。
主要リスクの第1は、個別受注生産中心の事業特性に伴う原価変動リスクにある。契約から引き渡しまで長期化する案件では、見積原価と実際原価の差異が収益に影響する。第2は、法的規制とカントリーリスクにある。各国の法令改廃、許認可、政情不安、経済制裁、資金移動制約、関税政策は、工事遂行や資機材調達に影響しうる。第3は、市場変動と材料調達リスクにある。為替変動、価格競争激化、鋼材など原材料の価格上昇や需給逼迫は損益悪化要因となる。加えて、品質・納期遅延や環境汚染が発生した場合、社会的評価低下と損害賠償負担につながる可能性を持つ。
財務戦略では、2024年7月にA種優先株式の全部取得及び消却を完了し、有利子負債の大幅圧縮と借入金の一部長期化を実施した。資本効率面では、株主資本コストと負債コストを意識し、ROICがWACCを上回る姿を目指す方針を示す。株主還元では、適正な配当政策を通じた還元継続を掲げる。人材戦略では、2024年6月の定時株主総会で女性取締役2名を新たに選任し、取締役の女性比率は25%となった。2030年度目標として、提出会社単体で従業員全体の女性比率10%、外国人比率5%を設定し、多様性確保を進める。情報セキュリティでは統括責任者のもとでIT統制室を中心に多層的対策を推進し、BCPも整備する。提示テキスト内では、社外取締役比率や指名・報酬委員会の詳細までは確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 692.7B | 17.4倍 | 4.0倍 | 0.0% | 6,719.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 315.1B | 301.9B | 262.3B |
| 営業利益 | 23.1B | 19.6B | 9.4B |
| 純利益 | 39.1B | 25.1B | 15.6B |
| EPS | 385.4 | 255.7 | 177.5 |
| BPS | 1,683.0 | 1,311.6 | 1,107.0 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.12% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.04% |
| 今治造船株式会社 | 0.04% |
| 株式会社SBI証券 | 0.03% |
| 三井物産株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.03% |
| 野村證券株式会社 | 0.02% |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 | 0.02% |
| 大樹生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.02% |
| 株式会社三井住友銀行 | 0.01% |
| STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-03-23 | 野村證券株式会社 | 4.18% | (1.05%) |
| 2026-03-18 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 6.25% | (1.06%) |
| 2026-03-04 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 7.93% | -- |
| 2026-02-18 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 7.93% | +0.24% |
| 2026-02-04 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 7.69% | +0.14% |
| 2026-01-20 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 7.55% | (0.50%) |
| 2026-01-20 | 野村證券株式会社 | 5.23% | +5.23% |
| 2026-01-06 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 8.05% | +0.35% |
| 2025-12-19 | 野村證券株式会社 | 3.64% | (1.55%) |
| 2025-12-18 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 7.70% | (1.49%) |
| 2025-11-07 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 5.85% | (0.28%) |
| 2025-11-05 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 9.19% | (0.20%) |
| 2025-10-20 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 9.39% | +0.09% |
| 2025-10-03 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 9.30% | (0.10%) |
| 2025-09-19 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 6.13% | +0.13% |
| 2025-09-03 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 9.40% | +0.36% |
| 2025-08-22 | 野村證券株式会社 | 5.19% | (0.79%) |
| 2025-08-21 | 三井住友信託銀行株式会社 | 6.00% | (0.82%) |
| 2025-08-14 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 9.04% | (1.03%) |
| 2025-08-13 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 10.07% | +1.04% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-23 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 変更 | — | — |
| 2026-03-18 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 6.25% | 6,837 | — |
| 2026-03-04 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 7.93% | 6,909 | +0.72% |
| 2026-02-27 | TDNet | 業績修正 | 三井E&S | 子会社(株式会社加地テック)の業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ | 7,876 | +3.21% |
| 2026-02-18 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 7.93% | 7,492 | +3.67% |
| 2026-02-04 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 7.69% | 6,925 | -3.29% |
| 2026-01-20 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 7.55% | 6,649 | -1.61% |
| 2026-01-20 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 5.23% | 6,649 | -1.61% |
| 2026-01-06 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 8.05% | 5,787 | +4.67% |
| 2025-12-19 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 3.64% | 5,322 | +1.92% |
| 2025-12-18 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 7.7% | 5,158 | +3.18% |
| 2025-11-07 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 5.85% | 5,498 | +2.75% |
| 2025-11-05 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 9.19% | 5,765 | -1.28% |
| 2025-10-20 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 9.39% | 5,020 | -2.09% |
| 2025-10-03 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 9.3% | 4,215 | +8.54% |
| 2025-09-19 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 6.13% | 4,255 | +1.65% |
| 2025-09-03 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 9.4% | 4,350 | -1.38% |
| 2025-08-22 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 5.19% | 4,140 | +3.14% |
| 2025-08-21 | EDINET | 大量保有 | 三井住友信託銀行株式会社 | 大量保有 6.0% | 4,000 | +3.50% |
| 2025-08-14 | EDINET | 大量保有 | JPモルガン・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 9.04% | 3,735 | +4.02% |