Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社きずなホールディングス (7086)

持株会社として家族葬を中核に葬儀施行、ネット集客、FCロイヤリティを展開する。直営と委託の二層モデルを使い分け、直営は地域集中出店によるドミナント形成で人員配置効率化と広告相乗効果を追求する。主力「家族葬のファミーユ」を軸に複数ブランドを展開し、オリジナルプランで高付加価値化を進める。M&Aも活用し全国拡大を図る。[本社]東京都港区 [創業]2000年 [上場]2020年

1. 事業概要

株式会社きずなホールディングスは持株会社にあり、連結子会社の株式会社家族葬のファミーユ、株式会社花駒、株式会社備前屋を通じて葬儀事業を展開する。事業は単一セグメントながら、収益区分として葬儀売上、仲介手数料収入、その他サービスを持つ。葬儀売上は葬儀施行業から成り、直営モデルと委託モデルの二形態で運営する。直営モデルは自社ホールでの施行を主軸とし、委託モデルは公営斎場等を活用して提携葬儀社に施行を委託する。2024年5月31日時点で葬儀施行業は12都道府県、ネット集客業は27道府県、グループ全体のサービス提供は全国33都道府県で行う。提供プランは、必要なものを一式化したセットプランと、顧客ごとの想いを反映する独自のオリジナルプランの二本柱で構成する。その他サービスとして「家族葬のファミーユ」ブランドのフランチャイジーからロイヤリティ収入等を得る。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、家族葬に特化した事業設計と、地域集中出店によるドミナント戦略にある。直営モデルは全体の葬儀件数の約9割を占め、企業理念を反映しやすい運営体制を構築する。ドミナント化により、人材配置の効率化、近隣ホール間での受注補完、広告宣伝の相乗効果を実現し、収益性の高いモデルとして機能する。2024年5月31日時点の直営ホール数は150で、主力の「家族葬のファミーユ」が140ホールを占める。加えて「弔家の灯」「イマージュ」「オブジェ」など複数ブランドを地域特性や顧客認知度に応じて使い分ける。商品面では、価格の不透明さや不要なアイテム販売といった業界慣行に対し、シンプルで明瞭なプランを提示する点が差別化要因となる。さらに、顧客ごとの弔いの心情を反映するオリジナルプランは、同社独自の高付加価値サービスとして位置付けられ、重要KPIにも採用する。

3. 市場環境

市場環境は日本の人口動態に強く連動する。提示テキストでは、死亡数は高齢化の進展に伴い増加を続け、2040年まで葬儀需要の拡大が見込まれると記載する。一方で、会葬者数の減少、葬儀の小規模化、単価低下圧力が進行する。こうした変化に対し、同社は「一日一組」限定の家族葬と小規模ホールを組み合わせ、需要構造の変化に適応する。業界構造面では、地域密着の中小零細事業者が多い一方、インターネット普及に伴う情報拡散、異業種参入、葬儀紹介ポータルサイトの台頭が進む。法規制面では、霊柩車等による有償搬送に関し一般貨物自動車運送事業の許可を受けており、貨物自動車運送事業法や道路運送法等の遵守が必要となる。

4. 成長戦略

成長戦略は、2025年5月期から2027年5月期までの3ヵ年中期経営計画に基づき推進する。計画上の主要指標として、2027年5月期のホール数224店を掲げる。成長の具体策は三つに整理できる。第一に、直営ホールの継続出店。新規出店時には投資回収期間、地域性、競合環境、近隣ホールとの相乗効果を多面的に検討し、ドミナント単位で収益性を管理する。第二に、M&A活用による事業承継。零細事業者が多い業界構造を成長機会と捉え、直営ホールエリアの全国展開を推進する方針を示す。第三に、集客と単価向上の両輪。重要KPIとして「来館からのご依頼数」「ウェブからの事後入電数」「オリジナルプラン葬儀件数」を設定し、ホール来館、ウェブ経由、付加価値商品の拡販を通じて収益力向上を図る。加えて、直営で投資効率が出にくい地域では委託モデルを活用し、資本効率を意識したエリア拡大を進める。

5. リスク

主なリスクは三点ある。第一に財務リスク。LBOやホール建設資金等に伴う有利子負債を抱え、変動金利借入や財務コベナンツ抵触時の期限の利益喪失リスクを有する。第二に需要・競争リスク。死亡数増加見通しが下振れする可能性、葬儀単価の継続低下、季節変動、競合出店や異業種参入、ポータルサイト台頭が業績に影響し得る。第三に出店・資産リスク。土地賃借契約の不成立、自治体条例対応の長期化、保証金回収不能、定期借地契約終了、固定資産やのれんの減損が収益を圧迫し得る。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、持株会社体制の下でグループ各社を統括し、重要な出店判断は取締役会に諮る運営を行う。経営管理では個別ホールではなく地域のホール群を重要単位として管理し、収益性重視の意思決定を徹底する。株主構成では、株式会社アドバンテッジパートナーズが運用受託する複数ファンドが大株主にあり、その投資判断が役員選任や組織再編等の株主総会決議に影響を及ぼす可能性がある。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100UAR1 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
14.6B 68.3倍 4.8倍 0.0% 2,111.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 12.1B 10.5B 9.3B
営業利益 1.3B 1.2B 1.1B
純利益 745M 701M 599M
EPS 107.9 101.6 86.9
BPS 435.4 423.0 413.5

大株主

株主名持株比率
投資事業有限責任組合アドバンテッジパートナーズV号0.32%
AP CAYMAN PARTNERS Ⅲ,L.P.(常任代理人株式会社イントリム)0.11%
株式会社SBI証券0.03%
JAPAN FUND V,L.P. (常任代理人株式会社イントリム)0.03%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.02%
田中 幸夫0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行) 0.02%
株式会社学研ホールディングス0.02%
清板 大亮0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-09-18燦ホールディングス株式会社 99.99
2024-09-06みずほ証券株式会社
2024-09-03Cayman Capital Management III,
2024-09-03株式会社AP V GP
2024-09-02燦ホールディングス株式会社 92.49
2024-08-07みずほ証券株式会社 0.06
2022-08-16株式会社AP V GP 31.6

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2024-09-18TDNetHolding change by 燦ホールディングス株式会社
2024-09-06TDNetHolding change by みずほ証券株式会社
2024-09-03TDNetHolding change by 株式会社AP V GP
2024-09-03TDNetHolding change by Cayman Capital Management III, I
2024-09-02TDNetHolding change by 燦ホールディングス株式会社
2024-08-07TDNetHolding change by みずほ証券株式会社
2022-08-16TDNetHolding change by 株式会社AP V GP