レシップホールディングスは、連結子会社7社などで構成し、輸送機器事業、産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)、その他事業を展開する。輸送機器事業では、バス用運賃箱、ICカードシステム、LED式行先表示器、車載用液晶表示器OBC-VISION、路線バス運行支援ユニットLIVU、マルチ決済端末、列車用ワンマン機器、列車用照明灯具、自動車用室内照明灯具、荷室用照明灯具を製造・販売・保守する。産業機器事業では、バッテリー式フォークリフト用充電器、屋外用無停電電源装置、プリント基板実装を中心とするEMSを展開する。その他事業は保有不動産の賃貸が中心となる。グループ内では、レシップが製造販売、レシップエンジニアリングが導入支援と修理、レシップ電子がEMS、米国・スウェーデン・シンガポール・タイの各子会社が海外販売や製造販売を担う。
競争優位の中核は、ニッチトップ戦略の下で築いた国内市場での強固な地位にある。提示テキストでは、国内市場においてバス・鉄道用のワンマン機器、車載用照明灯具、フォークリフト用充電器など多くの製品分野でトップシェアを獲得したと明記する。加えて、バス用電装機器のトータルサプライヤーとしての総合力を強みとし、システム提案から機器・ソフトの開発、製造、販売までを一貫して行う体制を持つ。ワンマン運行を支えるシステム機器をフルラインナップで提供できる点は、個別機器の単品供給に比べて採用範囲を広げやすく、顧客の運行現場に深く入り込む要素となる。LIVUは必要なアプリケーションを追加するだけで機能拡張が可能なプラットフォーム型ユニットにあり、GPSを活用した位置情報連動、案内放送自動化、運賃表示器や運賃データの自動更新、各種運行データの収集・一元管理に対応する。運賃収受データ、乗車人員・乗降動態データ、運行時間データなどを扱う金庫精算システムも含め、機器とデータ活用を結び付ける構造を持つ。車載照明では、振動、電圧変動、温度変化など過酷な条件下でも安定した照明を保つ信頼性の高い設計・製造技術を保有する。産業機器でも、電力変換技術を基盤に、主要フォークリフトメーカー向け充電器や通信基地局向け無停電電源装置を展開する。
主要市場は公共交通、車載電装、産業用電源、EMSとなる。輸送機器事業は公共交通事業者向け比重が高く、設備投資計画や国・地方公共団体の補助金、公共事業投資の動向の影響を受ける。国内市場では少子高齢化や労働力不足が進む一方、MaaS、キャッシュレス、自動運転、脱炭素社会に向けた新技術や新サービスが生まれている。フォークリフト市場では、環境意識の高まりを背景にエンジン式からバッテリー式への移行が進むと記載する。無停電電源装置は落雷や災害時のバックアップ需要を背景に、ケーブルテレビや通信機器の基地局で採用される。海外では、人口増加に伴うインフラ整備と公共交通投資拡大が見込まれる北米・ASEANを重点市場と位置付ける。競合状況の具体名や規制の詳細は提示テキスト内では確認できない。
長期ビジョン「VISION2030」の実現に向け、2024年4月開始の3か年中期経営計画「RT2026」を推進する。成長の柱は三つあり、第一に「モノ+コトへの事業構造の変革」を掲げ、ハードウェア中心から、ハードを軸にソフトウェアやサービスを組み合わせた高付加価値型へ転換する。第二に、産業機器事業をエネルギーマネジメントシステム事業と再定義し、電力変換や情報処理の技術を活用して、再生可能エネルギーやスマートシティ領域を新たな成長ドライバーとして開拓する。第三に、海外市場での事業拡大を進め、特に北米・ASEANへ積極投資する。RT2026では、人口減少で縮小が予想される国内市場に対し、人口増加で公共交通需要が高まる米国市場を中心に海外事業の確立を目指す。米国では前中計期間中に大型案件を受注し、2026年3月期の売上計上を予定すると記載する。加えて、次案件の継続獲得と米国向け製品ラインナップ拡充により海外売上比率の向上を図る。新規領域では、バス・鉄道事業者との関係を生かした観光市場での新サービス、バス市場での車両データ活用ソリューションを推進する。研究開発面では、輸送機器でキャッシュレス対応、観光DX対応、コンテンツマネージメントプラットフォーム、産業機器でバッテリデータロガー、マルチバッテリ充電器を開発する。
第一に、輸送機器事業は公共交通事業者の設備投資や補助金動向に左右される。自然災害や感染症で輸送人員減少が続く場合、投資抑制や先送りが起こり得る。第二に、AFC導入・更新案件の規模、新紙幣・新硬貨対応、消費税率改定に伴う運賃データ書換えなど特需の有無で業績変動が大きくなり得る。第三に、MaaS、キャッシュレス、自動運転、5Gなど技術変化が速く、新製品や新サービスの市場投入遅延やニーズ不適合が成長戦略に影響し得る。加えて、部材調達、品質、海外法規制や為替、情報管理も重要リスクとなる。
持株会社体制の下で、事業会社ごとに製造販売、導入支援・修理、EMS、海外販売・製造販売の役割分担を敷く。提出会社の従業員は全て全社共通に属し、グループ全体の従業員数は633名となる。労働組合としてレシップ労働組合が組織され、JAMに属し、労使関係は円滑と記載する。人的資本関連では、管理職に占める女性労働者比率、男性育児休業取得率、男女賃金差異を開示する。株主還元方針、取締役会構成、社外取締役比率などの詳細は提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 7.5B | 3.1倍 | 0.7倍 | 0.0% | 475.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 25.9B | 22.7B | 14.3B |
| 営業利益 | 3.5B | 3.2B | -310M |
| 純利益 | 2.3B | 2.4B | -249M |
| EPS | 152.3 | 178.0 | -19.2 |
| BPS | 656.9 | 505.9 | 346.6 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| レシップ社員持株会 | 0.06% |
| 名古屋中小企業投資育成株式会社 | 0.06% |
| 株式会社十六銀行 | 0.04% |
| 杉本 眞 | 0.03% |
| レシップ取引先持株会 | 0.02% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口) | 0.02% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.02% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.02% |
| 株式会社大垣共立銀行 | 0.01% |
| 共栄ライフパートナーズ株式会社 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-07-19 | 名古屋中小企業投資育成株式会社 | 6.61% | (0.71%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-23 | TDNet | 業績修正 | レシップHD | 配当予想の修正(増配)に関するお知らせ | — | — |
| 2025-11-27 | TDNet | IR | レシップHD | 2026年3月期 第2四半期決算説明資料 | 445 | -0.22% |
| 2025-08-22 | TDNet | その他 | レシップHD | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | 454 | +0.44% |
| 2025-07-24 | TDNet | その他 | レシップHD | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 443 | -0.45% |
| 2024-07-19 | EDINET | 大量保有 | 名古屋中小企業投資育成株式会社 | 大量保有 6.61% | — | — |