鳥羽洋行グループは、当社、連結子会社3社、非連結子会社2社、関連会社1社で構成し、制御機器、FA機器、産業機器などの販売を主力とする機械工具専門商社として展開する。国内では有力メーカーなどから商品を仕入れ、大手ユーザーを中心に販売し、海外では主として国内有力メーカーから仕入れた商品を海外ユーザーに販売する。単なる卸売にとどまらず、ユーザーの生産現場へニーズに応じた商品を直接販売する形態を採る点に特徴を持つ。取扱品目は、空気圧機器、電子センサー、圧力センサー、流体継手、真空機器、緩衝器、産業用ロボット、自動組立機、表面実装システム、レーザー加工機、精密塗布装置、電動ドライバー、アルミフレーム、無人搬送車、コンベア、ろ過フィルター、環境システムなどに及ぶ。営業体制は営業本部が統括し、国内23営業所が地域密着で営業し、海外は海外事業グループが担う。半導体製造装置向けチップマウンターなど専門性の高い商材は特機システム部が対応する。
競争優位の中核は、長年蓄積した提案力、仕入先網、顧客接点、専門人材にある。仕入先は当連結会計年度実績で約1,200社に達し、得意先ニーズに対し的確に応える体制を構築する。とりわけ空気圧機器では、1955年代後半の空気圧機器誕生期から販売代理店としての権利をいち早く確保し、長年培った販売技術と得意先との密度の濃い取引関係を有する点が参入障壁として機能する。営業担当者に対して国家資格の空気圧装置組立て技能士の取得を推進し、多くの営業担当者が同資格を保有するほか、FAロボットのメーカーSE資格取得も推進し、専門知識を伴う提案営業を支える。国内23営業所による密着営業と、生産現場のコストダウンや高度化に踏み込む提案は、単価競争に陥りにくい付加価値型営業の基盤となる。さらに、本社及び全営業所でISO14001、ISO9001の認証を取得し、環境・品質面の管理体制を整備する。
同社が主に向き合う市場は、製造業の設備投資需要と自動化・省力化需要。得意先業界はデジタル機器、半導体、自動車・車載部品、医療機器、精密機器などで構成し、各業界の設備投資動向の影響を受ける。提示テキストでは、半導体市場について、生成AI関連需要の増加、データセンター能力拡張、DX普及による設備投資需要を背景に、今後底堅く推移すると想定し、半導体及び半導体製造装置関連の得意先向け販売拡大を見込む。また自動車産業では、HVやADAS関連などの設備投資が堅調に推移すると予測する。一方、ウクライナ情勢などの地政学的リスク、原油・原材料価格高騰、米国の関税政策や米中貿易摩擦などにより、景気下振れ懸念と先行き不透明感を認識する。法規制面では、取扱商品の法的規制の改廃や新規制制定が事業展開に影響し得る。
中長期戦略では、戦後の空気圧機器販売を起点に、近年は製造現場の省力化・自動化の潜在需要を先取りし、産業用ロボット中心にFA機器へ注力してきた経緯を持つ。最近では地球環境にも配慮した商品の提案を進め、日本の産業界における設備投資効率向上に貢献する「FAプランナー」としての地位構築を掲げる。今後も「FAプランナー」としての優れた提案力を武器に、他社との差別化を図った付加価値の高い営業展開を進める方針を示す。中期経営計画「Next Stage 2028」の詳細数値は提示テキスト内では確認できないが、優先課題として、技術革新が進む産業界での新しい販売市場の開拓、同業他社と差別化できる環境負荷の低い高付加価値商品の発掘、人への投資による既存人材の成長と将来人材の確保、基幹システム更新などによる業務効率と顧客満足度の向上、コーポレート・ガバナンス強化を挙げる。加えて、2024年1月に株式会社和泉テック及び株式会社和泉テクニカル・ラボの全株式を取得し子会社化しており、事業基盤拡充の動きも確認できる。経営指標としてはROE8.0%以上、PBR1倍以上を目標に掲げる。
主要リスクは、第一に顧客業界の設備投資変動。半導体、自動車、デジタル機器、医療機器、精密機器などの設備投資が急減した場合、業績に影響を受ける可能性を持つ。第二に、得意先への信用供与に伴う与信リスクにあり、取引先の経営悪化時には債権回収不能が生じ得る。第三に、海外事業に伴うカントリーリスク、環境規制強化、情報漏洩、法規制変更、人材確保・育成の遅れ、自然災害や感染症による営業活動停滞などを挙げる。
ガバナンス面では、激動する社会情勢に対応するためのコーポレート・ガバナンス強化を中期課題に位置付ける。経営の基本方針として「信用第一主義」を掲げ、いかなる経営環境下でもこれを堅持しつつ、国内を軸に経済のグローバル化や市場ニーズ変化へ対応する方針を示す。環境・品質管理では本社及び全営業所でISO14001、ISO9001の認証を取得し、TCFD対応として温室効果ガス排出量のモニタリングと削減に取り組む。人的資本面では、人材育成方針と社内環境整備方針のもとで人材確保と育成を進める。株主還元の具体方針は提示テキスト内では確認できないが、資本市場評価に関してはROE8.0%以上、PBR1倍以上の達成を重視する。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 18.8B | 12.9倍 | 0.8倍 | 0.0% | 4,000.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 31.6B | 28.4B | 29.5B |
| 営業利益 | 1.7B | 1.5B | 1.7B |
| 純利益 | 1.2B | 1.1B | 1.4B |
| EPS | 310.9 | 264.9 | 340.1 |
| BPS | 5,304.6 | 5,115.9 | 4,811.7 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 鳥  羽  重  良 | 0.08% |
| 鳥羽洋行取引先持株会 | 0.07% |
| 鳥  羽  聰  子 | 0.06% |
| いちごトラスト・ピーティーイー・リミテッド(常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 0.04% |
| SMC株式会社 | 0.03% |
| 藤  森  立  子 | 0.03% |
| 鳥羽洋行社員持株会 | 0.03% |
| 千代田インテグレ株式会社 | 0.03% |
| 鳥羽洋行共済会 | 0.03% |
| 光通信株式会社 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-12-09 | 岡村 吉光 | 0.00% | (5.01%) |
| 2024-12-09 | 安西 弘道 | 5.52% | +0.52% |
| 2023-11-15 | 鳥羽 聰子 | 4.72% | (1.02%) |
| 2023-04-20 | 岡村 吉光 | 5.01% | +0.01% |
| 2022-11-16 | 鳥羽 聰子 | 5.74% | (1.58%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-08-26 | TDNet | 配当・還元 | 鳥羽洋行 | 自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び自己株式の取得終了に関するお | 4,200 | -2.14% |
| 2025-08-25 | TDNet | 配当・還元 | 鳥羽洋行 | 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付に関するお知らせ | 4,010 | +4.74% |
| 2024-12-09 | EDINET | 大量保有 | 岡村 吉光 | 変更 | — | — |
| 2024-12-09 | EDINET | 大量保有 | 安西 弘道 | 大量保有 5.52% | — | — |
| 2023-11-15 | EDINET | 大量保有 | 鳥羽 聰子 | 大量保有 4.72% | — | — |
| 2023-04-20 | EDINET | 大量保有 | 岡村 吉光 | 大量保有 5.01% | — | — |
| 2022-11-16 | EDINET | 大量保有 | 鳥羽 聰子 | 大量保有 5.74% | — | — |