Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社壽屋 (7809)

フィギュア、プラモデル、雑貨を企画・開発・販売するホビーメーカー。企画立案から原型製作、デザイン、製造管理、販売までを一貫運営し、製販一体で顧客要望に対応する。版権元から再現力と表現力を評価され安定的な版権確保を進めるほか、自社IP育成と海外販売網、直営店・EC限定特典で差別化を図る。ファブレス型で企画開発に経営資源を集中する。[本社]東京都立川市 [創業]1947年 [上場]提示テキスト内では確認できない

1. 事業概要

株式会社壽屋は、フィギュア、プラモデル、雑貨を中心とするホビー関連品の企画・製造・販売・サービス活動を主力とする。単一セグメントで事業を運営し、人気アニメ、ゲーム、映画キャラクターに加え、自社オリジナルキャラクターも対象とする。企画立案、製品開発、デザイン業務、製造管理、販売までを一貫して担い、本社で自社内の造形技術者が原型製作と製品形態のデザイン業務を行う点に特徴を持つ。製造は主に中国の製造会社へ委託するファブレス型を採用する。販売は卸売業者向けを中心に、直営小売店舗、コトブキヤオンラインショップ、他社媒体の各種ECサイトでも展開する。直営店はコトブキヤ立川本店、コトブキヤ秋葉原館、コトブキヤ日本橋、コトブキヤなんばを運営する。自社IPとしては、美少女プラモデルの『フレームアームズ・ガール』『メガミデバイス』『創彩少女庭園』『アルカナディア』、ロボットカテゴリーの『フレームアームズ』『ヘキサギア』などを展開し、海外利用権や商品化権等の二次利用権を国内外パートナー企業へ許諾する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、製販一体型の事業運営と、版権元から評価される立体化品質にある。自社は他社IPの使用許諾を得る際、キャラクターをフィギュアやプラモデルへ立体化した際の再現力、表現力が認められて初めて版権を獲得できると記載し、従来からクオリティ重視の製品を企画・製造してきた結果、多くの版権元より評価を得て安定的な版権確保を実現している。これは新規参入者に対する実務上の障壁として機能する。加えて、原型製作やデザインを内製化し、細部まで造り込まれたディテール、塗装による色彩表現、未塗装でも配色を再現できる精密設計、可動部分やギミックの再現など、商品力の源泉を社内に蓄積する。販売面では、直営店と自社ECを持ち、オリジナル特典や直営店舗イベント限定品を開発し、他社では購入できない付加価値を提供する。海外では日本キャラクターに加え、ハリウッド映画やアメリカンコミックなど海外キャラクターも古くから製品化しており、商品ラインナップの幅広さが北米・欧州の現地競合他社との差別化に寄与する。ファブレス型により設備や人員の固定費負担を抑え、営業活動と企画開発に経営資源を集中できる点も収益構造上の強みとなる。

3. 市場環境

事業環境は、国内では景気の緩やかな持ち直しがみられる一方、国際的な政情不安、不安定な為替相場、エネルギー・原材料価格上昇により先行き不透明な状況が続くと認識する。需要面では、アニメ、コミック、ゲーム由来の製品が海外で高まるクールジャパン需要の追い風を受け、海外向け出荷量と売上金額が年々安定成長すると記載する。地域別には、北米、欧州に加え、東南アジアを中心とするアジア諸国での取引先と取引量の増加、中国巨大市場への進出、中東・南米での取引開始が拡大要因となる。一方で、競争面では版権使用許諾は独占ではなく、同一コンテンツについて競合他社にも許諾される可能性がある。加えて、ホビー関連品は流行変化が速く、製商品のライフサイクルが短い。企画から販売まで1年から2年程度を要するため、顧客嗜好の変化への対応速度が重要となる。

4. 成長戦略

成長戦略として、同社はプラモデル、フィギュア、雑貨を基盤としつつ、より大きなフィールドとしてエンターテインメント分野全般を扱う会社へのシフトを掲げる。経営指標として売上高経常利益率を主要指標とし、安定的に10.0%以上を目標とする。重点課題の第一は自社IP拡充に向けた投資・育成にあり、自社IPは版権使用料が発生せず利益率が高く、キャラクター使用範囲の制約も少ないため、複合的な製品展開が可能と位置付ける。美少女およびロボットカテゴリーで長期的にキャラクターを投下できるシリーズ創出と、他メディアを活用したビジネスモデル確立を目指す。第二は海外展開・EC機能の強化にあり、韓国、台湾、香港、上海の「プレミアムパートナーショップ」、上海現地法人、深圳地区で企画・製造・販売を手がける合弁会社「寿屋風正」を軸に中国・アジア展開を推進する。北米でもイベント出展や自社運営ECサイト設立を進める。第三はサプライチェーン拡充にあり、日本の高い製造技術を背景とした「TOKYO Mark」製品の開発を進め、高品質商品を安定供給できる体制整備を図る。第四は新領域の確立にあり、『ARTIST SUPPORT ITEM』「ハンドモデル」を拡充し、プラモデル・フィギュア・グッズに留まらない新領域参入を進める。研究開発面では新業態開発チームを組成し、新領域に関する研究開発活動を推進する。さらに、デジタルコンテンツを含めた持続的成長のエンジンとなるプロジェクトも複数進行すると記載する。

5. リスク

主要リスクの第一は版権管理。他社版権への依存度が高く、ロイヤリティー値上げや契約解約、海外版権元との契約解釈相違による追加支払い、違約金発生が業績に影響する可能性を持つ。第二は製造委託先と中国依存。主に中国広東省の外部委託先に依存するファブレス型のため、供給能力低下、品質問題、事業停止、地政学リスク、原材料費や人件費上昇が収益を圧迫しうる。第三は為替、流行変化、在庫評価のリスク。輸入が輸出を上回るため為替変動の影響を受けやすく、流行変化の速い市場で需要予測を誤ると評価減や廃棄損が発生しうる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、提示テキスト内で取締役会構成や社外取締役比率などの詳細は確認できない。一方、経営基盤強化策として、BCP対策を含むセキュリティレベル向上を主軸に基幹システムのリプレイスを実施中と記載する。人的資本投資では、階層別・職階別・テーマ別人材育成プログラムと連動した人事制度を拡充し、従業員エンゲージメント向上と将来人材の確保・育成を重視する。従業員数は192名、管理職に占める女性労働者の割合は21.1%と開示する。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。なお、事業運営上は代表取締役社長清水一行氏と取締役副社長清水浩代氏への依存がリスクとして明示されており、属人性低減に向けた人材育成と体制強化を進める。

出典: 有価証券報告書 (2025-06) doc_id=S100WQU3 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
11.9B 10.2倍 1.4倍 0.0% 1,395.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 16.5B 16.4B 18.1B
営業利益 1.6B 1.7B 2.6B
純利益 1.1B 1.1B 1.8B
EPS 136.7 139.1 222.5
BPS 999.9 909.4 801.8

大株主

株主名持株比率
株式会社テレビ朝日0.15%
清水 一行0.11%
株式会社立飛ホールディングス0.11%
壽屋社員持株会0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)0.04%
清水 浩代0.03%
Boom Securities(H.K.)Limited-Clients' Account (常任代理人 マネックス証券株式会社)0.03%
多摩信用金庫0.02%
西武信用金庫0.02%
DBS BANK LTD. 700104 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-06-06みずほ信託銀行株式会社 0.04%N/A
2025-02-21みずほ信託銀行株式会社 0.04%N/A
2024-04-09株式会社テレビ朝日 14.68%+2.13%
2023-12-22清水 一行 14.61%(2.89%)
2023-12-15清水 一行 14.61%(2.89%)
2023-12-13株式会社テレビ朝日 12.55%+7.55%
2023-08-22フィデリティ投信株式会社 3.61%(1.41%)
2023-04-21みずほ信託銀行株式会社 0.04%+0.04%
2022-11-22フィデリティ投信株式会社 5.02%+5.02%
2022-08-22清水 一行 17.50%(1.03%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-09-25TDNetその他壽屋支配株主等に関する事項について1,757+0.91%
2025-06-06EDINET大量保有みずほ信託銀行株式会社大量保有 0.04%1,510+1.39%
2025-02-21EDINET大量保有みずほ信託銀行株式会社大量保有 0.04%
2024-04-09EDINET大量保有株式会社テレビ朝日大量保有 14.68%
2023-12-22EDINET大量保有清水 一行大量保有 14.61%
2023-12-15EDINET大量保有清水 一行大量保有 14.61%
2023-12-13EDINET大量保有株式会社テレビ朝日大量保有 12.55%
2023-08-22EDINET大量保有フィデリティ投信株式会社大量保有 3.61%
2023-04-21EDINET大量保有みずほ信託銀行株式会社大量保有 0.04%
2022-11-22EDINET大量保有フィデリティ投信株式会社大量保有 5.02%
2022-08-22EDINET大量保有清水 一行大量保有 17.5%