オーウエルグループは、当社、連結子会社17社、持分法適用関連会社4社の計22社で構成し、コーティング関連事業とエレクトロニクス関連事業を展開する。販売先は約3,000社、仕入先は約2,000社に及び、広範な産業に商品・サービスを供給する。コーティング関連では、汎用塗料、工業用塗料、表面処理剤、防音材、プラスチックシート、耐熱セラミック製品、接着剤、合成樹脂製品、テープ類、インク、研磨剤などを扱う。加えて、塗装機器・計測機器の販売、塗装ライン関連工事、内外装リフォーム関連工事まで手掛ける。エレクトロニクス関連では、ホールIC、車載向けソフトウエア、LED照明製品を展開する。LED照明製品は植物プラント向け、組み込み市場向けに設計・開発し、協力会社で製造して当社ブランドで販売する。単なる商材供給にとどまらず、顧客の生産現場の課題解決に踏み込む構成を採る。
同社の競争優位は、コーティング分野で蓄積した塗膜形成技術と、商材・設備・工事を束ねる提案力にある。神奈川事業所の技術センターでは、自動車業界で培った塗膜形成技術を基盤に、塗料と塗装設備・機器・装置のトータルプランニング、新材料、新工法の開発を進める。塗料の選定、塗装仕様、塗装工法、塗装環境まで含めて提案できる点は、単純な流通機能との差別化要因となる。塗装請負専門会社オー・エー・シー株式会社と連携し、QCD改善を実現する体制も有する。調色工場による少量・多品種・短納期対応は、塗料メーカーと顧客双方の課題解決に資する。エレクトロニクス分野では、ホールICの専業的な代理店として、品質、技術、グローバル物流、外観検査まで担い、BCP対応を踏まえて国内外の複数拠点で在庫を保有する。安定供給体制は顧客の調達リスク低減に直結し、取引継続性を高める。販売先約3,000社、仕入先約2,000社の取引網も、広い顧客接点と調達基盤として機能する。
コーティング関連事業を取り巻く環境は、米国の相互関税政策、不安定な世界情勢、物価上昇、人口減少を背景とした日本市場の縮小、日系ものづくり企業間の競争激化など、不透明感が強い。ものづくり企業には、量から質、ハードウエアからソフトウエアへの付加価値転換、地域ごとの政治経済情勢を踏まえたグローバルサプライチェーンマネジメント、環境負荷低減やカーボンニュートラル対応が求められる。エレクトロニクス関連では、デジタル技術の社会実装が加速し、日常生活から製造現場までサービスやアプリケーションの活用が進展する中、主力製品であるホールICをはじめとしたセンサーやソフトウエアの需要拡大を見込む。なお、同社は自動車業界向け取引が5割程度を占めるため、自動車生産・販売動向の影響を受けやすい構造を持つ。
2024年度から2026年度までの中期経営計画「MAP24-26」を推進する。10年後の目指す姿として「グローバルブランドO-Wellの樹立」を掲げ、ビジョンとして「ものづくり現場の発展・進化をリードし、持続可能な世界の創造・実現に貢献する」を設定する。中期経営方針は「提供価値を革新し、創造する」にあり、「商材提供」型から「ワンストップソリューション提供」型への転換を図る。コーティング関連では「コーティングの未来を創る」を重点方針とし、塗膜形成力を核に機能拡大を進める。具体策として、塗装現場管理システムOLDASの実装による省人化・高度化、請負事業で塗装周辺工程まで取り込む請負範囲拡大を挙げる。研究開発ではOLDASのモジュールやソフトウエア開発、表面処理技術、高い塗着効率を実現する塗装工法の開発を進める。航空機の燃費改善によるCO2排出量削減を目指すリブレット形状塗膜の飛行実証実験も進め、大面積リブレット形状塗膜を施した機材を世界で初めて国際線に導入したと記載する。エレクトロニクス関連では「提供価値を拡大する」を掲げ、営業、グローバル物流、技術サポート、品質管理に加え、ソフトウエア、組合せ、組込みなど新機能を付与し、新たなビジネスモデル構築を目指す。2026年度の目標値は、売上高770億円、営業利益18億円、経常利益20億円、当期純利益13億円、ROE8.0%超とする。加えて、政策保有株式の縮減を継続し、得た資金を成長投資に振り向け、PBR1.0倍超を目指す。
主要リスクは3点が重要となる。第1に需要変動リスクにあり、自動車業界向け取引が5割程度を占めるため、自動車生産や販売動向、取引先の購買方針変更の影響を受ける。第2に調達リスクにあり、ホールICはTDK-Micronas GmbH1社のみから仕入れており、契約維持に問題が生じた場合は代替調達の確保が課題となる。第3に法規制・海外リスクにあり、危険物、毒劇物、産業廃棄物、建設業、輸出入制限など多様な規制を受けるほか、中国、韓国、ベトナム、インドネシア、タイ、メキシコ、インド、シンガポールでのカントリーリスクも抱える。
経営の基本方針として、企業理念に「最適整合の創造」、企業目標に「意欲あふれる快心企業」を掲げる。管理部門として経営企画室、内部監査室、総務部、人事部、経理部、品質保証部を置く。人的資本経営の実現に向け、新しい人事制度として等級、評価、報酬の策定を進める方針を示す。株主還元の具体的な配当方針は提示テキスト内では確認できない。一方で、資本効率向上を中期重点方針に据え、政策保有株式の縮減を継続し、成長投資の充実と企業価値向上を図る方針は確認できる。沿革上の本社は大阪市北区、設立は1943年11月と確認できるが、提示テキスト内では上場年は確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 11.5B | 6.3倍 | 0.5倍 | 0.0% | 1,099.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 69.4B | 71.0B | 64.3B |
| 営業利益 | 1.2B | 930M | 691M |
| 純利益 | 1.8B | 1.5B | 650M |
| EPS | 174.0 | 149.4 | 63.8 |
| BPS | 2,127.3 | 2,038.3 | 1,877.6 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| オーウエル従業員持株会 | 0.14% |
| 日本ペイント㈱ | 0.09% |
| 関西ペイント㈱ | 0.07% |
| 大日本塗料㈱ | 0.05% |
| ㈱三菱UFJ銀行 | 0.03% |
| 宮本 文義 | 0.03% |
| ㈱三井住友銀行 | 0.02% |
| 光通信㈱ | 0.01% |
| 豊田 みどり | 0.01% |
| 飛戸 克治 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-03-31 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.00% | (1.90%) |
| 2024-07-29 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.90% | -- |
| 2022-02-22 | 株式会社三井住友銀行 | 4.18% | (1.05%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-16 | TDNet | 業績修正 | オーウエル | 配当予想の修正(増配)に関するお知らせ | 1,074 | +2.05% |
| 2026-03-16 | TDNet | 事業計画 | オーウエル | 中期経営計画の見直しに関するお知らせ | 1,074 | +2.05% |
| 2026-02-24 | TDNet | その他 | オーウエル | 株主優待制度の優待内容に関するお知らせ | 1,259 | -0.71% |
| 2026-01-16 | TDNet | 人事 | オーウエル | 組織変更、取締役および執行役員の担当職務変更ならびに人事異動に関するお知らせ | 1,075 | +1.21% |
| 2025-12-09 | TDNet | IR | オーウエル | 2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料 | 1,029 | -0.19% |
| 2025-08-07 | TDNet | その他 | オーウエル | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の払込完了に関するお知らせ | 959 | -1.25% |
| 2025-06-11 | TDNet | IR | オーウエル | 2025年3月期決算説明資料 | 894 | +0.00% |
| 2025-03-31 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 4.0% | 964 | -1.35% |
| 2024-07-29 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 5.9% | — | — |
| 2022-02-22 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三井住友銀行 | 大量保有 4.18% | — | — |