Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社SHINKO (7120)

独立系の全国ITフィールドサービス会社。保守、ソリューション、人材サービスの3事業を展開し、全国60超拠点と24時間365日対応を基盤に、医療機関向け電子カルテ、レセコン、調剤機器などの保守で約3万6千件の契約を持つ。保守と派遣はストック型収益が中心で、導入から運用保守までのワンストップ提供と事業間シナジーに強みを持つ。[本社]東京都台東区 [創業]1953年 [上場]2022年

1. 事業概要

株式会社SHINKOは、保守サービス事業、ソリューション事業、人材サービス事業を柱とする独立系ITサービス会社。全国60超の拠点から24時間365日、エンジニアが機器保守、導入設計、設置展開を提供する。保守サービスでは、ウィーメックス株式会社製の電子カルテシステム、レセプトコンピュータ、PHC株式会社製の電子薬歴システム、薬剤情報システム、自動錠剤包装機、一包化監査システム、医事コンピュータ、注射薬払出システム、適温配膳車などを対象に、病院、クリニック、調剤薬局向け保守を受託する。ソリューション事業では、医療機関、福祉施設、一般企業、官公庁向けにシステム設計、構築、設置工事、展開管理、機器提案販売を行う。人材サービス事業では、CEとSEを派遣し、保守、設計、構築、営業支援を担う。顧客の情報収集から提案、設計、構築、設置展開、保守運用までをワンストップで提供し、3事業の連携で案件を拡張する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、メーカーに属さない独立系である点、全国ネットワーク、マルチスキル人材、ストック型収益基盤にある。独立系であるため、医療機器、IT機器、非IT機器を問わず多様なメーカー機器に対応可能にあり、ウィーメックス株式会社、PHC株式会社以外にも多くのベンダーから保守を受託する。2025年3月31日時点で69社から業務を受託する。全国9支店、49営業所を含む全国60超拠点を通じ、全エリアで同一品質のサービスを提供する体制を持つ。保守契約は約3万6千件に達し、病院・一般診療所約11万3千件、調剤薬局約6万2千件という市場に対し、一定の存在感を持つ。保守サービスと人材サービスは契約ベースの継続収益が中心で、景気変動の影響を受けにくい構造を持つ。700名超のエンジニアの多くがCEとSEの両スキルを保有し、保守の前後時間に設定や設置を行うことで生産性を高める。テクニカルセンターは一次受付、遠隔監視、診断、ディスパッチ機能を担う中枢拠点にあり、予防保守や迅速対応を支える。

3. 市場環境

国内IT市場は2025年に前年比9.7%増、2024年から2029年の年平均成長率6.4%と予測される。企業や公的部門で生産性向上や成長を目的としたデジタル化が進む。医療分野では、マイナンバーカードの健康保険証利用の本格運用を含む医療DX、2024年施行の医療機関の労働時間上限規制、IoTやAIを活用した効率化、サイバー攻撃対応強化が追い風となる。2025年10月のWindows10サポート終了、GIGAスクール構想第2期による更新需要、官公庁のデジタルガバメント政策もIT支出拡大要因となる。一方で、IT人材不足は深刻で、2030年に16万人から79万人の不足が予測される。この需給逼迫は人材サービス需要の拡大要因となる半面、採用・育成競争の激化要因にもなる。保守市場ではクラウド移行やセンドバック保守の拡大がオンサイト需要を下押しする可能性があるが、医療機関では即時対応ニーズが強いと会社はみる。

4. 成長戦略

2024年7月公表の新中期経営計画では、DX改革の一翼を担う総合ITソリューション企業を目指し、ITネットワーク技術と全国ネットワークを活かして医療機関や企業を全面支援する方針を掲げる。保守サービスでは、上場による認知度向上、ショールーム化したテクニカルセンターの見学会、営業力強化を通じて新規受託を拡大する。2024年4月から2025年3月末までに71件の見学会を開催し、新規保守受託につなげる。医療分野では2016年の東京都を皮切りに、大阪府、宮城県、北海道、広島県、長野県、さらに2025年にはテクニカルセンターでも医療機器修理業の許可を取得し、対応拠点を拡大する。業務効率化では、2023年度からスマートグラスを用いた遠隔支援システムを導入し、2024年7月には品質管理システムを刷新する。ソリューション事業では、日本電気株式会社、KDDI株式会社との協業、自動倉庫システムサービス、LCMサービス事業を拡大し、保守受託への送客を狙う。人材サービスでは、ネットワークスペシャリスト、CCNA、LPI、CompTIAなどの資格取得を促進し、需要増に備える。

5. リスク

主なリスクは3点ある。第1に、技術革新と市場変化への対応遅れ。魅力ある新サービスを提供できない場合や競合が新技術を活用したサービスを投入した場合、需要減少の可能性がある。第2に、クラウド移行やセンドバック保守の拡大によるオンサイト需要低下。保守料金は障害発生率やSLAに左右されるため、需要構造の変化は収益性に影響しうる。第3に、ソリューション事業の季節変動。作業完了や機器納期が年度末に集中しやすく、作業遅延や調達遅延が翌期計上を招く可能性がある。

6. ガバナンス

提示テキスト内で詳細な取締役会構成や社外取締役比率は確認できない。一方、リスク管理面ではリスク管理委員会を設置し、リスク発生の回避と発生時対応に努める方針を示す。人材を事業基盤と位置付け、ES向上委員会を立ち上げ、ESアンケートに加えて現場の声を直接吸い上げる活動を実施し、離職率低下につなげる。処遇面では、定期昇給、ベースアップに加え、賞与支給額を基本給の3か月分から4か月分へ増額する計画に言及する。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZY2 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1.7B 3.0倍 0.8倍 0.1% 900.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 16.9B 16.1B 15.9B
営業利益 688M 627M 753M
純利益 513M 411M 482M
EPS 295.8 225.1 280.5
BPS 1,116.6 1,043.9 906.0

大株主

株主名持株比率
株式会社ヒューマンサービス0.17%
SHINKO従業員持株会0.08%
福留泰蔵0.06%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
エヌ・デーソフトウェア株式会社0.05%
CITIC SECURITIES BROKERAGE (HK) LIMITED AC CLIENT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.04%
槇田重夫0.02%
ノムラ シンガポール リミテッド カスタマー セグ エフジエー1309 (常任代理人 野村證券株式会社)0.02%
松井証券株式会社0.02%
高木眞之助0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-04-21三井住友DSアセットマネジメント株式会社 3.91%(1.47%)
2024-11-20PHC株式会社 0.00%(14.83%)
2023-07-04株式会社ヒューマンサービス 20.69%(0.65%)
2023-07-04福留 泰蔵 20.69%(0.65%)
2023-06-06三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.38%+5.38%
2023-04-03株式会社ヒューマンサービス 15.10%(4.52%)
2023-03-27PHC株式会社 14.83%+14.83%
2023-03-27株式会社ヒューマンサービス 19.62%+19.62%
2023-03-24福留 泰蔵 6.24%+6.24%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-07-08TDNet決算SHINKO(訂正・数値データ訂正)「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」の一部訂正について2,257+0.09%
2025-04-21EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 3.91%1,963-0.05%
2024-11-20EDINET大量保有PHC株式会社変更
2023-07-04EDINET大量保有株式会社ヒューマンサービス大量保有 20.69%
2023-07-04EDINET大量保有福留 泰蔵大量保有 20.69%
2023-06-06EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 5.38%
2023-04-03EDINET大量保有株式会社ヒューマンサービス大量保有 15.1%
2023-03-27EDINET大量保有PHC株式会社大量保有 14.83%
2023-03-27EDINET大量保有株式会社ヒューマンサービス大量保有 19.62%
2023-03-24EDINET大量保有福留 泰蔵大量保有 6.24%