Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社アイスコ (7698)

アイスクリーム・冷凍食品卸のフローズン事業と食品スーパー事業を展開する。関東・東海に15拠点と約350台の配送網を持ち、売場へ直接陳列し発注代行まで担うフルメンテナンスサービスを提供する点が特徴。スーパーは生鮮3品に特化し、当日仕入れ当日販売で差別化を図る。新規事業としてFROZEN JOE'Sも育成する。[本社]神奈川県横浜市泉区 [創業]1948年 [上場]2021年

1. 事業概要

アイスクリーム・冷凍食品の卸売を担うフローズン事業と、食品スーパーマーケットを運営するスーパーマーケット事業を展開する。フローズン事業は関東及び東海エリアを中心に15拠点の物流センター・営業所・サテライトと約350台の配送用トラックを保有し、主にドラッグストアや食品スーパー向けに市販用冷凍食品及びアイスクリームを卸売する。加えて、新規事業としてフローズン専門店「FROZEN JOE'S」を運営する。スーパーマーケット事業は神奈川県を中心に「スーパー生鮮館TAIGA」を7店舗、テナント1店舗展開し、生鮮3品を軸に店舗運営を行う。

2. 競争優位性

フローズン事業の中核優位は、単なるドロップ納品ではなく、売場に直接陳列して売場づくりまで担う「フルメンテナンスサービス」にある。バックヤードに冷凍庫がなく少人数で運営するドラッグストアなどに対し、冷凍食品・アイスクリームの専門卸として、納品、陳列、需要予測に基づく発注代行まで提供する点が差別化要因となる。配送の通常9割を自社社員が担う体制も、きめ細かいサービスと教育水準の維持に寄与する。物流面では15拠点と約350台の配送網を有し、関東・東海での広域対応力を備える。スーパーマーケット事業では、生鮮3品に注力し、鮮度・品質・品揃え・価格へのこだわりを前面に出す。青果・鮮魚は早朝に市場で担当バイヤーが買い付け、その日のうちに店頭販売する当日仕入れ当日販売を行い、大手スーパーとの差別化を図る。10年ビジョンでは卸業界内でオンリーワンのポジション確立と、収益力でフローズン卸業界ナンバーワンを目指す方針を掲げる。

3. 市場環境

家庭用冷凍食品及びアイスクリーム市場は、即食簡便な冷凍食品需要の増加、猛暑、値上げ効果を背景に拡大する。一方で、小売業界では競争激化と再編が進み、食品流通業にも影響が及ぶ。メーカーの納入条件見直しや消費者の低価格志向も収益環境の重荷となる。物流業界では2024年問題を含む人手不足が深刻化し、採用コストや人件費の上昇圧力が強い。スーパーマーケット事業でも、ドラッグストア業態による食品分野への参入など、業種業態を越えた競争が激化する。法規制面では道路交通法や食品衛生法などへの対応が必要となる。

4. 成長戦略

2025年3月期から2027年3月期を対象とする第二次中期経営計画では、「環境変化への徹底対応」を基本方針に据える。目標指標として2027年3月期に売上高600億円、営業利益10億円、配当性向30.0%を掲げる。重点テーマの第1は人的資本経営にあり、フルメンテナンスサービスの品質維持と拡大に向け、多様な働き方への対応、人事制度改定、教育体制整備、業務標準化を進める。第2は収益力改革にあり、サテライト拠点を含む配送効率の高い拠点新設や既存拠点の統廃合を通じて物流効率を高め、北関東及び東海エリアの売上拡大を図る。2026年開設予定の関東マザーセンターでは物流集約化を進め、ケース単位で保管・入出庫を自動で行う冷凍の立体自動倉庫導入を計画する。仕分け・ピッキングの自動化により労働環境改善と生産性向上を狙う。第3は新規事業育成にあり、FROZEN JOE'Sの収益化と出店加速を進める。海外戦略として、海外で人気の高い冷凍食品やアイスクリームの仕入、日本国内製造品の販路拡大先として日本食ニーズの高い海外マーケットを中心に販売ルート確立を進める。

5. リスク

主力商品のアイスクリームは季節商品にあり、冷夏など天候要因が売上変動要因となる。加えて売上は第2四半期に偏重しやすい。取引先集中も大きく、フローズン事業ではクリエイトエス・ディー、ドン・キホーテ及びそのグループ会社への依存度が高い。仕入面ではナックスへの依存も高い。さらに、フルメンテナンスサービスを支える配送員の確保が重要にあり、人手不足や人件費上昇が収益を圧迫する可能性がある。食品安全、法令対応、自然災害による物流停滞も事業継続上のリスクとなる。

6. ガバナンス

コンプライアンス面では「行動規範」や「コンプライアンス規程」を策定し、全役職員向け研修を実施する。中期計画でもコンプライアンス経営の推進・徹底を重点テーマに掲げ、内部統制システムの構築・運用・強化に取り組む。株主還元方針については、第二次中期経営計画の目標指標として配当性向30.0%を設定する。大株主として取締役会長、代表取締役社長及びその資産管理会社が発行済株式総数の45.3%を保有し、安定株主として一定の議決権を保有する。提示テキスト内では社外取締役比率や指名・報酬委員会などの詳細な統治体制は確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W76Y | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
10.1B 20.9倍 2.6倍 0.0% 2,581.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 54.7B 50.5B 44.9B
営業利益 628M 452M 117M
純利益 482M 319M 144M
EPS 123.5 82.3 37.6
BPS 982.7 881.7 822.1

大株主

株主名持株比率
株式会社KANコーポレーション0.35%
相原 敏貴0.06%
相原 貴久0.05%
江崎グリコ株式会社0.04%
アイスコ従業員持株会0.04%
相原 久子0.03%
和田 享0.02%
相原 みゆき0.02%
青木 哲也0.02%
大洋建設株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-02相原 敏貴 7.27%(1.78%)
2021-04-12相原 貴久 42.39%+39.39%
2021-04-12相原 敏貴 9.05%+6.05%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-02EDINET大量保有相原 敏貴大量保有 7.27%2,502+0.00%
2026-02-24TDNetその他アイスコ株式の立会外分売実施に関するお知らせ2,540-0.39%
2025-11-27TDNetその他アイスコ株式の立会外分売終了に関するお知らせ2,068+0.73%
2025-11-26TDNetその他アイスコ株式の立会外分売実施に関するお知らせ2,120-2.45%
2025-11-13TDNetその他アイスコ2026年3月期第2四半期決算動画公開(オンデマンド配信)のお知らせ2,174-2.67%
2025-10-24TDNet決算アイスコ2026年3月期第2四半期決算発表日および決算説明動画配信のお知らせ2,053+0.88%
2025-09-19TDNetその他アイスコ資金の借入に関するお知らせ1,999+2.30%
2025-09-10TDNetその他アイスココミットメントライン契約締結に関するお知らせ1,890-0.37%
2025-06-20TDNetその他アイスコ固定資産の取得に関するお知らせ1,851+0.97%
2021-04-12EDINET大量保有相原 貴久大量保有 42.39%
2021-04-12EDINET大量保有相原 敏貴大量保有 9.05%