Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ハルメクホールディングス (7119)

50代以上の女性を主要顧客とするシニア向けプラットフォームを展開。販売部数全雑誌No.1の定期購読誌「ハルメク」を起点に、オリジナル商品比率8割の通販、講座・旅行・イベント、WEB「HALMEK up」を連動させる。顧客の生の声と「ハルトモ」約5,100名を活用した商品開発・改善が特徴。低価格帯通販「ことせ」も運営。[本社]東京都千代田区 [創業]1970年 [上場]2023年

1. 事業概要

株式会社ハルメクホールディングスは、当社および連結子会社6社で構成するシニア女性向けプラットフォーム運営会社。主要顧客は主に50代以上の女性で、人生後半を元気に前向きに楽しく暮らせるよう支援することを使命に掲げる。事業は大きく「ハルメク事業」と「ことせ事業」に分かれる。ハルメク事業は、販売部数全雑誌No.1の定期購読誌「ハルメク」を起点に顧客を獲得し、雑誌特集と連動したカタログ通販、EC、店舗、講座、旅行、イベントへ送客する構造を持つ。通販ではオリジナル商品比率が8割に達し、白髪ケアの「つや髪プラチナグレイカラー」、整理収納の「あれどこだっけ防止整理ワゴンスリム」、体型研究を踏まえた「ZÛ-BON前開きストレート」などを展開する。WEB領域では「HALMEK up」を運営し、記事、動画、講座などを提供するサブスクリプション型サービスも展開する。コミュニティ領域では散歩、料理、スマホ講座、旅行、メイク、ファッション、学び、コンサート、歌唱、芸術、体操、押花など多様なテーマでオフライン・オンラインのイベントを開催する。ことせ事業は、新聞広告などで集客した顧客に通販カタログ「ことせ」を送付し、低価格帯商品を通信販売する事業で、お得意様コンシェルジュが電話で提案する独自運営を採る。

2. 競争優位性

同社の競争優位性は、「情報コンテンツ」「物販」「コミュニティ」の3事業が連動する点に集約する。中核となる情報コンテンツは、販売部数全雑誌No.1の「ハルメク」と、シニア女性向けWEBサイトとしてトップクラスのアクセス数と評価を持つ「HALMEK up」で構成する。雑誌「ハルメク」は書店販売を行わず自宅配送の定期購読のみで展開し、購読者数46万人を有する。HALMEK upは2025年3月時点で月間PV495万回、MAU223万ユーザーを持ち、LINE NEWS AWARDS 2024 LINEメディア賞 女性部門 大賞を3年連続で獲得する。これらの強い情報接点が、通販やイベントへの送客装置として機能する。物販面では、顧客の生の声を起点に中高価格帯のオリジナル商品を開発する体制が特徴で、100名超アンケートや座談会、100人以上の3次元測定器による体型計測など、顧客理解を商品化に直結させる。さらに「ハルトモ」約5,100名を活用し、企画、開発、販売、評価、改善のPDCAを回す。月平均約2,000枚の雑誌はがき、約1,000枚の商品はがき、お客様センターへの月平均約25,000件の声、紙面調査14回、インターネット調査115回、ワークショップ等41回など、顧客接点の厚みが高いスイッチングコストとノウハウ蓄積を形成する。通信販売専業とは異なり、情報、物販、体験、つながりを一体提供する点が差別化要因となる。

3. 市場環境

対象市場は50歳以上女性人口の増加を背景に拡大余地を持つ。会社資料では、50歳以上の女性人口は2020年の3,200万人から2030年に3,400万人へ緩やかに増加する見通しとする。主要顧客層の金融資産は約1,800兆円と推計され、50歳未満を大きく上回り、負債も少ない特徴を持つ。一方、紙の書籍・雑誌市場は縮小が続き、2024年の市場規模は1.0兆円、紙の雑誌は前年比6.8%減と逆風が強い。これに対し通販市場は2023年度に13兆5,600億円、前年比6.7%増と拡大基調にある。同社は介護、葬儀、お墓などのケアシニア領域ではなく、市場ポテンシャルが大きいプレシニアからアクティブシニア市場を主戦場とする。リスク記載では、この領域は成長市場でありつつ競合他社が少ないと認識する一方、法規制の変化、IT技術の進化、画期的な競合参入が事業有用性を低下させる可能性を示す。

4. 成長戦略

成長戦略の柱は、顧客エンゲージメント向上、クロスセルとLTV強化、3事業の進化、新規事業HALMEK up、B2B強化に置く。顧客基盤は、ハルメク事業の顧客数が2021年3月期58万人から2025年3月期95万人へ4期年平均成長率13%で拡大した。新規顧客獲得では、2025年3月期に雑誌「ハルメク」の新規読者数14万人、新聞単品外販等による新規顧客14万人を獲得した。従来の新聞・折込に加え、TV、Web、百貨店店舗へチャネルを多様化し、店舗経由の新規顧客獲得も増加する。HALMEK upは2018年開始のWEBを起源とし、2022年8月にサブスクリプション型の動画・音声サービスをローンチ、2024年12月に大規模リニューアルを実施した。目的はデジタルシフト対応、50~64歳のプレシニア層獲得、ポータルサイト化、情報コンテンツ単体の収益性強化にある。加えて、ヘルスケア・終活分野の強化、相続、金融、保険、住宅、不動産、お見合い、婚活などへのサービス導入を想定し、自社開発だけでなく他社・他ブランドとのコラボレーションも進める。B2Bでは、HALMEK upで蓄積する基本属性、興味関心、購読・購入履歴、接点履歴、価値観・趣味などのデータを活用し、シニア向け事業を展開したい企業へのコンサルティング、共同企画、共同開発、顧客接点提供を強化する方針を示す。

5. リスク

主要リスクは3点挙げられる。第1に、経済状況・競合リスク。雑誌と通信販売のシナジーを生かした事業モデルに対し、法規制の変化、IT技術の進化、同社の情報や商品、サービスを凌ぐ競合参入が起きた場合、経営成績等に影響する可能性がある。第2に、紙媒体依存リスク。紙の雑誌市場は縮小が続いており、紙を前提としたコンテンツ提供は厳しい状況にある。第3に、システム・セキュリティリスク。商品の調達や販売など多岐のオペレーションをコンピュータシステム上で実施しており、通信ネットワークや情報セキュリティ上の障害が事業運営に影響する可能性がある。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、持株会社である同社がグループ経営、グループ会社向け管理業務提供、品質管理などを担う体制を採る。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W49R | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
17.9B 28.5倍 3.2倍 0.0% 1,627.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 33.9B 31.4B 28.7B
営業利益 1.1B 857M 2.0B
純利益 623M 476M 1.2B
EPS 57.1 44.0 155.1
BPS 501.9 500.6 474.2

大株主

株主名持株比率
松島 陽介0.17%
宮澤 孝夫0.15%
山元 雄太0.14%
IHドリーム株式会社(注1、2)0.11%
土屋 淳一0.07%
和田 朝子0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
林 南平0.02%
大谷 貴志0.01%
大下 悟0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-06山元 雄太 13.80%(1.07%)
2025-11-06山元 雄太 13.95%(0.92%)
2025-02-17松島 陽介 17.48%(1.11%)
2024-05-20宮澤 孝夫 25.83%(1.70%)
2024-05-16宮澤 孝夫 25.83%--
2023-03-29宮澤 孝夫 27.53%+22.53%
2023-03-29土屋 淳一 7.83%+2.83%
2023-03-29山元 雄太 14.87%+9.87%
2023-03-29松島 陽介 18.59%+13.59%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-19TDNetその他G-ハルメクHD株主優待制度の変更に関するお知らせ1,328+1.13%
2025-12-19TDNetその他G-ハルメクHD株主優待制度の内容に関するお知らせ1,268+1.58%
2025-11-06EDINET大量保有山元 雄太大量保有 13.8%1,335+0.60%
2025-11-06EDINET大量保有山元 雄太大量保有 13.95%1,335+0.60%
2025-07-18TDNetその他G-ハルメクHD譲渡制限付株式報酬としての新株発行に関するお知らせ1,077+0.28%
2025-06-25TDNet事業計画G-ハルメクHD事業計画及び成長可能性に関する事項1,093+1.01%
2025-02-17EDINET大量保有松島 陽介大量保有 17.48%
2024-05-20EDINET大量保有宮澤 孝夫大量保有 25.83%
2024-05-16EDINET大量保有宮澤 孝夫大量保有 25.83%
2023-03-29EDINET大量保有宮澤 孝夫大量保有 27.53%
2023-03-29EDINET大量保有土屋 淳一大量保有 7.83%
2023-03-29EDINET大量保有山元 雄太大量保有 14.87%
2023-03-29EDINET大量保有松島 陽介大量保有 18.59%