Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

大同メタル工業株式会社 (7245)

大同メタル工業は、トライボロジーをコア技術とするすべり軸受メーカー。自動車用エンジン軸受を中核に、自動車部品向け、船舶・建機・発電向け産業用軸受、精密金属加工部品やアルミダイカストまで展開する。パワートレイン事業で世界トップシェア、舶用低速エンジン用軸受で75.0%を維持し、総合すべり軸受メーカーとして事業基盤を広げる。[本社]愛知県名古屋市中区 [創業]1939年 [上場]1961年

1. 事業概要

大同メタル工業グループは、当社、子会社35社、関連会社3社で構成し、すべり軸受を中核とする事業をグローバルに展開する。事業は、自動車用エンジン軸受、自動車用エンジン以外軸受、非自動車用軸受、自動車用軸受以外部品、その他に区分する。自動車用エンジン軸受では、乗用車・トラック・レーシングカー向けの高性能・高品質軸受に加え、二輪エンジン用軸受、ターボチャージャーやバランサー機構向け軸受を製造販売する。自動車用エンジン以外軸受では、トランスミッション、ショックアブソーバー、空調用コンプレッサー、ステアリング、インジェクションポンプ向けを扱う。非自動車用軸受では、船舶用エンジン、建設機械用エンジン、水力発電用水車、発電用タービン、コンプレッサー、増減速機、風力発電向けなど多用途に供給する。自動車用軸受以外部品では、曲げパイプ、ノックピン、NC切削品、アルミダイカスト製品を展開する。その他、電気二重層キャパシタ用電極シート、金属系無潤滑軸受、粘性液体搬送に対応するロータリーポンプ、工作機械用集中潤滑装置、物流・不動産賃貸も手掛ける。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑技術)をコアとする技術立社としての蓄積にある。会社は自らをテクノロジーリーダーと位置付け、エンジン周りの軸受事業で培った技術、製造ノウハウ、信頼と安心の品質、事業基盤を強みとして明示する。市場地位では、パワートレイン事業におけるマーケットシェアで2023年に続き2024年暦年も世界トップシェアを達成したとする。加えて、マリン・エネルギー事業の舶用低速エンジン用軸受では2024年暦年に75.0%のシェアを維持したと記載する。会社は「世界唯一の総合すべり軸受メーカー」と位置付け、乗用車、トラック、二輪、船舶、建設機械、発電、風力、自動車周辺部品まで広い用途をカバーする製品群を持つ。この幅広い品揃えは、顧客ニーズに応える全方位戦略、すなわちマルチパスウェイ戦略の基盤となる。さらに、国内外に製造販売拠点を配置し、北米、アジア、欧州を含むグローバル供給体制を構築している点も、量産対応力と顧客接点の面で参入障壁として機能する。

3. 市場環境

市場環境は、自動車のEV化進展とその速度鈍化、船舶・建設機械需要の堅調推移、地政学や通商政策の変化が交錯する構図にある。会社は、世界経済のデカップリング化の加速や業界の構造変化により予測が難しい状況と認識する。一方で、EV化進行度合いの鈍化により、内燃機関需要の減少までには一定の猶予があると見込む。船舶市場では需要が引き続き堅調に推移し、建設機械市場でも受注増がみられる。外部環境面では、米国の相互関税が売上高や利益に大きな影響を与える可能性があるほか、原材料価格や資源価格の高騰、労務費上昇、各国の環境規制強化も収益圧迫要因となる。競争面では、グローバル競争激化に伴う価格競争力の強化が求められると記載する。

4. 成長戦略

2025年度から2030年度までの新中期経営計画「Bridge to Daido 2030」を始動し、2030年以降を見据えた事業体制再構築を進める。戦略の柱は4つで、利益体質強化のための構造改革、コア事業の磨き上げ、ネクストコア事業・セミコア事業の強化、非財務資本重視の経営の推進とする。定量目標は、2027年度に売上高1,500億円、営業利益120億円、営業利益率8%以上、ROE8%以上、2030年度に営業利益率10%以上、ROE9%以上を掲げる。コア事業では、トラックエンジン用軸受の拡販、ガソリンエンジン用軸受の新規開拓、ショックアブソーバー中心の自動車部品向け拡販、EV車の新規需要開拓、空調機器等の一般産業向け軸受開拓を進める。マリン・エネルギー事業では、舶用低速エンジン用軸受のシェア維持に加え、日本拠点の新工場建設と英国拠点の設備増強で生産能力を拡大し、発電機向け中高速エンジン用軸受の需要増に対応する。フロンティア事業では、EV自動車用部品の受注増、曲げパイプ・ノックピンなど精密金属加工部品の需要増を取り込む。アルミダイカスト事業では、生産管理体制や工程改善、品質管理体制の抜本的見直しを通じて利益回復を図る。加えて、ガスタービン、水力発電、風車ビジネスの新規開拓や技術基盤確立を進める。

5. リスク

主要リスクとして、第一にグローバル事業展開に伴う政治・経済情勢変動、輸出関連規制、米国関税政策、各国規制変更の影響がある。第二に、鋼材、銅、アルミ、錫、樹脂原料など原材料の需給不安定化と価格変動が収益を左右する。第三に、サイバー攻撃やシステム障害による事業停止、情報流出、信用失墜のリスクがある。加えて、自然災害、製品不具合、価格競争、新製品開発不奏功、環境規制、設備投資や提携・買収の不確実性、気候変動、人材確保も重要リスクとして列挙する。

6. ガバナンス

リスク管理面では、「リスク管理規程」に基づき、代表取締役社長を委員長とするリスク管理委員会が情報収集を通じてグループ全体のリスクを管理する。関係会社管理規程に基づく子会社管理、内部統制システムの整備運用、情報インシデント対応規程に基づく情報管理体制、自社CSIRT設置と日本シーサート協議会加盟など、管理体制の具体策を示す。経営面では、資本コストを上回る持続的成長を展望・創出できる企業を目指し、ROE引上げ、資本コスト最適化、PBR改善を重視する。ESGではマテリアリティを特定し、TCFD提言に基づく開示、人的資本強化、DX推進、風土改革を進める。株主還元方針の具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W24A | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
44.0B 16.0倍 0.6倍 0.0% 925.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 136.3B 128.7B 115.5B
営業利益 7.1B 6.1B 2.8B
純利益 2.7B 2.6B -2.2B
EPS 57.7 54.5 -47.0
BPS 1,543.1 1,460.0 1,297.8

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社0.10%
大同メタル従業員持株会0.04%
三井住友信託銀行株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
大同メタル友栄会持株会0.04%
株式会社三菱UFJ銀行0.04%
株式会社日本カストディ銀行0.03%
東京海上日動火災保険株式会社0.02%
THE SERI WATHANA INDUSTRY CO., LTD. 703000(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-19三井住友信託銀行株式会社 6.98%(0.23%)
2025-09-19三井住友信託銀行株式会社 7.21%+0.05%
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.31%+0.65%
2023-03-23株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2022-12-22株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2022-10-21株式会社みずほ銀行 0.04%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 6.98%
2026-03-17TDNetその他大同メタル売出価格等の決定に関するお知らせ954+1.68%
2026-03-10TDNet決算大同メタル2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)1,031+0.87%
2026-03-10TDNetその他大同メタル株式の売出しに関するお知らせ1,031+0.87%
2026-03-10TDNet配当・還元大同メタル自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ1,031+0.87%
2026-03-10TDNetその他大同メタル従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分に関するお知らせ1,031+0.87%
2025-09-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 7.21%927-0.32%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.31%
2023-03-23EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2022-12-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2022-10-21EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%