Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ダイイチ (7643)

北海道内で食料品主体のスーパーマーケット26店舗を展開し、店内テナントや敷地内賃貸も手掛ける。帯広・旭川・札幌でのドミナント戦略を軸に新規出店とスクラップ&ビルドを進め、店舗の大型化・標準化で競争力と人時生産性の向上を図る。AJS加盟、EOS、POS、EDI、電子マネー導入など運営基盤の整備も進める。[本社]北海道帯広市 [創業]1958年 [上場]2000年

1. 事業概要

株式会社ダイイチは、北海道内で食料品主体のスーパーマーケット26店舗を展開する小売企業で、付帯業務として店舗内テナントおよびショッピングセンター敷地内の一部賃貸も行う。営業基盤は帯広市を中心に10店舗、旭川市に7店舗、札幌市を中心に9店舗で構成し、地域密着型の食品スーパーとして日常の食生活需要を取り込む。沿革上は1958年に帯広市で生鮮食料品の小売業として創業し、帯広、旭川、札幌へと商圏を拡大してきた。物流拠点として帯広配送センター、旭川配送センター、惣菜センターを整備し、受発注合理化のためのEOS、全店へのPOS、EDI、販売分析システム、電子マネー「フレカプラス」などを導入して運営基盤を強化する。直近では稲田店、千歳店、アリオ札幌店を出店し、一部はイトーヨーカ堂店舗の食品販売部門継承という形で拡張する。

2. 競争優位性

競争優位性の中核は、帯広・旭川・札幌の3地区に経営資源を集中するドミナント戦略にある。特定地域で店舗網を厚くすることで、認知度向上、来店頻度の確保、物流や人員配置の効率化、競合店分析の精度向上につなげる構図を持つ。会社は帯広・旭川・札幌各地区の売上高シェア向上を明示しており、地域内シェア拡大を成長の主軸に据える。加えて、店舗の大型化・標準化を推進し、快適な買い物空間の提供、同業他社との競争力確保、ローコストオペレーションによる人時生産性向上を図る。商品面では、品質・鮮度の向上、品揃え強化、コア商品の開発、ベーシック商品の充実、プライベート商品を中心とした戦略商品の導入を進める。運営面ではAJS加盟、EOS、POS、EDI、販売分析システムの導入実績があり、食品スーパー運営ノウハウの蓄積がうかがえる。一方、特許、独自技術、全国的ブランド力、明確な高いスイッチングコストに関する記載は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

スーパーマーケット業界では、物価高止まりを背景に消費者の節約志向と買い控え傾向が強まり、業種・業態を超えた競争激化が続く。道内市場では既存競合先の低価格ビジネスモデルへの転換や道外資本の進出も進み、価格競争圧力が高まる。加えて、人件費や水道光熱費など各種経費の増加も見込まれ、収益環境は厳しい。出店面では、大規模小売店舗立地法により、店舗面積1,000㎡超の出店や増床に届出義務が課され、交通安全、騒音、廃棄物処理などについて地元意見を踏まえた審査を受ける必要がある。このため、食品スーパー事業は地域需要の取り込み余地を持つ一方、競争と規制の双方に対応する運営力が求められる市場と位置付けられる。

4. 成長戦略

成長戦略はドミナント戦略を基本方針とし、新規出店とスクラップ&ビルドを通じて帯広・旭川・札幌各地区の売上高シェア向上を図る内容となる。第70期から第71期にかけて帯広地区で1カ店、札幌地区で3カ店をオープンし、当面の経営目標としていた札幌地区200億円体制を実現した。今後は新規出店が進んでいない旭川地区を優先して検討する方針を示す。中期経営計画では『普段の食生活を通じて、地域を笑顔に』を基本方針とし、2026年9月期の重点項目として、直近出店店舗の体質強化、競合店対策・既存店活性化、商品力・商品化技術強化、新規出店計画推進、ガバナンス体制強化、コンプライアンス徹底、食を通じた社会貢献推進を掲げる。経営指標としてはROA向上を重視し、当面目標に10%超を設定するほか、中期計画KPIとして売上高、当期純利益、来店客数を採用する。資本市場対応ではPBR1倍以上を目途に、増配や株主優待拡充など総合的な株主還元強化に取り組む。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に競争激化リスクで、道内既存競合の低価格化、道外資本の進出、他業態参入により、既存店売上や新店収益性が圧迫される可能性を持つ。第2に食品安全・表示リスクで、食中毒、BSE、高病原性鳥インフルエンザ、残留農薬問題、食品表示法や景品表示法への対応不備が業績と信用に影響し得る。第3に事業継続リスクで、大規模自然災害、感染症、犯罪、重要ITシステム停止、人財確保の遅れ、減損会計適用などが収益に影響する可能性を持つ。会社は防災マニュアル整備、衛生管理、表示調査、セキュリティ対策、採用強化などで対応を進める。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、中期経営計画の重点項目としてガバナンス体制強化を明示し、人財確保・育成強化、ジェンダーレス推進、店舗収益性改善、業務改善推進、災害対策強化を進める方針を示す。コンプライアンス徹底も重点項目に含め、食品表示や個人情報保護、ITセキュリティなどの管理体制整備を進める。人的資本面では社外セミナー参加、社内勉強会、専門講師による技術者指導など教育投資を実施する。労働組合はダイイチ労働組合で、労使関係は良好に推移する。株主還元方針としては、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、PBR1倍以上を目途に増配や株主優待拡充など総合的な還元強化に努める。取締役会構成や社外取締役比率などの詳細は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-09) doc_id=S100XC2D | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
18.7B 18.8倍 1.1倍 0.0% 1,633.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 58.6B 51.8B 48.0B
営業利益 1.3B 1.9B 1.8B
純利益 979M 1.4B 1.2B
EPS 86.8 125.2 108.0
BPS 1,532.6 1,490.1 1,387.5

大株主

株主名持株比率
株式会社イトーヨーカ堂0.31%
ダイイチ取引先持株会0.04%
野村信託銀行株式会社(投信口)0.03%
若園 清0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST CLIENT OMNIBUS ACCOUNT OM02 505002 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
株式会社北陸銀行0.02%
株式会社北洋銀行0.02%
横山 清0.01%
国分北海道株式会社0.01%
小西 典子0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-04-21FMR LLC 6.18%(1.03%)
2021-12-07FMR LLC 7.21%+1.04%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-02TDNetその他ダイイチ2026年9月期2月度の売上高前年比に関するお知らせ1,776-1.35%
2026-01-13TDNetその他ダイイチ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ1,805-0.55%
2026-01-05TDNetその他ダイイチ2026年9月期12月度の売上高前年比に関するお知らせ1,719+0.23%
2025-12-24TDNetその他ダイイチ支配株主等に関する事項について1,712-0.99%
2025-12-02TDNetその他ダイイチ2026年9月期11月度の売上高前年比に関するお知らせ1,631+0.49%
2025-11-20TDNet配当・還元ダイイチ剰余金の配当に関するお知らせ1,600+0.00%
2025-11-20TDNetその他ダイイチ譲渡制限付株式報酬制度の導入に関するお知らせ1,600+0.00%
2025-10-02TDNetその他ダイイチ2025年9月期9月度の売上高前年比に関するお知らせ1,605+2.18%
2025-09-19TDNet配当・還元ダイイチ自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ1,835+0.87%
2025-09-11TDNetその他ダイイチ(開示事項の経過)その他の関係会社の異動に関するお知らせ1,840+0.11%
2025-09-08TDNetその他ダイイチその他の関係会社の異動に関するお知らせ1,875-0.21%
2025-09-02TDNet不祥事・訂正ダイイチ(訂正)「2025年9月期8月度の売上高前年比に関するお知らせ」の一部訂正について1,831+1.64%
2025-09-02TDNetその他ダイイチ2025年9月期8月度の売上高前年比に関するお知らせ1,831+1.64%
2025-09-01TDNet配当・還元ダイイチ自己株式の取得状況に関するお知らせ1,850-1.03%
2025-08-01TDNetその他ダイイチ2025年9月期7月度の売上高前年比に関するお知らせ1,894-0.26%
2025-07-02TDNetその他ダイイチ2025年9月期6月度の売上高前年比に関するお知らせ1,591+0.57%
2025-07-01TDNet配当・還元ダイイチ自己株式の取得状況に関するお知らせ1,589+0.13%
2023-04-21EDINET大量保有FMR LLC大量保有 6.18%
2021-12-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 7.21%