Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社アイナボホールディングス (7539)

純粋持株会社として、連結子会社が戸建住宅向けのタイル・住宅設備機器販売と施工、大型物件向けのタイル、住宅設備、石材、空調、衛生設備工事を展開する。M&Aで営業エリアと商材・施工力を補完し、関西再編や物流機能移管、AI活用のシステム開発で効率化を推進する。施工技術研修の蓄積も特徴とする。[本社]東京都足立区 [創業]1955年 [上場]1997年

1. 事業概要

株式会社アイナボホールディングスは純粋持株会社として、グループの経営指導と不動産賃貸による子会社管理を担う。事業は「戸建住宅事業」と「大型物件事業」の2本柱で構成する。戸建住宅事業は、戸建住宅市場向けに各種タイルおよび関連商品、住宅関連設備機器の販売と工事を行い、株式会社アベルコ、株式会社インテルグロー、株式会社今村、株式会社アルティス、株式会社マニックス、株式会社Maristoが担う。大型物件事業は、ビル・マンション等向けにタイル工事、住宅設備工事、石材工事、空調工事、衛生設備工事等を展開し、株式会社アベルコ、温調技研株式会社、株式会社インテルグロー、株式会社今村、株式会社マニックス、株式会社ミックが担う。グループは連結子会社8社、非連結子会社7社で構成し、販売と工事を組み合わせた事業運営を行う。

2. 競争優位性

競争優位の源泉として、長年にわたる施工技術の蓄積と人材育成基盤を確認できる。沿革上、1964年に企業内職業訓練による技術工養成を開始し、1989年にタイル技能研修所を設置、2012年には総合技術研修センターを開設しており、施工品質と技能継承を支える体制を整備する。商品面では、2011年にオリジナル高級浴槽「アルティス」とオリジナルタイルブランド「マリスト」の複合ショールームを開設しており、自社ブランド商材を保有する。事業運営面では、戸建住宅から大型物件までをカバーし、タイル、住宅設備、石材、空調、衛生設備へと商材・工種を広げている点が特徴となる。さらにM&Aを通じて営業エリアと施工力を補完してきた実績を持ち、複数子会社の組み合わせによる対応領域の広さが強みとなる。市場シェアの具体的数値や特許保有状況は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

同社が属する住宅・建設関連業界は、景気変動や政府の経済政策の影響を受けやすい。足元では、高市新政権発足による積極財政への転換を背景に国内景気の緩やかな改善が見込まれる一方、物価上昇継続による消費者マインド低下、米国の関税政策、中国不動産市場停滞の長期化など不透明要因を抱える。住宅・建設関連業界では、住宅ローン金利上昇、建築コスト高止まり、不動産価格上昇により建設投資後退や住宅需要低下への警戒が必要となる。供給面でも建設労務の担い手高齢化や物流ドライバー不足が深刻化する。法規制面では、会社法、金融商品取引法、法人税法、独占禁止法、建設業法、品質基準、環境基準、会計基準など多様な規制の適用を受ける。

4. 成長戦略

中期経営計画では、2026年9月期に売上高985億円、営業利益率2.1%を目標に掲げる。加えて、営業利益率2.6%前後を安定的に維持しつつ、将来の市場変化に対応できる経営基盤を整え、ROE8%達成を目指す方針を示す。重点施策の第1は、持続的成長に向けたM&Aの積極実施にあり、営業エリアおよび商材・施工力の補完を進める。2025年10月には関西エリア基盤強化のため、アベルコ大阪支店と今村を統合した。第2は、ビジネスモデル変革とグループシナジーの早期実現にあり、サッシ、サイディング、木質建材、空調機器工事、省エネルギー商材を共通課題として拡大を図る。調達先や外注先の共有化、工事管理体制の統一化も進める。AIを取り入れたシステム開発に着手し、2025年10月から首都圏物流機能をグループ内物流専門会社へ移管して効率化と安定化を進める。第3は人材の戦略活用にあり、人事制度・研修制度の統一、グループ間交流・異動促進、中途採用比率引き上げ、外国人採用拡大を進める。2025年9月期には技術・人文知識・国際業務の在留資格を有する社員28人を各社に配置する。

5. リスク

主なリスクは3点を確認できる。第1に、市場変動リスクがある。建設業界は景気や政策の影響を受けやすく、新設住宅着工戸数の増減が業績に影響する。第2に、信用リスクがある。販売先は工務店、ゼネコン、ハウスメーカー等にあり、多額の不良債権発生時には業績へ影響する可能性がある。第3に、仕入先集中リスクがある。2025年9月期の連結ベースの商品・材料仕入額の38.4%を株式会社LIXILに依存しており、取引不能時の影響が大きい。加えて、不採算工事、法規制変更、減損、感染症拡大もリスク要因となる。

6. ガバナンス

持株会社体制は2013年10月の吸収分割により移行し、事業会社の独自性を尊重しつつ企業マインドの融合を図る方針を掲げる。グループ理念として「快適で人にやさしい空間づくり」を掲げ、人財育成を通じた社会環境の健全化への貢献を志向する。人的基盤では、連結従業員数1,107人を擁し、管理部門を含む体制を整える。労使関係は円滑と記載する。一方、取締役会構成、社外取締役比率、指名・報酬委員会の有無、配当性向などの詳細なガバナンス指標や株主還元方針は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-09) doc_id=S100XAO8 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
19.1B 11.3倍 0.7倍 0.0% 818.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 92.3B 89.8B 86.1B
営業利益 2.5B 2.2B 1.8B
純利益 1.7B 1.3B 1.3B
EPS 72.4 54.9 55.1
BPS 1,132.0 1,074.9 1,045.3

大株主

株主名持株比率
株式会社アベタ0.07%
ホールセール株式会社0.07%
マルティス株式会社0.05%
アイナボホールディングス従業員持株会0.05%
株式会社タクルコ0.04%
株式会社マユルコ0.04%
清原達郎0.03%
阿部一成0.03%
阿部太一0.02%
阿部亮平0.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-20TDNet事業計画アイナボHD中期経営計画(第5次)策定に関するお知らせ802+0.25%
2025-09-18TDNetその他アイナボHD当社子会社元従業員の逮捕について798-1.25%
2025-07-31TDNet決算アイナボHD(訂正・数値データ訂正)2025年9月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)717+1.39%