Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス (7532)

純粋持株会社として国内・北米・アジアの小売事業を統括する。中核は「ドン・キホーテ」「MEGAドン・キホーテ」「MEGAドン・キホーテUNY」で、CV+D+Aを掲げる時間消費型小売と個店経営、現場主義で差別化を図る。アピタ・ピアゴ、金融、テナント賃貸も併営し、出店余地、インバウンド、新業態、M&Aを成長軸とする。[本社]東京都目黒区 [創業]1980年 [上場]1996年

1. 事業概要

株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、純粋持株会社として連結子会社73社、非連結子会社11社、持分法適用関連会社2社などを統括する。事業セグメントは国内事業、北米事業、アジア事業で構成する。国内では、㈱ドン・キホーテ、㈱長崎屋、UDリテール㈱が「ドン・キホーテ」「MEGAドン・キホーテ」「MEGAドン・キホーテUNY」などを全国にチェーン展開し、ユニー㈱がアピタ、ピアゴ等の総合小売業を展開する。加えて、カネ美食品㈱が寿司・揚物・惣菜等の小売とコンビニ向け弁当の製造販売を担い、㈱パン・パシフィック・インターナショナルフィナンシャルサービスと㈱UCSがクレジットカード、電子マネー、保険代理店事業を行う。アクリーティブ㈱は売掛債権の早期買取りや支払業務アウトソーシングを展開し、日本アセットマーケティング㈱と日本商業施設㈱は事業用物件の賃貸・管理やテナント賃貸を担う。北米ではハワイ州やカリフォルニア州等でディスカウントストアとスーパーマーケットを展開し、アジアでは「DON DON DONKI」等をジャパンブランド・スペシャリティストアのコンセプトで展開する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、「ビッグコンビニエンス&ディスカウントストア」を事業コンセプトとする「ドン・キホーテ」の独自性にある。グループは顧客の購買動機を「より便利に」「より安く」「より楽しく」の3点に集約し、これを「CV+D+A」と定義する。単なる利便性と低価格にとどまらず、「ワクワク・ドキドキ」というアミューズメント性を付加価値として重視し、他の小売業との差別化を図る点が特徴となる。経営面では、現場主義・個店主義に立脚し、個店経営を徹底することで地域密着型の店舗運営を行い、地域ごとの需要に応じた売場づくりを進める。加えて、1992年にPOSシステム、1993年にEOSを導入しており、販売動向や在庫数量をリアルタイムに管理する体制を整備する。在庫リスク管理や需要把握の基盤として機能し、マーケティング精度の向上に資する。さらに、プライベートブランド「情熱価格」、自社発行型電子マネー「majica」、Club Donpen Cardなど、商品・決済・会員接点を持つ点も顧客接点の厚みにつながる。国内外で多業態を束ねる事業ポートフォリオ、金融・不動産機能の内製化も、店舗運営を支える補完的な優位性となる。

3. 市場環境

小売業界では、少子高齢化の進行による市場規模の縮小、物価上昇による実質賃金の減少、価格競争の激化、業界再編が進行する。外部環境は厳しさを増す一方、外国人旅行者の増大や外国人人口の増加は新たな需要機会となる。会社はこうした環境変化を収益機会と捉え、長期経営計画を策定する。規制面では、出店に関して大規模小売店舗立地法、販売に関して景品表示法や食品衛生法、仕入れに関して独占禁止法や下請法、さらにリサイクル関連法など多様な法的規制を受ける。法令改正や解釈厳格化はコスト増要因となる。加えて、気候変動対応に関わる社会的要請の高まりも、店舗運営におけるエネルギー使用量の多い同社にとって重要な経営環境となる。

4. 成長戦略

同社は2025年8月に長期経営計画「Double Impact 2035」を策定し、2035年6月期に売上高4兆2,000億円、営業利益3,300億円を定量目標として掲げる。成長方針の第一は出店戦略で、全都道府県で出店が進む中でもなお新規出店余地があるとし、独自の多様な出店パターンで空白地帯を埋めながらシェア拡大を目指す。第二は既存店戦略で、「小売市場の拡大」「DS業態シェアの拡大」に加え、「消極的忌避層」への来店動機創出や既存顧客へのパーソナライゼーション強化によりトップライン成長を狙う。第三はインバウンド戦略で、「ドンキがあるから日本に行く」というブランドポジションの定着を目指し、買い物に加えて日本文化を体験できる独自のアミューズメント性を深化させ、「観光地型小売りの確立」を掲げる。第四は新規業態開発で、未開拓の「狭小商圏食品ニーズ」に対し、「ドンキの編集力+ユニーの生鮮調達力×ディスカウント」による「食品強化型ドンキ」を開発し、高い集客力と高収益性を兼ね備えた唯一無二のビジネスモデル確立を目指す。第五はM&A戦略で、小売業界の再編や寡占化を見据え、成長手段の一つとして位置付ける。海外事業については、安定したオペレーションや明確なビジネスモデルの土台作りを優先し、戦略開示を改めて行う方針を示す。

5. リスク

主要リスクの第一は、店舗拡大に伴う人材確保と育成。必要人員の確保や育成が進まなければ、サービス品質低下を通じて業績に影響する。第二は、輸入比率上昇に伴う政治情勢、経済環境、関税政策、為替変動、外部委託先の物流停滞などサプライチェーン関連リスク。第三は、法規制、個人情報保護、情報セキュリティ、自然災害、感染症、在庫滞留、固定資産減損、M&A後の偶発債務など、多店舗・多地域展開に伴う運営リスク。

6. ガバナンス

同社は経営の効率性と透明性を高めるため、ガバナンス強化に積極的に取り組み、「守りの経営」を推進すると同時に、現場主義・個店主義を生かした「攻めの経営」をバランス良く実施する方針を示す。人材面では、提出会社の男性育児休業取得率や男女賃金差異を開示し、主要連結子会社を含む集計値も公表する。賃金差異については、雇用形態構成や上級管理職に占める女性比率の低さを要因として説明し、昇格者や職位ごとの男女割合を定期的にモニタリングしながら、女性のキャリア支援、育成、管理職登用を進める方針を示す。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WR05 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
558.0B 24.5倍 0.9倍 1.0% 878.2円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1826.5B 2435.0B 2246.8B
営業利益 137.5B 174.0B 162.3B
純利益 94.0B 107.0B 90.5B
EPS 31.4 35.8 151.6
BPS 1,014.2

大株主

株主名持株比率
DQ WINDMOLEN B. V. (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.22%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.11%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.06%
株式会社安隆商事0.06%
株式会社ファミリーマート0.06%
公益財団法人安田奨学財団0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
GIC PRIVATE LIMITED - C (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-18ブラックロック・ジャパン株式会社 5.04
2024-05-21株式会社安隆商事 28.61
2021-09-14株式会社ファミリーマート 5.21

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-06TDNet(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)と(株)Olympicグルー
2026-03-10TDNet月次販売高状況のお知らせ
2026-03-06TDNet無担保社債発行に関するお知らせ
2026-02-24TDNet格付引き上げに関するお知らせ
2026-02-24TDNet株式会社UCSの格付引き上げに関するお知らせ
2026-01-13TDNet月次販売高状況のお知らせ
2025-12-10TDNet月次販売高状況のお知らせ
2025-11-18TDNetHolding change by ブラックロック・ジャパン株式会社
2025-10-10TDNet月次販売高状況のお知らせ
2025-10-01TDNet「指名委員会」及び「報酬委員会」の設置に関するお知らせ
2025-09-10TDNet月次販売高状況のお知らせ
2025-09-05TDNet社債発行に係る発行登録書提出に関するお知らせ
2025-08-18TDNetstock_split: 株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更ならびに株主優待制度の変更に関する
2025-08-18TDNetdividend: 2025年6月期剰余金の配当(増配)及び2026年6月期配当予想に関するお知らせ
2025-08-18TDNetearnings: 2025年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-18TDNet2025年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-18TDNet2025年6月期剰余金の配当(増配)及び2026年6月期配当予想に関するお知らせ
2025-08-18TDNet株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更ならびに株主優待制度の変更に関するお知らせ
2025-08-18TDNet取締役候補の選任及び執行役員の異動に関するお知らせ
2025-07-18TDNetデジタル社債発行額確定に関するお知らせ