Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

IMV株式会社 (7760)

IMVは振動シミュレーションシステム、メジャリングシステム、受託試験を一体展開する振動分野の専業企業。試験装置の製造販売に加え修理・保守、解析、コンサルティングまで担い、国内外拠点で顧客接点を広げる。振動発生機・電力増幅器・振動制御器の自社開発、計測と試験の両技術保有、クラウドや特許技術も強みとする。[本社]大阪府大阪市西淀川区 [創業]1957年 [上場]2005年

1. 事業概要

IMVは振動に関する単一セグメントで事業を展開する。中核は振動シミュレーションシステム、テスト&ソリューションサービス、メジャリングシステムの3領域で構成する。振動シミュレーションシステムでは、振動試験装置とオールウェザーシミュレーションシステム(複合環境試験装置)の製造・販売に加え、修理・保守を手掛ける。テスト&ソリューションサービスでは、顧客の要請に応じて振動を含む環境試験を受託し、結果に基づく分析・解析を提供する。メジャリングシステムでは、振動計測装置、振動監視装置、地震監視装置、環境信頼性評価システムを製造・販売し、修理・保守も行う。用途は地震による二次災害防止や工業機械の異常振動検知、予知保全に及ぶ。国内では当社と株式会社振研、製造面ではIMVプレシジョンワークス株式会社が関与し、海外ではタイ、ベトナム、欧州、米国、さらに1G DYNAMICS LIMITEDを通じて販売・保守網を構築する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、振動試験装置と振動計測装置の双方を手掛ける総合力にある。研究開発では、振動シミュレーションシステムを構成する振動発生機、電力増幅器、振動制御器のすべてを自社開発すると明記する。この垂直統合により、変化する試験ニーズへの迅速な対応、自動化推進、操作性向上、多チャンネル対応などの開発を進める。計測分野では、振動計測の性能評価検証が、振動試験装置と振動計測装置の両方のメーカーである同社グループが最も技術的優位性をもつ領域と位置付けられており、競合との差別化要因となる。特に超高周波振動、超低周波振動の評価領域は技術的難度が高く、国内トップの研究機関との連携で評価技術を構築する。製品面では、クラウドサービス「iMV cloud」を開発し、導入実績を積み上げる。メジャリング分野では、都市ガス市場向け「スリーエス地震計SW-5033」がジャパン・レジリエンス・アワード2025で優秀賞を受賞し、計測震度計SW-9033は大阪関西万博会場に設置する。さらに、VD-unit「CP-9011-AL」に搭載したティーチングによる閾値判定アルゴリズムの特許化に成功しており、技術蓄積が参入障壁として機能する。

3. 市場環境

事業環境は、グローバルでの法規制強化、ESGやSDGsへの評価の高まり、IoT、AI、自動運転などの技術進化加速の影響を受ける。需要面では、国内や欧米で自動車、航空宇宙、防衛、エレクトロニクスといった主要産業における品質管理と耐久性評価ニーズの増加が続き、安定需要を見込む。地震監視分野では、ISO37174が発行され、ISO37194の規格化も進行しており、規格対応力が競争条件となる。予知保全分野ではFA市場の振動設備診断ニーズが強く、高周波振動要求や低周波・長周期振動要求の高度化が進む。提示テキスト内では具体的な市場シェア数値は確認できないが、同社は総合環境シミュレーション業界のリーディングカンパニーとして確固たる地位を確立と位置付ける。

4. 成長戦略

成長戦略はグローバル展開、高収益体質への変革、研究開発強化、新規事業開拓で構成する。経営指標として投下資本利益率(ROIC)8%以上の維持を掲げ、2026年9月期の連結業績予想として売上高20,000百万円、営業利益2,400百万円を示す。生産面では、子会社や外部パートナーと連携し、生産体制強化、生産技術革新、計測技術確立を進め、品質向上とリードタイム短縮を図る。研究開発では、振動試験現場のDXを推進する「iMV cloud」の機能改善、次世代振動シミュレーションシステムの自動化・省人化対応、地震計や構造ヘルスモニタリング、FA向け設備診断装置、高周波振動センサの量産化と開発を推進する。新規事業では、有力企業との提携、デジタル技術への投資、研究開発強化、マーケティング戦略を通じた進出を重視する。海外では欧州及び米国の航空宇宙向け設備投資が堅調とし、海外子会社や現地企業との連携で販売、サービス、生産体制の充実を進める。JICA-Bizでインドネシア向け構造ヘルスモニタリングシステム展開のビジネス化実証事業に採択された点も、海外市場開拓の具体例となる。

5. リスク

主要リスクの第1は外注先活用に伴う調達・品質・納期リスクとなる。重要部品や工程は内製化する一方、多くの部品・工程を外注委託しており、調達支障が生じた場合は納期管理や品質管理に影響する可能性がある。第2は売上計上時期の変動リスクとなる。振動シミュレーションシステムの売上は3月度と9月度に集中しやすく、据付や動作確認、検収の遅延は期ずれ要因となる。第3は国内需要と為替の影響となる。国内売上比率が高く、内需回復の遅れは業績変動要因となるほか、海外売上拡大に伴う外貨建て取引増加は為替変動の影響を受ける。加えて、気候変動対応の遅れや環境関連費用増加もリスクとして挙げる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、コンプライアンス遵守を基盤とし、透明性、コーポレート・ガバナンス対応、リスク管理の強化を優先課題に掲げる。株主や投資家を含む幅広いステークホルダーからの信頼獲得を重視する。人的資本では、人材を最も重要な資本と位置付け、適正な評価に基づく報酬とインセンティブ制度、研修とスキル強化プログラムの充実を進める。労使関係はJAM IMV労働組合との労使協調体制で円満に推移する。提出テキスト内では配当性向や自己株取得などの具体的な株主還元方針は確認できない。沿革上の本社は大阪市西淀川区、設立は1957年4月、上場は2005年7月ジャスダック証券取引所となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-09) doc_id=S100XAL6 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
53.9B 26.1倍 4.3倍 0.0% 3,180.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 17.9B 15.3B 13.7B
営業利益 2.3B 1.8B 1.3B
純利益 1.9B 1.4B 1.1B
EPS 121.7 88.8 69.1
BPS 746.9 642.4 567.2

大株主

株主名持株比率
有限会社SEIKO0.19%
小嶋成夫0.08%
IMV取引先持株会0.07%
小嶋淳平0.07%
エスペック株式会社0.05%
IMV従業員持株会0.04%
BNPPARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURGFUNDS/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行)0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
BNY GCM CLIENT ACC OUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
有限会社アフロ0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-12-05三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.87%+0.68%
2025-10-07三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.19%+5.19%
2024-04-18小嶋 成夫 6.12%--
2024-04-09小嶋 成夫 35.72%--
2024-02-19川井 啓 6.83%+1.06%
2024-01-16川井 啓 6.83%+1.06%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-19TDNetその他IMV宇宙戦略基金(第二期)「宇宙機の環境試験の課題解決(A)各種環境試験(放射線試験を除く)の課題解決(3,905-2.18%
2026-02-10TDNet決算IMV2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)3,455-2.89%
2026-01-23TDNetその他IMV株式報酬支給に伴う自己株式の処分に関するお知らせ2,851+2.98%
2025-12-19TDNet人事IMV人事異動に関するお知らせ2,181+1.88%
2025-12-05EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 5.87%2,195-0.96%
2025-11-07TDNet決算IMV2025年9月期決算短信[日本基準](連結)2,074+3.18%
2025-11-06TDNet業績修正IMV業績予想及び配当予想並びに中期経営計画の修正に関するお知らせ2,078-0.19%
2025-10-07EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 5.19%2,000+1.00%
2025-09-22TDNet人事IMV人事異動に関するお知らせ1,929-1.66%
2024-04-18EDINET大量保有小嶋 成夫大量保有 6.12%
2024-04-09EDINET大量保有小嶋 成夫大量保有 35.72%
2024-02-19EDINET大量保有川井 啓大量保有 6.83%
2024-01-16EDINET大量保有川井 啓大量保有 6.83%