株式会社ALiNKインターネットは、「未来の予定を晴れにする」を経営理念に掲げ、気象情報と社会をつなぐ多角的事業を展開する。主力は一般財団法人日本気象協会との共同事業として運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」事業で、PC向けWeb、スマートフォンアプリ、スマートフォンサイトを通じ、天気予報、観測データ、地震・津波等の防災情報、雨雲レーダー、花粉飛散情報、紅葉見ごろ情報、洗濯指数、お出かけ指数、レジャー天気などを提供する。登山向けには「tenki.jp 登山天気」を展開し、日本の三百名山を網羅する。アプリでは現在地への雨雲接近通知や広告非表示の定期購読サービス「tenki.jpライト」も提供する。加えて、2024年5月に子会社化した株式会社エンバウンドを通じ、地域活性化プロジェクト「温泉むすめ」のコンテンツプロデュースを担うIPプロデュース事業を開始する。その他、太陽光コンサルティング事業、気象データを含む多様なデータを組み合わせて最適価格を算出するダイナミックプライシング事業、同技術のPoCとしてのレンタルスペース事業も展開する。
主力のtenki.jp事業の競争力は、気象データ供給と予報業務を担う日本気象協会と、メディア企画、UI・UX設計、システム開発、広告運用を担う同社の役割分担に基づく共同運営体制にある。日本気象協会は気象予報士を300名以上抱え、予報業務や気象コンテンツ制作に強みを持つ一方、同社はユーザー目線のWebサイト・アプリ設計、システム運用保守、Growth Hack、広告商品企画、運用型広告業務を主担当として担う。tenki.jpは年間60億PV、Xフォロワー2.8百万人に達する集客基盤を持ち、天気予報専門メディアとして高い到達力を有する。収益面では、売上高の大半を運用型広告が占め、2025年2月期実績ではtenki.jp事業売上高全体の80%以上を占める。広告運用を内製化し、海外の新興系プロダクトも活用しながら0.01円単位の広告チューニングを行う点、さらに気象データを加味した独自アルゴリズムで広告単価や配信比率を調整する「天気マッチング広告」を構築している点が差別化要因となる。市区町村単位で全国約2,000カ所の個別ページを持つ媒体構造も、天候条件に応じた広告配信を可能にする運用上の優位性につながる。
同社が属するインターネット広告市場は拡大基調にある。提示テキストでは、2024年の日本のインターネット広告費は3兆6,517億円、うち運用型広告は2兆6,095億円とされ、市場規模と成長率の両面で好環境が継続すると記載する。一方、気象情報業界には制度面の参入要素が存在する。気象庁以外の事業者が天気や波浪等の予報業務を独自に行うには、気象庁から予報業務許可を受ける必要がある。同社は自ら予報業務を行わず、日本気象協会が制作・提供するデータを用いるため、予報業務許可を受ける必要がない。気象情報は多くの事業者が気象庁データを一次情報として利用するため、同業他社との差別化にはユーザー目線のサイト・アプリ設計や周辺コンテンツ、広告運用力が重要となる構造が示唆される。
同社は、気象産業の発展を「天気1.0」「天気2.0」「天気3.0」の3段階で捉え、今後はAI、IoT、ビッグデータ解析を背景に、気象情報と現実社会を結びつけて新たな価値を提供する「天気3.0」時代の到来を見込む。主力のtenki.jp事業では、アドネットワーク広告関連市場への積極投資を継続し、競争力強化と市場からの認知・評価の獲得を図る方針を示す。tenki.jpの認知度向上、新機能や新サービスの追加、PV成長が重要課題となる。加えて、tenki.jp運営で蓄積したメディア運営・マネタイズのノウハウにAIやビッグデータ技術を組み合わせ、気象条件がライフスタイルに与える影響に着目した革新的サービス開発を進める。非連続成長策としては、2024年5月に連結子会社化したエンバウンドとのシナジー早期実現を掲げ、IPプロデュース事業で全国の温泉地との強固なネットワーク構築を目指す。さらに、他企業との業務提携やM&Aを積極推進し、新たな収益軸の構築を図る。ダイナミックプライシング事業では、気象データを含む多様なデータの統合分析による最適価格算出技術の開発に取り組む。
第一に、日本気象協会との業務提携契約への依存が大きい。契約が解消された場合、現行の「tenki.jp」および「tenki.jp 登山天気」の継続が困難となり、主力事業収入が失われる可能性がある。第二に、契約内容変更リスクがある。役割分担やレベニューシェア率の変更は収益性に影響し得る。第三に、売上高の大半を運用型広告収入が占めるため、アドテクノロジーの変化や広告単価の変動への対応が重要となる。加えて、システムのセキュリティ管理体制の維持・整備も重要課題として挙げる。
提示テキストでは、詳細な取締役会構成や社外取締役比率などの統治体制は確認できない。一方、経営の公正性・透明性を確保するため、事業規模拡大に応じた内部管理体制の強化、内部統制およびコンプライアンスの強化に取り組む方針を示す。人材面では、事業拡大に応じた多様なバックグラウンドを持つ優秀人材の採用と組織体制整備を重視する。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 2.0B | 29.9倍 | 1.0倍 | — | 948.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 888M | 610M | 685M |
| 営業利益 | 43M | 90M | 203M |
| 純利益 | 57M | 103M | 140M |
| EPS | 31.7 | 57.2 | 66.0 |
| BPS | 919.3 | 886.7 | 829.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 池田洋人 | 0.45% |
| 松本修士 | 0.15% |
| 亀井友廣 | 0.03% |
| 一般財団法人日本気象協会 | 0.01% |
| 内田龍夫 | 0.01% |
| 橋本竜 | 0.01% |
| 河田健 | 0.01% |
| 渡邉寿夫 | 0.01% |
| 松本敦 | 0.01% |
| 楽天証券株式会社 | 0.00% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-03-21 | 松本 修士 | 13.02% | -- |
| 2023-06-06 | 池田 洋人 | 40.06% | -- |
| 2023-04-04 | 池田 洋人 | 40.06% | +1.25% |
| 2023-04-03 | 池田 洋人 | 38.81% | -- |
| 2023-04-03 | 池田 洋人 | 40.06% | +1.25% |
| 2023-02-27 | 松本 修士 | 13.02% | (16.04%) |
| 2021-11-02 | 松本 修士 | 29.06% | (3.07%) |
| 2021-10-27 | 松本 修士 | 32.13% | (0.46%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-09-16 | TDNet | 特損・減損 | G-ALiNK | 減損損失の計上に関するお知らせ | 1,038 | -0.39% |
| 2025-07-10 | TDNet | 決算 | G-ALiNK | 2026年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,086 | -3.13% |
| 2025-07-10 | TDNet | IR | G-ALiNK | 2026年2月期 第1四半期決算説明資料 | 1,086 | -3.13% |
| 2024-03-21 | EDINET | 大量保有 | 松本 修士 | 大量保有 13.02% | — | — |
| 2023-06-06 | EDINET | 大量保有 | 池田 洋人 | 大量保有 40.06% | — | — |
| 2023-04-04 | EDINET | 大量保有 | 池田 洋人 | 大量保有 40.06% | — | — |
| 2023-04-03 | EDINET | 大量保有 | 池田 洋人 | 大量保有 38.81% | — | — |
| 2023-04-03 | EDINET | 大量保有 | 池田 洋人 | 大量保有 40.06% | — | — |
| 2023-02-27 | EDINET | 大量保有 | 松本 修士 | 大量保有 13.02% | — | — |
| 2021-11-02 | EDINET | 大量保有 | 松本 修士 | 大量保有 29.06% | — | — |
| 2021-10-27 | EDINET | 大量保有 | 松本 修士 | 大量保有 32.13% | — | — |