日本プラストは、当社、子会社12社、関連会社1社で構成する自動車部品グループ。セグメントは日本、北米、中国、東南アジアの地域別で、事業部門としては安全部品、樹脂部品、その他事業を展開する。安全部品部門はステアリングホイール、エアバッグモジュール等の製造販売を担う。樹脂部品部門は空調部品、コンソール等の内装樹脂製品、カバーカウルトップ、プロテクターインナーフェンダー等の外装樹脂製品を手掛ける。その他事業ではゲーム機用ハンドル等を製造販売し、加えてエヌピーサービス、日本プラスト運輸が事務処理サービス、輸送サービスを担う。開発は当社主体で進め、日本のテクニカルセンターに先行開発部、安全開発部、内外装開発部、開発実験部を置き、北米と中国にも開発センターを配置する。グローバル従業員数は5,736名で、北米2,864名、日本987名、中国730名、東南アジア1,155名の体制を敷く。
競争優位の源泉は、材料技術や成形技術を基盤に、シミュレーション解析技術を駆使した性能開発、軽量化、低コスト化を進める開発力にある。安全部品では、自動運転関連の支援技術としてタッチセンサー付きハンドル(HoD: Hands on Detection)、軽量・制振構造、高触感ハンドルを開発し、コネクテッド化を踏まえたアラーム機能やセンシング機能の充実を図る。会社はハンドルとドライバーエアバッグを、外部情報を“車から人へ”伝え、運転手の意思を“人から車へ”伝えるHMIデバイスとして位置付ける。樹脂部品では、樹脂成型、マグネシウム鋳造、アルミニウム鋳造、塗装、加飾、組み立てまで多様な加工技術を保有し、“快適”を数値化して具現化する方針を示す。研究開発面では、独自の加工技術と生産・品質管理システムとの連携により、高品質かつ競争力のあるエアバッグ製品を開発する。知的財産面でも、製品に関する特許及び商標を保有し、もしくは権利取得により技術保護を図る。品質面ではISO9001およびIATF16949:2016の認証を受ける。
自動車業界は大きな変革期にあり、利益創造構造の変化、同業種に加え異業種からの参入による競争激化、厳しい受注環境が進行する。先進国ではCASEに代表される次世代自動車の開発が加速し、高度化する安全法規対応、コネクテッド化への対応が求められる。一方、新興国では従来型自動車需要が大半を占め、廉価化ニーズが強い。会社は先進国向けに高機能化、新興国向けに共通化・シンプル化によるリーズナブルな提案で対応する方針を示す。外部環境面では、中国市場の構造変化による日系自動車メーカー販売台数減少、米国新政権の関税政策による不確実性増大も課題となる。法規制面では、安全基準、有害物質、工場排出物質など各国規制の適用を受ける。提示テキスト内では国内外シェアの具体数値は確認できない。
2024年3月期から第6次中期経営計画を開始し、長期ビジョン2048として「すべてのステークホルダーから信頼・期待され、選ばれるオンリーワン企業へ」を掲げる。第6次中計の基本方針は、効率化推進・成長投資を通じて経営基盤(人財・技術・財務)を強化し、企業価値の最大化を図ることに置く。経営目標は、品質でゼロディフェクトのやり切り、収益で営業利益率3%、SDGsでCO2・廃材排出量削減を設定する。重点施策は、品質保証制度の厳格化と人に頼らない品質保証の強化、自動化技術を始めとした新技術開発、CASE時代に対応する次世代商品の開発、コア技術を活用した新事業推進、製造ラインの自動化・省人化、原価企画活動の強化、有利子負債の削減、従業員エンゲージメント強化などで構成する。2030年には社会貢献領域での事業化も目指す。製品面では、次世代ベンチレーター、加飾技術、超薄肉射出成型技術と高流動材料を用いたフェンダープロテクター、歩行者保護性能を備えたカウルトップカバー、中空成形技術によるホイールレゾネーター、駆動用バッテリー冷却ダクトの生産開始などが具体例となる。設備投資はモデルチェンジ対応設備を中心に実施する。
主要リスクの第一は顧客集中で、2025年3月期の販売割合は日産自動車グループ67.2%、本田技研工業グループ27.9%と高い。得意先の販売減少や購買方針変更は業績に影響する可能性を持つ。第二は競争激化で、品質、コスト、供給、開発の全領域で優位性を維持できない場合、成長阻害要因となる。第三は海外事業リスクで、北米、中国等での法規制変更、政治情勢、人件費高騰、米国関税措置の影響が不確実性を高める。加えて、原材料市況、為替・金利、品質不具合、特定部品の外部依存、情報セキュリティ、減損、税務、災害等もリスクとして列挙する。
リスク管理とコンプライアンスの中核として、代表取締役社長を委員長とするNCG(日本プラスト・コーポレートガバナンス)委員会を設置し、NCGチェックリストにより実態把握と評価を行い、事業リスク低減に取り組む。資本コストや株価を意識した経営の実現に向けては、ROE向上と株主資本コスト低減を掲げ、第6~7次中期経営計画の達成を通じたROE向上を目指す。株主還元では、2026年3月期より配当基本方針を、業績等を勘案し連結配当性向30%、年間配当金の下限値10円を目安として安定配当を継続する内容へ変更し、還元強化を打ち出す。加えて、SDGs目標達成に向けた取り組み、情報開示・IR活動の強化も進める。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 8.2B | 142.8倍 | 0.2倍 | 0.0% | 424.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 120.6B | 124.3B | 103.4B |
| 営業利益 | 2.8B | 2.8B | -966M |
| 純利益 | 56M | 2.5B | -3.6B |
| EPS | 3.0 | 129.8 | -188.3 |
| BPS | 1,824.3 | 1,640.4 | 1,370.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 東京中小企業投資育成株式会社 | 0.07% |
| 広瀬 信 | 0.07% |
| 株式会社ダイセル | 0.05% |
| INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 0.03% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.02% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 0.02% |
| BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.02% |
| 伊藤忠プラスチックス株式会社 | 0.02% |
| 第一生命保険株式会社 | 0.02% |
| 株式会社みずほ銀行 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2023-09-25 | SMBC日興証券株式会社 | 4.41% | (1.19%) |
| 2022-11-22 | 株式会社みずほ銀行 | 0.02% | N/A |
| 2021-12-07 | 株式会社みずほ銀行 | 0.02% | N/A |
| 2021-05-18 | 東京中小企業投資育成株式会社 | 7.36% | (2.56%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-11-12 | TDNet | 不祥事・訂正 | 日本プラスト | (訂正)「2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料」の一部訂正に関するお知らせ | 416 | -0.96% |
| 2025-11-12 | TDNet | 配当・還元 | 日本プラスト | 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ | 416 | -0.96% |
| 2025-10-27 | TDNet | 不祥事・訂正 | 日本プラスト | 当社サーバーへの不正アクセスに関するお知らせ(最終報告) | 415 | -0.96% |
| 2025-08-22 | TDNet | 不祥事・訂正 | 日本プラスト | 当社サーバーへの不正アクセス及び個人情報漏えいの可能性に関するお知らせとお詫び | 418 | +0.96% |
| 2025-08-20 | TDNet | IR | 日本プラスト | 2026年3月期第1四半期決算説明資料 | 416 | +0.00% |
| 2023-09-25 | EDINET | 大量保有 | SMBC日興証券株式会社 | 大量保有 4.41% | — | — |
| 2022-11-22 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.02% | — | — |
| 2021-12-07 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.02% | — | — |
| 2021-05-18 | EDINET | 大量保有 | 東京中小企業投資育成株式会社 | 大量保有 7.36% | — | — |