プレス工業グループは、当社と子会社19社で構成し、自動車関連事業と建設機械関連事業等を営む。コア商品はフレーム、アクスル、建設機械用キャビン、パネルにあり、新規受注に向けた生産設備投資を重点的に実施する。自動車関連では主要取引先の中計戦略と連携し、日本およびアセアンで輸出向け能力増強を進め、現地生産化も検討する。建設機械関連では客先のモデルチェンジを捉え、キャビン商品のフルラインナップ化を推進し、油圧ショベル用ミニ・小型キャビン、ホイールローダー、農機・産機キャビンなどへ展開する。グループは国内外で生産・販売活動を行い、一部製品は子会社へ製造委託し、子会社による直接販売も行う。
競争優位の中核は、技術開発・提案力とものづくり力に置く。自動車関連では、商用車メーカー再編を機会と捉え、同社の強みとして明示された技術開発・提案力を武器に商権維持と事業拡大を図る。研究開発面では、塑性加工成形シミュレーションを自社利用技術として構築し、金型内の材料変形過程を模擬・確認することで、設計段階で精度不良原因を特定し、金型設計へ早期反映する体制を整える。これにより開発期間短縮と開発コスト削減に大きな効果を上げる。高強度材部品で需要が高まる軽量化・高強度化にも寄与する。加えて、溶接分野でのテーラードブランク工法採用製品は、軽量化とコスト低減につながるとして高い評価を得る。フレームでは自社開発装置を採用したロール成形技術を確立し、小ロット生産対応と金型製作費抑制を両立する。溶接組立分野では独自センシング技術、自動検査技術、品質安定手法の構築を進める。建設機械分野でも、新形状異形鋼管を採用したオリジナルキャブや、ROPS対応でのFEM解析活用により、視界性向上、軽量化、開発期間短縮を実現し、高い評価を得る。特許については、新規事業の検討結果の一部で特許出願を進める記載を確認できる。
事業環境は不確実性が高い。世界経済は底堅い成長が見込まれる一方、ウクライナや中東情勢の長期化、欧州や中国の経済回復遅れ、各国金融政策転換などで先行き不透明感が増す。自動車業界ではEV化減速に伴う開発動向や企業再編の活発化が進み、同社を取り巻く環境は変化し続ける。米国の関税政策も公表されているが、同社グループは米国向け直接輸出がほぼないため、独自での直接影響は見込まないとする。一方で、日本・北米・欧州・アジアで生産販売を展開するため、景気後退、政治・経済の不安定化、法規制や税制変更、労働争議、自然災害、感染症、為替変動などの影響を受ける構造を持つ。建設機械分野では、地政学リスクや米国関税政策を背景としたメーカー各社の調達戦略変化が受注機会として意識される。
2024年度開始の5か年中期経営計画では、基本方針に「質を追求し、プレゼンスを高める」を掲げ、①コア事業における攻めと挑戦、②電動化に向けたコア商品の進化、③サステナビリティ経営の推進、の3本柱で成長を図る。経営目標は2028年度に売上高2,400億円、営業利益率8.0%以上、ROE9.0%以上とする。コア事業では、日本・アセアンでの能力増強、現地生産化検討、キャビンのフルラインナップ化、受注拡大と付加価値拡大を進める。設備面では欧州で塗装工場を新設し、米国でパイプ焼入設備を導入し、本格稼働準備を進める。国内では大型アクスルラインを一新し、藤沢工場で2025年10月から新大型アクスルラインの生産開始を計画する。フレームではロール成形機を新規導入し、2026年6月から生産開始を計画する。電動化対応では、バッテリー搭載を考慮したフレーム多機能化、EV用アクスル開発を推進し、タイでEV専用アクスルを受注して量産を開始する。EV専用商品としてバッテリー保護部品や衝撃吸収製品を開発し、欧州拠点では既に受注・量産を開始し、新たな引合いも得る。将来的な国内法規改正を見据えた受注活動も展開する。加えて、DX強化、生産ライン再編、要素技術のプレゼンス向上、新技術・新工法の調査と新規事業創出も進める。
主なリスクは3点に整理できる。第1に需要変動リスクにあり、自動車部品や建設機械用部品を主要製品とするため、主要市場の景気後退や需要減少が業績に影響する。第2に技術・製品開発リスクにあり、電動化や企業再編が進む中で、市場ニーズや顧客ニーズへの対応が不十分、またはタイムリーでない場合、競争力低下につながる。第3に供給・操業リスクにあり、自然災害、火災、感染症、材料・部品調達の停滞、製品欠陥、情報セキュリティ事故などが生産停止、コスト増、信用低下を招く可能性を持つ。
サステナビリティ経営を推進する体制を整える。2022年にマテリアリティを特定し、2024年度には4つの重要課題ごとに目指す姿とKPIを設定する。コーポレートガバナンス強化では、リスク管理体制強化を目的に2024年8月にリスクマネジメント委員会を設置し、2025年度の重点取組リスクとして自社施設の火災、法令違反・コンプライアンス、情報セキュリティを特定する。人的資本では「やりぬく」「創造力」「多様性」「安心・安全」をキーワードに施策を進め、人権方針に基づく人権デューデリジェンスも展開する。環境面では2050年カーボンニュートラル実現を目指し、Scope1、2、3の目標値を設定する。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 82.9B | 13.6倍 | 0.7倍 | 0.0% | 829.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 189.9B | 197.8B | 184.8B |
| 営業利益 | 9.6B | 12.8B | 13.1B |
| 純利益 | 6.1B | 8.1B | 6.8B |
| EPS | 61.0 | 79.4 | 65.5 |
| BPS | 1,148.3 | 1,063.0 | 972.4 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.11% |
| いすゞ自動車株式会社 | 0.10% |
| 日鉄物産株式会社 | 0.05% |
| MURAKAMI TAKATERU (常任代理人 三田証券株式会社) | 0.04% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.04% |
| 伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 | 0.03% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.03% |
| プレス工業従業員持株会 | 0.03% |
| プレス工業取引先持株会 | 0.03% |
| RE FUND 107-CLIENT AC (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 0.03% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-01-21 | 大和アセットマネジメント株式会社 | 5.02% | +5.02% |
| 2023-08-01 | 日本バリュー・インベスターズ株式会社 | 4.81% | (2.53%) |
| 2022-11-07 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 4.42% | (0.64%) |
| 2022-07-14 | いすゞ自動車株式会社 | 9.14% | +0.54% |
| 2022-02-02 | 日本バリュー・インベスターズ株式会社 | 7.34% | (1.22%) |
| 2022-01-05 | 日本バリュー・インベスターズ株式会社 | 8.56% | (1.10%) |
| 2021-11-19 | 日本バリュー・インベスターズ株式会社 | 9.66% | (1.08%) |
| 2021-05-20 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 5.06% | +5.06% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-10 | TDNet | 人事 | プレス工 | 代表取締役等の異動に関するお知らせ | 871 | +1.03% |
| 2026-01-21 | EDINET | 大量保有 | 大和アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.02% | 850 | +4.94% |
| 2025-12-26 | TDNet | その他 | プレス工 | 連結子会社の解散に関するお知らせ | 812 | +0.37% |
| 2025-12-09 | TDNet | 配当・還元 | プレス工 | 自己株式の取得状況及び取得終了並びに自己株式の消却に関するお知らせ | 819 | -1.59% |
| 2025-12-08 | TDNet | 配当・還元 | プレス工 | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 817 | +0.24% |
| 2025-09-03 | TDNet | その他 | プレス工 | 従業員持株会を通じた株式付与としての自己株式の処分の払込完了及び一部失権に関するお知らせ | 659 | +0.76% |
| 2025-07-25 | TDNet | その他 | プレス工 | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | 592 | +1.18% |
| 2023-08-01 | EDINET | 大量保有 | 日本バリュー・インベスターズ株式会社 | 大量保有 4.81% | — | — |
| 2022-11-07 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 4.42% | — | — |
| 2022-07-14 | EDINET | 大量保有 | いすゞ自動車株式会社 | 大量保有 9.14% | — | — |
| 2022-02-02 | EDINET | 大量保有 | 日本バリュー・インベスターズ株式会社 | 大量保有 7.34% | — | — |
| 2022-01-05 | EDINET | 大量保有 | 日本バリュー・インベスターズ株式会社 | 大量保有 8.56% | — | — |
| 2021-11-19 | EDINET | 大量保有 | 日本バリュー・インベスターズ株式会社 | 大量保有 9.66% | — | — |
| 2021-05-20 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 5.06% | — | — |