Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ニッチツ (7021)

ニッチツは機械、資源、不動産、素材の4事業を展開する産業財メーカー。舶用機器、空気予熱機、プラント関連機器の設計・製作から据付・施工・監理まで担い、資源ではハイシリカを製造・仕入・販売する。中計「シン・ニッチツ2025」で生産設備への集中投資、人財投資、脱炭素・環境分野への挑戦を進め、現業競争力と事業基盤の再構築を図る。[本社]東京都中央区 [創業]1929年 [上場]1951年

1. 事業概要

ニッチツグループは、提出会社と連結子会社3社で構成し、機械関連、資源関連、不動産関連、素材関連の4事業を展開する。機械関連事業では、舶用機器、空気予熱機などの一般産業機械、プラント関連機器の設計・製作に加え、機械装置の据付、施工、監理まで一貫して手掛ける。資源関連事業では、ハイシリカとして精製珪石粉などの製造・仕入・販売を行う。素材関連事業では、連結子会社の東京熱化学工業が耐熱塗料を製造・販売し、三扇機工がライナテックスと呼ぶ高純度天然ゴムの仕入・加工・販売に加え、製缶、機械の製造・販売も担う。不動産関連事業ではオフィスビル賃貸を行い、管理は外部委託する。研究開発は資源関連に集中し、粉砕技術を活かした高純度新製品や自社素材をベースとした環境関連資材の開発、精製珪石粉の高純度化研究を継続する。

2. 競争優位性

提示テキスト内で国内外シェアや特許件数、ブランド力の定量情報は確認できない。一方、事業特性から読み取れる強みとして、機械関連で設計・製作から据付、施工、監理まで担う一貫対応力を有する点が挙げられる。顧客設備の導入現場まで関与する体制は、受注後の工程管理や品質確保、顧客要望への柔軟対応に資する。資源関連では、ハイシリカ部門で粉砕技術を活かした高純度化研究を進め、高付加価値製品需要への対応を図る。中期計画や課題認識では、高性能ミル導入による生産設備増強、国内工場での高付加価値製品への生産シフト、汎用品の海外生産委託推進を掲げており、製品ミックス最適化を通じた収益安定化を志向する。さらに、各職場で長年培ってきた技術・技能を重要資産と位置付けており、技能伝承が品質と生産物量を左右するとの記載から、現場ノウハウの蓄積が参入障壁の一部として機能する構図がうかがえる。

3. 市場環境

事業環境は総じて不透明感が強い。機械関連事業では、国内造船所の手持工事量は積み上がる一方、新規受注にはやや停滞感があり、人手不足により建造量にも一定の制約を見込む。加えて、火力発電所や製鉄所といった脱炭素化の社会的潮流の影響を大きく受ける産業分野を需要先に持つため、設備投資動向の影響を受ける。資源関連のハイシリカ部門は、シリコンサイクルによる市況変動が大きく、主需要先がエレクトロニクス関連であるため、恒常的な技術革新に伴う仕様変更や在庫調整の長期化の影響を受けやすい。半導体関連需要は底打ちを見せつつも回復速度は鈍いと認識する。加えて、原材料や副資材の調達価格上昇、電気・ガス価格高騰、世界情勢や関税政策の変化も外部環境リスクとして認識する。

4. 成長戦略

2023年5月策定の中期経営計画「シン・ニッチツ2025」では、2023年度から2025年度を対象期間とし、積極投資によるレジリエンス向上と新たなビジネス領域への挑戦を通じて経営基盤の再構築を進める。基本戦略は、生産設備への集中的な積極投資による安全性・生産性向上、人財投資の加速、脱炭素・環境分野への挑戦の3本柱で構成する。機械関連では、舶用機器部門で工事量増加と人員不足に対応するため、松浦工場の鋼材自動加工ライン新規稼働など生産体制整備を進める。産業機器部門では重電・製鉄機械関連工事を着実に取り込みつつ、再生可能エネルギー、環境対策関連など新規分野での受注獲得を狙う。工事部門では発電所・プラント設備工事の受注に注力する。資源関連では、高性能ミル導入などで高付加価値製品需要に備え、受託加工業務の本格稼働にも対応する。設備投資は長期成長が期待できる製品分野を重視し、省力化、合理化、品質向上を目的として自己資金で実施する。経営指標として営業利益、売上高営業利益率、当期純利益、自己資本比率に加え、ROEとROICも採用する。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に市場変動リスクで、機械関連は脱炭素化の潮流に伴う火力発電所や製鉄所の投資動向、資源関連はシリコンサイクルやエレクトロニクス分野の仕様変更の影響を受ける。第2に調達・コストリスクで、原材料、副資材、電力・ガス価格の上昇や調達不能が原価率上昇や生産停滞を招く可能性を持つ。第3に人財・操業リスクで、熟練人財の退職に伴う技能伝承不足、自然災害、感染症蔓延が品質低下や操業停止につながる可能性を持つ。鉱業関連では、鉱山保安法等に基づく鉱害防止対応や自然災害起因の追加対策費用負担も想定する。

6. ガバナンス

沿革上、2020年6月に監査等委員会設置会社へ移行する。経営の基本方針として、株主、取引先、地域社会とのパートナーシップを経営の原点に置き、公正・透明な事業活動、安全と環境保全、適時的確な情報開示、グループシナジーの発揮を行動規準に掲げる。人的基盤では、人財の確保と育成を重要課題とし、採用、育成、福利厚生制度の充実を進める。労使関係は極めて安定すると記載する。一方、株主還元方針、配当性向、自己株式取得方針などの具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。なお、沿革上の創業起点は1929年9月の朝鮮鉱業開発株式会社創立、上場は1951年10月の東京証券取引所上場、本社所在地は沿革記載から東京都中央区と確認できる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W7EW | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.8B 18.3倍 0.4倍 0.0% 2,255.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 9.8B 8.3B 8.0B
営業利益 270M 326M -39M
純利益 241M 247M -540M
EPS 122.9 121.1 -259.8
BPS 5,717.1 5,441.7 4,937.6

大株主

株主名持株比率
㈱日本カストディ銀行(信託E口)0.07%
扇栄会0.05%
㈱みずほ銀行0.05%
旭化成㈱0.05%
大田 昭彦0.04%
㈱常陽銀行0.04%
㈱十八親和銀行0.04%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(退職給付信託・㈱池田泉州銀行口)0.04%
三菱重工業㈱0.03%
㈱証券ジャパン0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-21扇栄会 理事長 山﨑 俊隆 2.90%(2.10%)
2025-08-20扇栄会 理事長 山﨑 俊隆 5.00%+5.00%
2024-02-20株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2024-01-11株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2023-12-13株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2023-11-08株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2023-09-25株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2023-08-07株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2021-12-07株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2021-10-28植島 幹九郎 13.93%(3.47%)
2021-10-28植島 幹九郎 2.99%(10.94%)
2021-10-20植島 幹九郎 17.40%+1.13%
2021-10-14植島 幹九郎 16.27%+3.76%
2021-10-07植島 幹九郎 12.51%+1.27%
2021-10-05植島 幹九郎 11.24%+1.99%
2021-10-05植島 幹九郎 6.81%+1.81%
2021-10-04植島 幹九郎 9.25%+2.44%
2021-09-30植島 幹九郎 6.81%+1.81%
2021-09-29植島 幹九郎 5.00%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-06TDNet人事ニッチツ取締役及び執行役員の異動に関するお知らせ2,214-1.76%
2026-02-13TDNetその他ニッチツ特別利益(投資有価証券売却益)の計上に関するお知らせ2,470-6.19%
2026-02-13TDNet決算ニッチツ2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,470-6.19%
2026-02-13TDNet業績修正ニッチツ業績予想の修正に関するお知らせ2,470-6.19%
2025-11-21EDINET大量保有扇栄会 理事長 山﨑 俊隆大量保有 2.9%2,104+3.23%
2025-11-13TDNet決算ニッチツ2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)2,427-6.51%
2025-11-13TDNetIRニッチツ2026年3月期第2四半期決算説明資料2,427-6.51%
2025-08-20EDINET大量保有扇栄会 理事長 山﨑 俊隆大量保有 5.0%1,903+1.10%
2025-08-08TDNet決算ニッチツ2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,885+0.53%
2025-06-27TDNet人事ニッチツ代表取締役及び役付取締役選定並びに執行役員選任及び役付執行役員選定に関するお知らせ1,974+1.11%
2025-06-27TDNet人事ニッチツ社外取締役との責任限定契約締結に関するお知らせ1,974+1.11%
2024-02-20EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2024-01-11EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2023-12-13EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2023-11-08EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2023-09-25EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2023-08-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2021-12-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2021-10-28EDINET大量保有植島 幹九郎大量保有 13.93%
2021-10-28EDINET大量保有植島 幹九郎大量保有 2.99%