Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社セルム (7367)

大企業向けに「人と組織」起点の経営課題解決を伴走支援する。主力は経営幹部・ミドルマネジメント向け組織・人材開発で、サクセッションプラン、経営メンタリング、理念浸透、風土改革、若手育成、適性予測を展開。約1,700名の外部プロフェッショナル人材網を活用し、案件ごとに最適編成する変動費型モデルに特徴を持つ。多言語対応も加え顧客深耕を進める。[本社]東京都渋谷区 [創業]1995年 [上場]2021年

1. 事業概要

株式会社セルムグループは、当社および連結子会社7社で構成し、企業固有の経営課題に対して「人と組織」の側面から伴走支援を提供する。報告セグメントは「組織・人材開発事業」と「ステークホルダーリレーション事業」の2区分を採用する。組織・人材開発事業では、経営理念や経営戦略に根差した組織づくりと人材育成を総合支援し、経営幹部・ミドルマネジメント領域でサクセッションプラン策定に向けた育成・モニタリング基盤構築、現役役員向け経営メンタリング、理念浸透、企業風土改革、ミドル層向け組織構築・人材育成、日系企業のASEAN・中国現地法人向け支援を展開する。加えて、ファーストキャリア期の若手人材向け育成支援、適性データを基にした採用・配置・ハイポテンシャル人材抜擢支援も手掛ける。ステークホルダーリレーション事業では、株式会社KYTを通じて、グローバル企業向けに同時通訳、逐次通訳、翻訳、常時通訳・翻訳者派遣を提供し、主要ステークホルダーとの関係深化と企業価値向上を支援する。その他事業として、アリストテレスパートナーズ株式会社およびHRテック投資事業有限責任組合によるコーポレートベンチャーキャピタル事業も保有する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、外部プロフェッショナルタレントの厚いネットワークと、それを活用したテーラーメード型ソリューション提供力にある。大手戦略コンサルティングファーム元パートナー、上場企業元CXO、事業売却実績を持つ起業家、学術・政策リーダーなどから成る約1,700名のハイエンド人材ネットワークを保有し、年間稼働人数は約639名に達する。案件ごとに最適な人材を組み合わせ、当社フロント人員と協働させることで、顧客課題に応じた柔軟なチーム編成を実現する。業務委託契約を活用するため、稼働時のみ費用が発生する変動費型の運営が可能となり、筋肉質な経営につながる点も特徴となる。顧客面では、財務体質が健全で組織・人材開発投資に積極的な上場企業群を主対象とし、コーポレートガバナンス改革を起点に高まるリーダー育成や組織変革のハイエンド需要を取り込む戦略的ポジショニングを敷く。取引ボリュームが高い顧客との継続性も強みにあり、経営層・ミドルマネジメント領域を担う株式会社セルム単体では、年間売上高が1億円を超える顧客グループが16社存在し、翌年以降も継続取引となるケースが多い。ステークホルダーリレーション事業でも、約30言語に対応する外部通訳・翻訳人材2,623名の登録基盤を持ち、単なる人員紹介・派遣に留まらず、IT・金融・医薬など専門性の高い業界理解を伴う介在価値を発揮する。

3. 市場環境

主要顧客である大企業では、人的資本経営への関心の高まりと、コーポレートガバナンス・コードの変革を起点とした次世代経営幹部候補やミドルマネジメント層育成への課題意識を背景に、経営課題と組織戦略を同期させる支援ニーズが中長期的に堅調に推移すると会社は見込む。一方で、組織・人材開発事業の業界には経営コンサルティングファームや人材育成関連サービス企業など多数の競合が存在し、人的資本経営への注目上昇に伴い参入増加と競争激化の可能性を認識する。規制面では、事業の一部が職業安定法および関連法令の規制を受け、当社は有料職業紹介事業許可を取得する。海外では中国やシンガポール等アジア諸国でも事業を展開し、政治・経済情勢や法規制、税制、文化差異の影響を受ける可能性を持つ。

4. 成長戦略

中期的な経営重点テーマとして、第一に顧客基盤の一層の拡充を掲げ、日本を代表する大手企業顧客層でのさらなるシェア拡大を目指す。加えて、これまで蓄積した知見を活かし、組織・人材開発への投資意欲が高い企業への新規開拓と深耕を進める。第二に、既存顧客企業における連結グループ企業および人事以外の各部門との取引拡大を推進する。本社人事部門に加え、社内カンパニー、事業部、各機能部門、海外子会社を含む関連会社へと接点を広げ、HRBP配置の広がりやグループ一体での企業価値向上ニーズを取り込む方針を示す。第三に、長期取引から生まれる信頼関係、知見蓄積、顧客満足、顧客基盤強化の好循環サイクルと顧客リピートの維持を重視する。第四に、提供価値の決め手となるプロフェッショナルタレント基盤の拡充を進め、社会課題・企業課題に沿った人材網を先回りして整備する。加えて、M&Aを積極推進し、事業領域拡大とグループ経営加速を図る方針を明示する。2024年1月にヒューマンストラテジーズジャパン株式会社を完全子会社化し、2024年12月には株式会社KYTを完全子会社化した。KYTとの間では、グループ顧客基盤を活用した相互送客や採用力活用による中途採用加速など、シナジー戦略を推進する。経営指標としては、のれん償却負担を踏まえ、連結EBITDAを重要指標と位置付ける。

5. リスク

主なリスクは三点挙げられる。第一に景気変動リスクで、顧客企業の人材開発予算削減が組織・人材開発事業の業績に影響する可能性を持つ。第二に競争リスクで、競合増加により、顧客企業およびプロフェッショナルタレントとのパートナーシップを基盤とするビジネスモデルの優位性が低下する可能性を認識する。第三に人材・情報管理リスクで、フロント人材の確保や育成の遅れ、優秀人材の流出、個人情報や顧客機密情報の漏洩が事業活動と業績に影響する可能性を持つ。加えて、M&Aに伴うのれんの減損リスク、季節変動、自然災害、海外展開に伴うカントリーリスクも開示する。

6. ガバナンス

リスクマネジメントは、常勤取締役等を委員とするリスク・コンプライアンス委員会を中心に運用し、委員会は定期で年4回、必要に応じて臨時開催する。リスクの洗い出し、評価、モニタリング対象、予防策、発生時対策を委員会で決定し、毎年度取締役会で決議する体制を採る。定期開催の委員会内容は取締役会に年4回報告・協議する。経営課題としても、事業成長や業容拡大に合わせた経営管理体制の充実・強化、内部統制システムの適切な運用、法令遵守の徹底を掲げる。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W3UL | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
8.4B 13.0倍 2.6倍 0.0% 327.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 8.2B 7.5B 7.3B
営業利益 1.1B 1.0B 936M
純利益 553M 634M 543M
EPS 25.2 27.3 21.5
BPS 125.4 131.4 135.2

大株主

株主名持株比率
株式会社アイランドプラス0.17%
加島 禎二0.15%
加藤 友希0.07%
株式会社PINE RIVER0.07%
若鍋 孝司0.07%
株式会社アイズ0.07%
田口 佳子0.06%
山崎 教世0.04%
小林 剛0.03%
吉冨 敏雄0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-08-29加島禎二 30.05%+2.43%
2025-08-28加島禎二 30.05%+2.43%
2021-04-12株式会社アイズ 5.62%+0.62%
2021-04-12加藤 友希 6.42%+1.42%
2021-04-12株式会社PINERIVER 6.42%+1.42%
2021-04-12若鍋 孝司 5.62%+0.62%
2021-04-12田口 佳子 6.42%+1.42%
2021-04-12加島 禎二 27.62%+24.62%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-08-29EDINET大量保有加島禎二大量保有 30.05%362-0.55%
2025-08-28EDINET大量保有加島禎二大量保有 30.05%359+0.84%
2025-07-17TDNetその他セルム譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ353+0.28%
2025-06-26TDNetその他セルム譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ354-0.56%
2021-04-12EDINET大量保有株式会社アイズ大量保有 5.62%
2021-04-12EDINET大量保有加藤 友希大量保有 6.42%
2021-04-12EDINET大量保有株式会社PINERIVER大量保有 6.42%
2021-04-12EDINET大量保有若鍋 孝司大量保有 5.62%
2021-04-12EDINET大量保有田口 佳子大量保有 6.42%
2021-04-12EDINET大量保有加島 禎二大量保有 27.62%