NOKグループは、当社、子会社95社、関連会社15社の計111社で構成し、シール製品、電子部品等の製造・販売を主力とする。セグメントはシール事業、電子部品事業、その他事業の3区分で展開する。シール事業の主要製品はオイルシール、Oリング、防振ゴム、樹脂加工品、ガスケット、化学合成品、メカニカルシールにあり、自動車、一般産業機械、電子・精密機器等の幅広い需要先を持つ。電子部品事業ではフレキシブルサーキットとプレシジョンコンポーネントを扱い、メクテック㈱および海外製造子会社群が中核を担う。その他事業では事務機用ロール製品、特殊潤滑剤を展開する。国内外に生産・販売拠点を配置し、国内では当社やメクテック㈱、海外ではタイNOK Co.,Ltd.やメクテックCorp.香港 Ltd.などが製販を担う体制を構築する。
競争優位の中核は、積み重ねた基礎研究に基づく製品開発力と、高品質での大量・安定生産力にある。会社はこれを「Essential Core Manufacturing ― 社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」と位置付ける。研究開発面では、シール事業で低フリクション技術、水素関連シール、自然冷媒対応Oリング材料、絶縁・高熱伝導樹脂部品、ウレタン緩衝材、ゴム電極などを開発する。電子部品事業では、電動車両向け電圧監視FPC、FPC周辺部品とのモジュール化、曲面追従ヒーターFPC、高周波FPCを推進し、耐トラッキング性で現要求水準より1ランク上の材料開発に先行して取り組み、技術優位性の確保を狙うと明記する。加えて、国内外にまたがる生産販売網、海外売上高比率約7割の事業基盤、1960年から継続するフロイデンベルグ社との資本・技術提携も、技術蓄積と事業展開の厚みを支える要素となる。特許件数や市場シェアの具体数値は提示テキスト内では確認できない。
経営環境は、米国の外交政策動向に起因するサプライチェーン混乱、欧米の金融政策、中東・東欧の地政学リスク、国内の物価高と人件費上昇など、不透明要因が多い。シール事業では、日系自動車メーカーの減産、中国での電気自動車販売シェア拡大、ASEANでのタイ新車需要鈍化、中華系自動車メーカー進出本格化、一般産業機械向けの景気低迷が逆風となる。電子部品事業では、電気自動車市場の長期成長トレンドは維持しつつも短期成長は想定より鈍化し、スマートフォン向け需要は買い替えサイクル長期化で横ばい見通しとなる。一方、ハードディスクドライブ向けはデータセンター需要増加が追い風となる。業界全体では新興国メーカー台頭による競争激化と価格下落リスクも示される。
2026年3月期を最終年度とする中期経営計画では、「変革基盤の構築」を基本方針に据える。経営指標として売上高営業利益率、ROA、ROE、ROICを重視し、最終年度目標として売上高営業利益率6.8%、ROA4.6%、ROE8.0%、ROIC6.5%を掲げる。重点項目の第1は新たな成長ドライバーの創出にあり、電動自動車向け製品の機能別開発・拡販、グリーンエネルギー関連製品の開発・拡販、半導体装置向け製品の拡販を進める。シール事業では、電気自動車等の新領域向け製品、非日系自動車メーカーへの拡販、適正価格に向けた価格改定活動を推進する。研究開発では、水電解装置の電解槽用ガスケット、CCUS関連設備向けラバーオンリー製品、バイオマス材、熱伝導性部品などを進める。電子部品事業では、BEV、PHEV、HEV向け駆動用バッテリーの電圧監視FPCとモジュール製品、曲面追従ヒーターFPC、5G向け高周波FPCを拡充する。第2の重点項目はグローバル成長への事業運営体制整備にあり、監査等委員会設置会社への移行検討、取締役会ダイバーシティ拡充、データ利活用拡大・迅速化、ESG項目への着実な取り組みを掲げる。第4の重点項目として、自己株式取得、DOEに基づく配当、政策保有株式売却を含む資本政策も明示する。
主なリスクは3点に整理できる。第1に顧客業績依存にあり、主要顧客である自動車、建機、電子機器メーカーの業績や契約変更が売上に影響する可能性を持つ。第2に事業構造転換リスクにあり、オイルシール等の主要製品が主に内燃機関向けであるため、燃料電池車や電気自動車の普及影響を見通しにくい。第3にグローバル展開に伴う市場・供給網リスクにあり、海外売上高比率約7割を背景に為替変動、原材料価格変動、政治経済情勢、自然災害、感染症、サイバー攻撃、品質問題が業績に影響し得る。提携面では、フロイデンベルグ社との関係変化も影響要因となる。
リスク管理面では、「リスク管理規程」に基づき社長を委員長とするリスクマネジメント委員会を設置し、事業戦略リスクと損失発生リスクに区分して管理する。損失発生リスクについてはリスク・クライシスマネジメント分科会を設け、発生頻度と損失規模を用いた定量評価、優先順位付け、対策見直しを継続する。災害リスクに対してはNOKグループBCM委員会を設置し、BCPとBCM活動を推進する。経営体制では、監査等委員会設置会社への移行検討、取締役会のダイバーシティ拡充を中計に盛り込む。株主還元方針としては、自己株式取得、DOEに基づく配当、政策保有株式の売却を資本政策の実行項目として掲げる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 506.4B | 15.8倍 | 0.8倍 | 0.0% | 2,925.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 766.9B | 750.5B | 710.0B |
| 営業利益 | 37.3B | 22.9B | 15.4B |
| 純利益 | 30.3B | 31.6B | 13.3B |
| EPS | 184.8 | 188.3 | 77.5 |
| BPS | 3,548.9 | 3,561.0 | 3,082.9 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| フロイデンベルグ・エス・エー | 0.26% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.10% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.06% |
| 正和地所株式会社 | 0.05% |
| 第一生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.05% |
| NOK持株会 | 0.02% |
| 株式会社三井住友銀行 | 0.02% |
| 株式会社SMBC信託銀行(株式会社三井住友銀行退職給付信託口) | 0.02% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.02% |
| 株式会社サミット経済研究所 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-08-22 | 野村證券株式会社 | 4.16% | (0.97%) |
| 2025-06-06 | 野村證券株式会社 | 5.13% | (1.06%) |
| 2024-02-22 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 6.19% | +1.11% |
| 2023-09-07 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.08% | +5.08% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-05 | TDNet | その他 | NOK | 自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ | 3,140 | -0.51% |
| 2026-02-05 | TDNet | 決算 | NOK | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 3,140 | -0.51% |
| 2025-10-08 | TDNet | その他 | NOK | 特定子会社(孫会社)の異動に関するお知らせ OA機器用ロール製品事業に関する株式譲渡契約の締結 | 2,661 | +1.47% |
| 2025-10-08 | TDNet | 特損・減損 | NOK | 特別損失の計上に関するお知らせ | 2,661 | +1.47% |
| 2025-08-22 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 4.16% | 2,518 | -0.20% |
| 2025-08-05 | TDNet | 決算 | NOK | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,314 | +1.15% |
| 2025-06-06 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 5.13% | 2,060 | -1.14% |
| 2024-02-22 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 6.19% | — | — |
| 2023-09-07 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.08% | — | — |