Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

新家工業株式会社 (7305)

新家工業は鋼管関連を主力に、自転車、不動産賃貸、機械部品・福祉機器を展開する。普通鋼鋼管、ステンレス鋼鋼管、型鋼、精密加工品を国内外で製造販売し、インドネシア現地法人を起点にASEAN開拓を進める。自転車では「アラヤ」「ラレー」ブランドを扱い、リムは自社製造を維持する。中計ではM&A検討、研究開発部門新設、DX推進を掲げる。[本社]大阪府大阪市中央区 [創業]1903年 [上場]1949年

1. 事業概要

新家工業グループは、鋼管関連、自転車関連、不動産等賃貸、その他の4部門を展開する。中核の鋼管関連では、普通鋼鋼管、ステンレス鋼鋼管、各種型鋼、精密加工品を当社、大栄鋼業、ステンレスパイプ工業が製造し、当社、アラヤ特殊金属、ステンレスパイプ工業が販売する。海外ではPT.アラヤ スチール チューブ インドネシアがインドネシア国内で製造販売を担う。自転車関連では、完成自転車を海外メーカーへ製造委託し当社が販売し、自転車用リムは当社が製造販売する。不動産等賃貸では土地、建物、倉庫の賃貸を当社とアラヤ特殊金属が行う。その他では機械部品、福祉機器の製造販売を手掛ける。連結従業員数は488人で、うち鋼管関連が418人を占め、事業ポートフォリオの中心が鋼管関連にある構図を示す。

2. 競争優位性

同社の競争力は、長期にわたり蓄積した製造ノウハウと複数素材・複数工程への対応力にある。沿革上、1903年にわが国初の自転車用木製リムの製造に成功し、1915年には金属製リムの製造に成功して「アラヤリム」の基礎を築く。鋼管分野では1959年に鋼管製造設備を新設し、電縫鋼管・型鋼の生産を開始して以降、関西工場、千葉工場、名古屋工場、子会社拠点を通じて供給体制を整備する。2016年には名古屋工場で、電解研磨をベースとした「耐食性」「洗浄性」「意匠性」に優れた表面処理工法であるBEP工法を用いたステンレス製品の生産販売を開始しており、差別化技術の存在を確認できる。研究開発面でも、造管ラインの速度向上、TIGラインの溶接条件見直し、ステンレス鋼管研磨設備レイアウトの再設計、切削ビード除去処理装置の開発に取り組み、生産効率と安全性の改善を進める。自転車では「アラヤ」「ラレー」ブランドのスポーツ用自転車を展開し、独自の商品企画力でユーザー支持の獲得を目指す。市場シェアの具体的数値は提示テキスト内では確認できないが、1937年時点で関西工場がわが国最大のリム生産能力を持ったとの記載があり、歴史的にリム分野で強い存在感を有したことを示す。

3. 市場環境

鋼管関連の事業環境は厳しさを伴う。会社は、主力の建築用鋼管需要が、建設業界における働き方改革や人手不足による工期遅延の影響を受け、引き続き低調に推移すると見込む。加えて、輸入材の増加、価格競争の激化、コスト上昇が構造的課題として継続する。鉄鋼業界の再編や商社合併により、材料調達や仕入販売ルートが不安定化する可能性も示す。原材料面では普通鋼、ステンレス鋼の薄板やニッケルなどの価格が世界需給で変動し、価格転嫁の遅れが収益圧迫要因となる。自転車関連では、国内流通の大半が輸入品で国内生産車が減少傾向にあり、為替動向が利益率に影響する。不動産賃貸は事業の一角を占めるが、市場環境の詳細は提示テキスト内では確認できない。

4. 成長戦略

同社は「モノづくりへのこだわりで世の中の課題をカタチに変える」をテーマに長期ビジョン2033を策定し、2024年4月から2027年3月までを「ソリューション製造業としての地位を確立」に向けた経営基盤強化と成長戦略の基盤構築期間と位置付ける。中期経営計画2026では、鋼管・ステンレス事業で営業エリア拡大とグループ連携強化による収益基盤構築を進める。自転車事業では新商品投入とコスト削減による黒字転換を掲げる。工場刷新では将来の工場ごとのコンセプトや方向性を明確化し、不動産では専門部署新設により賃貸用不動産の収益性と資産効率の改善を図る。DXではグループ情報一元化のためのロードマップを策定する。成長戦略面では、鋼管・ステンレス事業で新たな技術・販路獲得に向けたM&Aの情報収集と検討を進め、海外ではインドネシア現地法人を起点にASEAN市場開拓を狙う。研究開発ではグループ研究開発部門を新設し、取引先、大学、研究機関との連携を進める。定量目標として2027年3月期にPBR1.0倍を掲げ、ROE、売上高、利益水準の改善を目指す。設備投資では鋼管関連設備を中心に実施し、関西工場と千葉工場で高周波溶接機の更新、千葉工場で第三工場屋根等改修工事を行う。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に、鋼管関連の市況・業界再編リスクがある。鉄鋼業界の再編、商社合併、輸入材増加、景気下振れ、為替変動が調達や販売ルート、収益性に影響する。第2に、原材料価格変動リスクがある。普通鋼やステンレス鋼の薄板、ニッケルなどの価格高騰時は価格転嫁までの時間差で収益が圧迫され、下落時は在庫評価面で逆風となる。第3に、自転車関連の為替リスクがある。完成自転車の多くを輸入商品に依存するため、為替動向次第で利益率が低下する可能性がある。このほか、貸倒引当金、退職給付債務、保有株式の株価変動、自然災害、感染症も業績変動要因となる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、ESGのうちGとしてグループ経営体制の強化をマテリアリティに位置付ける。中期経営計画ではDXによるグループ情報一元化、研究開発部門新設、不動産専門部署新設など、機能別の体制整備を進める方針を示す。人的資本経営の推進と安全衛生管理の徹底も掲げる。労使関係は円滑で、当連結会計年度末の組合員数は190人と記載する。株主還元方針は明確で、2027年3月期のPBR1.0倍達成に向け、中期経営計画期間中は総還元性向100%、配当性向50%以上を基本方針とし、自己資本の拡大を抑制しつつ機動的な株主還元を実施する。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VTZF | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
26.6B 14.4倍 0.7倍 5.9% 2,562.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 42.0B 40.4B 40.0B
営業利益 2.4B 1.9B 1.8B
純利益 1.7B 1.5B 1.5B
EPS 178.3 159.6 314.7
BPS 3,609.3

大株主

株主名持株比率
株式会社北國銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.05%
一般社団法人ツバメの会0.05%
株式会社りそな銀行0.04%
株式会社三菱UFJ銀行0.04%
阪和興業株式会社0.04%
株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.03%
LNS MANAGEMENT PTE.LTD.(常任代理人 フィリップ証券株式会社)0.03%
損害保険ジャパン株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.02%
加賀商工有限会社0.02%
AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-02-19アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド 3.18
2025-02-19Black Clover Limited 4.2
2025-02-06アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド 8.54
2024-12-18アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド 7.51
2024-11-22アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド 6.18
2024-08-06アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド 5.12
2024-08-06株式会社りそな銀行 4.01
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.96
2024-01-23Black Clover Limited 11.43
2023-12-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.2
2023-11-24Black Clover Limited 10.35
2023-10-17Black Clover Limited 9.31
2023-10-12Black Clover Limited 7.83
2023-10-11Black Clover Limited 6.05
2022-09-07株式会社みずほ銀行 0.03
2022-09-06株式会社りそな銀行 5.05
2022-08-16重田 光時 3.86
2022-08-05重田 光時 5.58
2022-04-11重田 光時 6.6
2021-12-15重田 光時 7.6

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-10TDNet役員の異動内定に関するお知らせ
2026-02-10TDNet組織変更および役員人事ならびに執行役員人事、人事異動に関するお知らせ
2026-02-10TDNet代表取締役の異動に関するお知らせ
2026-02-10TDNet株式分割および株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ
2026-02-10TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準] (連結)
2026-02-10TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準] (連結)
2026-02-10TDNetstock_split: 株式分割および株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ
2025-12-23TDNet自己株式の消却に関するお知らせ
2025-12-23TDNetbuyback: 自己株式の消却に関するお知らせ
2025-11-25TDNet役員人事および人事異動に関するお知らせ
2025-11-07TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準] (連結)
2025-11-07TDNetforecast_revision: 2026年3月期第2四半期(中間期)の業績予想と実績値との差異
2025-11-07TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準] (連結)
2025-11-07TDNet2026年3月期第2四半期(中間期)の業績予想と実績値との差異および通期業績予想の修正に関するお知ら
2025-11-07TDNet完成自転車の輸入・販売事業からの撤退に関するお知らせ
2025-08-08TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準] (連結)
2025-08-08TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準] (連結)
2025-07-02TDNet三宅金属株式会社の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせ
2025-05-13TDNetearnings: 2025年3月期 決算短信[日本基準] (連結)
2025-05-13TDNet2025年3月期 決算短信[日本基準] (連結)