扶桑電通は、メーカーおよび商社の情報通信機器の施工、オフィス機器の販売、システムコンサルティング・ソフト開発、ならびにこれらに関連する運用・保守サービスを一貫して提供する。単一セグメントで事業を運営し、ネットワークソリューションビジネスとSIソリューションビジネスを柱とする。沿革上、富士通信機製造株式会社の特約店として設立し、1965年には富士通株式会社のFACOMシリーズの販売活動を開始。全国で東北、関西、中国、中部、九州、北海道、四国、関東へ営業拠点を拡充してきた。現在は顧客のICTデザインパートナーを掲げ、施工、販売、開発、サポートを組み合わせた総合サービス体制を展開する。
競争優位の中核は、情報通信機器の施工から販売、システム開発、運用・保守までを一貫提供する体制にある。顧客接点の広さに加え、ネットワークとSIの両輪で提案できる点が案件獲得力につながる。富士通グループ販売パートナー契約を締結しており、富士通株式会社および同社グループとの安定した取引関係を有する点も事業基盤の一つとなる。加えて、商談獲得において該当技術の資格者保有が必須条件となる時代認識を示しており、技術・資格を有する人財の育成と確保を経営の最重要課題に位置付ける。これは参入障壁として機能しやすい。保守サービスなどの安定的な収益確保にも努めており、フロー型に偏りやすい案件収益を補完する構造を志向する。研究開発面では、クラウド、IoT、AIを活用したDXビジネスの事業化に向けた先進技術研究を組織的に推進し、エフサステクノロジーズ株式会社製「Private AI Platform on PRIMERGY」を自社導入、PoC開始や「GitHub Copilot」の導入・評価を進める。
同社が位置するICT業界は、技術革新の進展に伴う顧客ニーズの変化が速く、異業種を含む新規参入も起こりやすい競争環境にある。したがって、技術革新への対応の遅れや技術力低下は、サービス品質の低下を通じて業績や財政状態に影響しうる。加えて、顧客の決算期が3月に集中することから売上の季節性が生じやすい。情報セキュリティ面では、個人情報保護やサイバー攻撃対応が重要な事業前提となる。同社はコンプライアンス推進室の設置、「個人情報保護マネジメントシステム」の制定、2007年3月のプライバシーマーク取得、情報セキュリティ基本規程の整備などを進める。提示テキスト内では市場シェアの具体的数値や特定分野での圧倒的地位は確認できない。
2025年度を初年度とする第3期中期経営計画「FuSodentsu Vision 2027~ココロ躍る未来に向かって Challenge DX Movement~」を策定し、マーケット基軸への転換を加速する方針を示す。事業成長戦略として、①業種区分を基軸にした顧客ニーズへの深い理解と的確な対応、②顧客のDXを推進する伴走型企画・コンサルティングの強化、③ビジネスアライアンスやM&Aによる注力領域の技術拡充・協業の推進、の3点を掲げる。特に「6つの業種区分を基軸とした価値提供」を推進する点が特徴となる。経営基盤の強化では、人財を活かす経営、チャレンジ意欲向上に向けた組織文化の変革、先端技術研究の推進、新業務システムへの移行・業務高度化、デジタルマーケティングと顧客満足度向上を進める。最終年度の2027年9月期については、修正目標として売上高550億円、営業利益22億円、営業利益率4.0%、ROE10.0%を掲げる。加えて、2025年1月には自治体ビジネス拡大を目的に株式会社北海道システムエンジニアリングを完全子会社化しており、M&Aを成長手段として実行に移す。
主なリスクは3点挙げられる。第1に、富士通株式会社および同社グループとの取引への依存で、売上高に占める割合は8.9%、仕入高に占める割合は31.4%となる。取引に支障が生じた場合の影響は無視しにくい。第2に、システム開発リスクで、顧客との認識不一致、体制問題、技術的検証不足などにより、予定された範囲、予算、納期、品質で実施できない場合に損失が発生しうる。第3に、情報セキュリティ、サプライチェーン、自然災害、人財確保のリスクがある。特にICT業界特有の個人情報流出やサイバー攻撃は、信用失墜や損害賠償につながりうる。
ガバナンス面では、株主に対し安定的な利益還元に努めるとともに、迅速かつ適切なディスクロージャーにより経営の透明化を図る方針をミッションとして明示する。リスク管理では、リスク・コンプライアンス委員会、コンプライアンス推進室を主体とする組織を通じて体制整備と従業員教育を進める。情報管理面では個人情報保護マネジメントシステムや情報セキュリティ基本規程を整備し、役員および従業員向け教育を実施する。人的基盤では「自立型人財の育成」を基本方針に据え、必要資格取得のための教育を積極推進する。提示テキスト内では社外取締役比率や指名・報酬委員会などの詳細な統治体制は確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 13.4B | 8.9倍 | 1.5倍 | 0.1% | 1,925.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 54.7B | 46.8B | 41.1B |
| 営業利益 | 3.4B | 1.9B | 1.3B |
| 純利益 | 2.5B | 1.4B | 972M |
| EPS | 216.9 | 123.5 | 83.9 |
| BPS | 1,324.3 | 1,081.7 | 961.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 扶桑電通従業員持株会 | 0.16% |
| 滝 内 裕 子 | 0.05% |
| 太 田 雅 子 | 0.05% |
| 株式会社みずほ銀行(常任代理人株式会社日本カストディ銀行)  | 0.05% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 0.04% |
| 吉 田 稔 | 0.03% |
| HTホールディングス株式会社 | 0.02% |
| 加 藤 盛 三 | 0.01% |
| 大 平 昭 夫 | 0.01% |
| 山 崎 榮 子 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-02-20 | 株式会社みずほ銀行 | 0.04% | N/A |
| 2021-12-07 | 株式会社みずほ銀行 | 0.04% | N/A |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-20 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.04% | 2,061 | -2.81% |
| 2026-01-19 | TDNet | 資本政策 | 扶桑電通 | 株式給付信託(J-ESOP)への追加拠出に伴う第三者割当による自己株式の処分に関するお知らせ | 1,948 | +3.95% |
| 2025-12-18 | TDNet | その他 | 扶桑電通 | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 1,795 | +1.73% |
| 2025-11-26 | TDNet | 不祥事・訂正 | 扶桑電通 | (訂正)「2025年9月期決算説明会資料」の一部訂正について | 1,839 | -1.25% |
| 2025-11-21 | TDNet | IR | 扶桑電通 | 2025年9月期決算説明会資料 | 1,745 | +0.97% |
| 2025-11-18 | TDNet | M&A | 扶桑電通 | 株式会社システムメイクの株式取得(子会社化)に関するお知らせ | 1,529 | +5.23% |
| 2025-11-18 | TDNet | 事業計画 | 扶桑電通 | 第3期中期経営計画FuSodentsu Vision 2027 数値目標の見直しに関するお知らせ | 1,529 | +5.23% |
| 2025-11-18 | TDNet | 人事 | 扶桑電通 | 役員人事に関するお知らせ | 1,529 | +5.23% |
| 2025-10-17 | TDNet | 業績修正 | 扶桑電通 | 2025年9月期通期業績予想の修正および配当予想の修正に関するお知らせ | 1,458 | +20.58% |
| 2025-09-10 | TDNet | 資本政策 | 扶桑電通 | 株式分割および定款の一部変更に関するお知らせ | 3,390 | +8.70% |
| 2025-09-10 | TDNet | 配当・還元 | 扶桑電通 | 配当政策の基本方針の変更および株主優待制度の実質拡充に関するお知らせ | 3,390 | +8.70% |
| 2025-09-10 | TDNet | 人事 | 扶桑電通 | 組織変更および執行役員人事に関するお知らせ | 3,390 | +8.70% |
| 2021-12-07 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.04% | — | — |