Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

松田産業株式会社 (7456)

松田産業は、貴金属回収製錬、貴金属地金・電子材料販売、産業廃棄物の収集運搬・処理を担う貴金属関連事業と、食品加工原材料販売・物流サービスを担う食品関連事業を展開する。貴金属製錬、精密洗浄、めっき薬品製造、廃棄物処理の技術蓄積に加え、取引所認定地金やLPPM・LBMA認定ブランド、廃棄物処理許認可、国内外拠点網が事業基盤となる。[本社]東京都新宿区 [創業]1956年 [上場]1995年

1. 事業概要

松田産業は、貴金属関連事業と食品関連事業を中核とする企業集団を構成する。貴金属関連事業では、貴金属回収製錬、貴金属地金、電子材料他の販売、産業廃棄物の収集・運搬・処理を行う。対象領域は半導体・電子部品業界、宝飾品業界、デンタル業界など幅広く、貴金属含有スクラップの回収から濃縮・分離、製錬、高純度製品化までを手掛ける。加えて、半導体製造治具の精密洗浄、特殊合金の洗浄・剥離、貴金属関連めっき薬品、高純度真空蒸着材の開発も進める。食品関連事業では、食品加工原材料販売と物流サービスを展開し、すりみ、エビ、イカ、カニ、タコなどの水産品加工原料、生鮮野菜、乾燥野菜、冷凍野菜などの農産品加工原料、鶏肉、豚肉、牛肉、鶏卵などの畜産品加工原料を食品メーカー等へ販売する。グループ会社は貴金属関連で国内外の対象業界・地域を補完し、食品関連では物流子会社と海外販売子会社が商流を支える。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、永年培ってきた貴金属製錬技術、産業廃棄物処理技術、精密洗浄技術、めっき薬品製造技術の蓄積にある。研究開発では、硝酸を用いない手法を含む環境配慮型の貴金属製錬技術、高純度製品製造技術、半導体・電子部品製造工程向けの特殊合金洗浄・剥離技術、貴金属含有めっき薬品、高純度真空蒸着材、産業廃棄物のリサイクル・無害化処理技術を推進する。知的財産の取得にも言及があり、技術保護を図る。ブランド・信用面では、金、銀、白金、パラジウム地金が東京工業品取引所の認定を受け、受渡供用品として登録され、白金地金及びパラジウム地金はLPPM指定ブランド、金地金及び銀地金はLBMA認定の受渡供用品として登録される。これらは品質保証力と市場での信認を示す要素となる。さらに、産業廃棄物の収集運搬・処理は法令遵守と許認可が前提となり、加えて工場設備や分析・前処理・製錬インフラが必要となるため、参入障壁として機能する。国内外の子会社網も対象業界・地域の補完機能を持ち、調達・回収・販売のネットワーク形成に寄与する。

3. 市場環境

市場環境として、地球温暖化や生物多様性などの自然・環境問題、地政学リスク、世界的な物価上昇、経済安全保障の高まり、サプライチェーン変化が資源の生産・確保・流通の不確実性を高める一方、資源循環を伴うテクノロジー進化が中長期的な期待につながる。会社は、電子デバイス等に不可欠な金属資源をリサイクルで有効活用し、循環経済の発展に貢献する方針を示す。食品分野では、我が国の食料自給率の課題を背景に、食資源の安定確保の重要性が高まる。規制面では、環境関連法規制の強化方向が示され、廃棄物処理法に基づく事業継続には厳格な遵法が必要となる。提示テキスト内では国内外シェアや競合比較の具体数値は確認できないが、会社は国内シェア拡大と海外新市場開拓を重点施策に掲げる。

4. 成長戦略

2023年3月期から2026年3月期までの4カ年を対象とする中期経営計画(2022-2025年度)を策定し、「社会変化に適応し、進化し続ける、お客様・社会から常に必要とされる企業へ」を目指す姿に据える。基本方針は、「積極投資の継続で収益基盤強化と新規収益源の創出」「持続的成長を支え、加速させる経営基盤の強化」「ESG経営の推進で企業価値向上」とする。貴金属関連事業では、資源リサイクルの総合力向上による差別化、環境負荷低減型商品・サービスの構築提供、高機能電子材料の開発販売促進、国内シェア拡大、海外新市場開拓、電子デバイス業界への深耕、化学・自動車業界及び二次電池・E-スクラップ市場の開拓、グローバル展開加速、技術開発と生産インフラ拡充を進める。食品関連事業では、調達網と商品ラインナップ拡充による原料販売強化、顧客ニーズを捉えた安全・安心・サステナブルな商品の開発と商流構築、サプライチェーン領域拡大、品質保証・技術支援強化を掲げる。成長投資は4カ年累計で総額300億円規模を計画し、収益基盤強化、新規事業展開、脱炭素、経営基盤強化に配分する。設備投資では当期に総額4,301百万円、うち貴金属関連事業で4,145百万円を投じ、生産体制拡充と設備維持増強を進める。業績目標として2025年度に連結売上高3,000億円、連結営業利益130億円、ROE9.0%、連結総資産経常利益率10.0%を掲げる。

5. リスク

主要リスクは、第一に金、銀、白金、パラジウム等の価格変動と為替変動にあり、ヘッジを行っても全量回避は困難となる。第二に食品関連事業の品質問題にあり、食品安全性問題や輸入禁止措置が業績に影響し得る。第三に法的規制と環境管理にあり、環境規制強化に伴う追加設備投資負担、毒物・劇物や廃液・排出物管理に関する事故リスクが存在する。加えて、海外展開に伴うカントリーリスク、自然災害・気候変動、情報セキュリティ、部材調達、知的財産侵害も挙げる。

6. ガバナンス

リスク管理面では、TRM(トータルリスクマネジメント)委員会を設置し、リスク管理体制の構築・運用、評価、教育、訓練を行い、その結果を取締役会に報告する。リスクは発生頻度、経済的損失影響度、検知度を各5段階で評価し、重要リスクを識別する。サステナビリティ推進では、取締役会が監督するサステナビリティ委員会を中心とした全社的推進体制を敷く。経営基盤強化では、DX推進、ERP刷新、自動化・省力化、三線ディフェンス強化、グループガバナンス強化、情報セキュリティ対応を進める。株主還元方針は安定且つ持続的な配当の実施とし、DOE1.5%以上を目安とする配当と、市場環境を勘案した機動的な自己株式取得を検討する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W2EX | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
179.7B 18.3倍 1.7倍 0.0% 6,680.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 468.8B 360.5B 351.0B
営業利益 12.7B 9.4B 13.8B
純利益 9.5B 7.3B 9.7B
EPS 364.9 280.2 371.7
BPS 3,848.5 3,515.6 3,238.6

大株主

株主名持株比率
松田物産株式会社0.13%
松 田 芳 明0.12%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
松 田 和 子0.03%
對 馬 純 子0.03%
松 田 邦 子0.03%
住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.03%
エム企画株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-04-07松田芳明 16.28%(0.37%)
2023-11-24松田 邦子 4.05%(1.01%)
2022-10-04松田芳明 16.65%+1.04%
2022-02-04松田芳明 15.61%(1.78%)
2022-02-04松田芳明 15.61%(1.78%)
2021-09-28松田 邦子 5.06%(1.03%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-25TDNetIR松田産2026年3月期 第2四半期 決算説明資料4,710+4.88%
2025-11-12TDNet決算松田産2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)4,400-0.34%
2025-04-07EDINET大量保有松田芳明大量保有 16.28%2,891+7.06%
2023-11-24EDINET大量保有松田 邦子大量保有 4.05%
2022-10-04EDINET大量保有松田芳明大量保有 16.65%
2022-02-04EDINET大量保有松田芳明大量保有 15.61%
2022-02-04EDINET大量保有松田芳明大量保有 15.61%
2021-09-28EDINET大量保有松田 邦子大量保有 5.06%