Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社オーバル (7727)

各種流量計、受信器・分析計、流体制御装置を中核とする計測機器メーカー。センサ、システム、サービスの3部門で製造販売からメンテナンス、流量計の検定まで一貫展開する。蓄積した流体計測技術と知的財産を基盤に、水素・アンモニア計測、無線IoT、電池式クランプオン超音波流量計などへ展開し、アジア重点で販路強化を進める。[本社]東京都新宿区 [創業]1949年 [上場]1961年

1. 事業概要

株式会社オーバルは、当社、子会社12社、関連会社3社で構成する企業グループとして、各種流量計、受信器・分析計、流体制御装置などの計測機器等の製造・販売を主力事業とする。事業区分はセンサ部門、システム部門、サービス部門の3部門で、センサ部門は工業用計測機器および関連機器、システム部門は計装および制御・管理装置、サービス部門は工業用計測機器および装置のメンテナンス業務と流量計の検定業務を担う。単一セグメントで運営し、製品販売に加えて補修・部品などのサービスも展開する点に特徴を持つ。研究開発ではセンシング技術、エレクトロニクス技術、無線技術を基盤に、高精度・高信頼性・高機能の流量センサを軸として、新エネルギー、自動車、船舶、計測新分野へ展開する。直近では「液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計 UC-1」と「パネルマウント形 無線積算計 EL9240」を開発し、工事レス導入や流量情報の見える化に対応する。

2. 競争優位性

同社の競争優位性は、経営理念でも明示する「確かな計測技術」、とりわけ流体計測技術の蓄積に立脚する。研究開発では基礎研究と応用・改良開発を融合し、既存技術を活用した派生製品やリニューアル製品の開発を進める体制を敷く。知的財産については国内外で戦略的に権利化を行う方針を示し、リスク項目でも差別化された技術とノウハウの蓄積を競争優位性の源泉として位置付ける。製品面では、UC-1が「配管の外側から取付可能」「取付工具不要」「長寿命の電池駆動」「無線通信機能搭載」「1機種で多口径配管に対応」という特徴を備え、導入コストや工事期間の課題を解消する点が差別化要素となる。さらにサービス部門でメンテナンス業務と流量計の検定業務を担い、水素サプライチェーン向けには流量計測と校正のワンストップショッピング対応を継続する方針を掲げる。製品供給だけでなく保守、検定、校正まで含めた提供体制は、顧客の運用継続性に関わるスイッチングコストを高める要素となる。市場シェアの具体的数値は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

同社を取り巻く市場は、景気変動に伴う顧客の設備投資動向の影響を受けやすい。加えて、エレクトロニクス進展に伴う技術変化と顧客ニーズの変化が速く、新商品開発力が競争力を左右する構造を持つ。競合会社が存在し、価格競争は厳しいと自社で認識する。一方で、追い風として脱炭素化関連需要がある。経営方針ではカーボンニュートラル、水素、アンモニア、メタネーションへの関連商品提供を掲げ、研究開発でも水素等の新エネルギー産業向け展開を進める。規制面では、各国の事業・投資許認可、輸出制限、環境規制などに加え、一部製品が計量法の対象となり、特定計量器の型式承認の取得遅延や失効が事業に影響し得る。参入障壁としては、計測精度、品質管理、各国規制対応、検定・校正体制、継続的な研究開発が必要となる点が読み取れる。

4. 成長戦略

中長期経営ビジョンとして「アジアNo.1のセンシング・ソリューション・カンパニーへ」を掲げ、2032年3月期に売上高200億円、経常利益29.5億円、親会社株主に帰属する当期純利益20.0億円、ROE10.0%を計画する。2025年3月期を最終年度とするPHASE1「Imagination2025」を構造改革期、続くPHASE2「Imagination2028」を成長期と位置付ける。重点施策の第1は収益基盤強化で、既存技術を活用した派生製品・リニューアル製品の開発、設計・生産方式・サプライチェーン見直し、内製化と自動化の追求、製品ポートフォリオ見直し、中国子会社での設備投資による増産体制強化を進める。第2は戦略的投資で、社内ベンチャー制度を活用した新事業創出、スマート封印システム「Lock’n Lorry」の展開、関連分野の企業や事業の買収を継続する。第3はアジア市場強化で、中国・韓国・台湾など東アジアとシンガポールなどASEANを重点地域とし、各子会社・代理店の販売チャネル強化と相互連携を進める。第4は脱炭素関連で、水素計測用流量計、アンモニア計測用流量計をラインナップし、水素専用校正設備「OVAL H2 Lab」(仮称)の2026年3月期中の稼働を計画する。加えて、ROE改善に向けて成長戦略、経営基盤強化戦略、財務戦略を推進し、PBR改善に向けてIR戦略も強化する。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に景気変動と価格競争で、顧客の設備投資減少や経費削減、競合との厳しい価格競争が収益性を圧迫する可能性を持つ。第2に技術・製品面で、新商品開発の遅延、顧客ニーズ変化への対応不足、製品欠陥やリコールが成長性と財務に影響し得る。第3に海外・規制面で、為替変動、関税政策変更、貿易摩擦、各国規制、計量法対象製品の型式承認遅延・失効が事業継続や採算に影響し得る。加えて、人財確保、自然災害、情報セキュリティ、M&Aの成果未達もリスクとして列挙する。

6. ガバナンス

経営指標としてROE10.0%以上の達成を目指し、資本効率を重視する。PBR改善に向けては、株主・投資家とのコミュニケーション充実、非財務情報を含む情報開示拡充を進める方針を示す。株主還元では、計画期間3カ年平均で総還元性向70%以上、DOE2.7%以上、機動的な自己株式取得を目標に掲げる。人財面では教育・研修制度の充実、次世代人財育成、DE&I推進を進める。労使関係では労働組合はないが、従業員団体「オーバル協助会」と協力基本協定を締結し、経営協議会規程を通じて経営参加を行う。提示テキスト内では取締役会構成や社外取締役比率などの詳細は確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W6CO | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
21.0B 17.4倍 1.1倍 0.0% 801.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 15.0B 14.3B 13.3B
営業利益 1.4B 1.5B 1.1B
純利益 1.0B 1.1B 649M
EPS 46.0 49.2 29.0
BPS 708.2 665.6 618.9

大株主

株主名持株比率
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.08%
東京計器株式会社0.06%
轟産業株式会社0.05%
株式会社三笠0.04%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.03%
横河電機株式会社0.02%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE0.02%
ヨシダ トモヒロ0.02%
オーバル取引先持株会0.02%
加島 淳一郎0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-03-31Anton Paar GmbH 6.74%N/A
2023-03-31Anton Paar GmbH 5.68%N/A
2023-03-31Anton Paar GmbH 4.46%N/A
2022-07-20Anton Paar GmbH 7.29%+1.04%
2022-07-20Anton Paar GmbH 8.38%+1.09%
2022-07-15Anton Paar GmbH 5.04%+0.04%
2022-07-15Anton Paar GmbH 6.25%+1.21%
2022-07-07Anton Paar GmbH 6.25%+1.21%
2022-07-06Anton Paar GmbH 5.04%+0.04%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-13TDNetその他オーバル自己株式の消却に関するお知らせ807-0.25%
2026-02-04TDNet配当・還元オーバル自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ716+0.42%
2026-02-03TDNet配当・還元オーバル自己株式の取得状況に関するお知らせ719-0.42%
2026-01-05TDNet配当・還元オーバル自己株式の取得状況に関するお知らせ620+1.13%
2025-12-01TDNet配当・還元オーバル自己株式の取得状況に関するお知らせ596+0.00%
2025-11-27TDNet配当・還元オーバル自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ586+2.22%
2025-11-19TDNet配当・還元オーバル自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ554-0.18%
2025-11-04TDNet配当・還元オーバル自己株式の取得状況に関するお知らせ648-4.32%
2025-10-01TDNet配当・還元オーバル自己株式の取得状況に関するお知らせ589-0.17%
2025-09-01TDNet配当・還元オーバル自己株式の取得状況に関するお知らせ631-1.58%
2023-03-31EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 6.74%
2023-03-31EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 5.68%
2023-03-31EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 4.46%
2022-07-20EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 7.29%
2022-07-20EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 8.38%
2022-07-15EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 5.04%
2022-07-15EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 6.25%
2022-07-07EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 6.25%
2022-07-06EDINET大量保有Anton Paar GmbH大量保有 5.04%