TDSE株式会社は、データおよびAI活用ノウハウをコアバリューとするデータサイエンティストやエンジニアを中核に、企業の課題解決を支援する。事業は単一セグメントながら、安定成長事業のコンサルティング事業と高成長事業のプロダクト事業に大別する。コンサルティングでは、DX/AIアセスメント、DX/AIコンサルティング、分析設計・分析、システム構築・実装、保守・チューニング、教育までを一気通貫で提供する。顧客の事業戦略に沿って、データ活用テーマの抽出からAIシステム実装、人材育成までを担う点に特徴を持つ。プロダクトでは、自社AI製品「TDSEシリーズ」と他社AI製品を展開する。自社製品は、テキストマイニング製品「TDSE KAIZODE」、NLP技術を応用した「QAジェネレーター」、画像解析製品「TDSE Eye」などで構成する。他社製品では、米QUID社の「Quid Monitor」「Quid Discover」、対話型AIプラットフォーム「Cognigy」、生成AIプラットフォーム「Dify」を取り扱う。2025年度からは、競争が激化するAIエージェント領域に対応するため、コンサルティング事業とプロダクト事業の関連機能を結集したAIエージェント事業も開始する。
競争優位の中核は、人的資本、実績蓄積、一気通貫体制の3点にある。第一に、同社は国内最高峰のデータサイエンティスト集団を標榜し、社員の8割以上をデータサイエンティストとエンジニアが占める。データサイエンティスト職の9割が理系修士以上、うち5割が後期課程進学者または博士学位取得者で構成される。採用・教育を担う人財強化組織を設置し、教育カリキュラムや評価・報酬制度も整備することで、専門人材の蓄積を参入障壁として機能させる。第二に、創業以来の多業種プロジェクトを通じてAI技術やノウハウを知的財産として蓄積し、コンサルティングの高度化・効率化や若手育成に再利用する。200社超の企業支援実績は、提案力と信頼性の裏付けとなる。第三に、コンサルティングからプロダクト開発まで一気通貫でつなぐ体制を持つ。顧客企業への実用化実績から共通課題を抽出し、自社製品開発へ取り込む循環を構築する点が特徴となる。ブランド面では「TDSEシリーズ」を掲げて自社および自社プロダクトの認知度向上を進める。加えて、Quid製品、Cognigy、Difyなど先端技術を持つ海外AI製品を国内向けに展開し、製品ポートフォリオを補完する。
同社が属するAI関連市場は、中長期的な拡大が見込まれる市場と位置付けられる。提示テキストでは、世界的な紛争問題やインフレ懸念など先行き不透明感がある一方、企業のデジタル技術やAI技術への投資意欲は依然強いと記載する。特にAI市場では生成AI領域の比重が高まり、従来型のクラシカルAIと生成AIの併用が進展し、業務改革やイノベーション創出が進むとみる。DX市場の成長も追い風となる。競争環境では、AI技術の革新速度が非常に速く、代替サービスの登場リスクが存在する。ソーシャルメディア活用領域では、プラットフォーム運営側の方針転換や法規制変更がサービス品質や情報取得コストに影響し得る。規制面で強い許認可障壁に関する記載は提示テキスト内では確認できないが、高度専門人材の確保、技術キャッチアップ、実装ノウハウの蓄積が実質的な参入障壁として作用する。
中期経営計画「MISSION 2025」を2023年度から2025年度まで推進する。テーマは、コンサルティング事業の持続的成長を達成しつつ、プロダクト事業のラインナップを全社で強化することに置く。さらに2028年度の中長期目標として、プロダクト事業を第二の事業の柱として確立し、売上高10億円以上を目指す。コンサルティング事業では「大規模×長期化」を掲げ、全社的にデータ利活用を進める企業を攻略先とし、一気通貫サービスを通じて同一顧客内で複数テーマを展開し、累積売上の最大化を図る。営業人員増強、プリセールス専任組織化、営業管理強化、協業企業との連携強化も進める。プロダクト事業では、自社AI製品のラインナップ強化と海外AI製品の拡販を進める。自社製品では、TDSE QAジェネレーター、TDSE KAIZODE、TDSE Eyeを展開し、KAIZODEは2024年12月からSaaS型提供を開始する。QAジェネレーターは生成AIとオントロジー技術を活用し、質問と回答の組合せを自動生成してNLP精度向上を図る。KAIZODEは独自AIとLLMによりレビューやアンケートから顧客インサイトを抽出する。海外製品では、Quid Monitorのグローバル約10億ドメイン分析、Cognigyのローコード対話型AI、Difyのノーコード生成AI開発基盤を武器に顧客展開を進める。加えて、資本提携やM&Aを非連続成長の手段と位置付ける。研究開発では、奈良先端科学技術大学院大学と共同で、LLM活用の障壁となるハルシネーションを大幅に低減する技術開発研究を実施する。
主なリスクは3点に整理できる。第一に、技術革新リスクを抱える。AI分野は変化が激しく、競合他社の代替サービスが登場した場合、競争力低下につながる可能性を持つ。第二に、人財確保リスクを抱える。高度専門人材の採用や育成が計画通りに進まない場合、競争力低下や事業拡大の制約要因となる。第三に、顧客・取引先依存リスクを抱える。株式会社リクルート向け売上高の比率が高く、同社の事情や施策変更が業績に影響し得る。また、主要仕入先の経営方針変更も商品・サービス提供に支障を及ぼす可能性を持つ。加えて、システム障害、知的財産権、プロジェクト採算悪化、ソーシャルメディア方針変更も重要なリスクとなる。
ガバナンス面では、コーポレート・ガバナンスの充実を経営の重要課題の一つと位置付ける。監査役監査および内部監査室による内部監査を実施し、規程・マニュアルを整備したうえで、想定リスクに関する情報を適時かつ組織横断的に集約し、適切なリスク管理を推進する。経営管理面では、中期経営計画「MISSION 2025」において、企業全体のKGIと利益目標、事業部単位の売上高目標を設定し、責任を明確化した組織運営を行う。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 3.0B | 20.8倍 | 1.3倍 | 0.0% | 1,361.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2.7B | 2.5B | 2.4B |
| 営業利益 | 199M | 272M | 266M |
| 純利益 | 137M | 200M | 169M |
| EPS | 65.6 | 96.6 | 81.8 |
| BPS | 1,058.7 | 999.0 | 903.8 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社テクノスジャパン | 0.18% |
| 城谷 直彦 | 0.08% |
| あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 | 0.08% |
| 株式会社NTTデータ | 0.08% |
| 城谷 紀子 | 0.04% |
| 大東特殊電線株式会社 | 0.03% |
| 東垣 直樹 | 0.01% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.01% |
| 白井 孝秀 | 0.01% |
| TDSE従業員持株会 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2023-08-09 | 株式会社NTTデータグループ | 0.00% | (7.27%) |
| 2023-07-20 | 株式会社NTTデータ | 7.27% | +2.27% |
| 2023-07-10 | 株式会社NTTデータグループ | 0.00% | (7.27%) |
| 2023-07-10 | 株式会社NTTデータ | 7.27% | +2.27% |
| 2023-05-15 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ | 7.27% | -- |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-17 | TDNet | その他 | G-TDSE | 主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ | 1,353 | +1.26% |
| 2026-02-16 | TDNet | その他 | G-TDSE | 監査等委員会設置会社への移行に関するお知らせ | 1,398 | +1.57% |
| 2025-11-07 | TDNet | IR | G-TDSE | 2026年3月期上半期決算説明資料 | 1,668 | +0.48% |
| 2025-07-28 | TDNet | その他 | G-TDSE | 従業員に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | 1,689 | -0.06% |
| 2025-07-25 | TDNet | その他 | G-TDSE | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の割当完了に関するお知らせ | 1,650 | +2.36% |
| 2025-06-30 | TDNet | 不祥事・訂正 | G-TDSE | (訂正)「譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ」 の一部訂正について | 1,650 | +3.03% |
| 2025-06-16 | TDNet | その他 | G-TDSE | 従業員に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 1,551 | -2.90% |
| 2025-06-09 | TDNet | IR | G-TDSE | 当社決算説明会における質疑応答の公開について | 1,435 | +4.11% |
| 2023-08-09 | EDINET | 大量保有 | 株式会社NTTデータグループ | 訂正 | — | — |
| 2023-07-20 | EDINET | 大量保有 | 株式会社NTTデータ | 大量保有 7.27% | — | — |
| 2023-07-10 | EDINET | 大量保有 | 株式会社NTTデータグループ | 変更 | — | — |
| 2023-07-10 | EDINET | 大量保有 | 株式会社NTTデータ | 大量保有 7.27% | — | — |
| 2023-05-15 | EDINET | 大量保有 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ | 大量保有 7.27% | — | — |