クレステックは、ドキュメント事業とソリューション事業を展開する企業グループ。中核はテクニカルドキュメンテーションで、企業の新製品に添付する取扱説明書、修理マニュアル、設置マニュアルなどについて、ライティング、イラスト作成、データ組版、翻訳、印刷までを担う。対象製品はデジタルカメラ、ビデオ、携帯電話、ゲーム機器、二輪車、四輪車、建機、汎用エンジン、船舶、プリンター、ファックス、コピー機、パソコン、洗濯機、冷蔵庫、ミシン、電子レンジ、エアコン、各種分析・検査機器、産業用ロボット、工作機械など広範に及ぶ。加えて、市場動向調査、各国法令確認、販促支援、パッケージの梱包設計、梱包緩衝材の調達、マニュアルを含めたアクセサリー関連のアッセンブリー対応まで広げ、顧客の新製品開発から販売後周辺までを支援する。さらに、原稿作成支援ソフト、翻訳支援ソフト、データ管理システムなど、顧客が自らドキュメント開発を行うためのソフト開発・販売も行う。
競争優位の中核は、国内での原稿作成・データ作成と、顧客海外拠点近隣での印刷・製造を組み合わせ、制作から印刷・製造まで全工程をグループネットワークで一気通貫対応できる点にある。海外では10か国15社、18拠点を配置し、日本から海外まで販売拠点を持つ顧客をグループ全体で支援する体制を構築する。この結果、海外でも国内と同等の品質でサービス提供が可能と記載されており、同業他社では提供されていない細やかなサービスが特徴とされる。加えて、マニュアル原稿作成、翻訳、データ作成、多品種小ロットの印刷・製造に対応する専門性を有し、テクニカルライターや翻訳ディレクターの育成を継続する。一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会、一般社団法人日本翻訳連盟への加盟、大学との共同研究、ジャパンマニュアルアワードや日本パッケージングコンテストへの取り組みも、ノウハウ蓄積と品質訴求の裏付けとなる。品質面では代表取締役社長執行役員直轄の品質保証室を置き、グループ全体の品質管理を統括する。
同社を取り巻く市場は、リーマンショック以降の世界景気減退、スマートフォン普及による製品集約、ペーパーレス化進展の影響を受ける。特にマニュアル制作市場は縮小傾向にあり、国内電機メーカーの事業再編や海外メーカー拡大により競争激化が進む。海外でもローカルメーカーのQCD向上により、従来の優位性が相対的に低下するリスクを抱える。また、主要顧客が日系メーカー中心で、海外売上高比率が高く、中国および東南アジア/南アジア地域への依存も大きいため、法改正、政策変更、外交問題、為替変動の影響を受けやすい事業構造となる。一方で、顧客は多様化したユーザーニーズへの迅速対応を求めており、川上から川下までの一括支援需要は拡大余地を持つ。
中期経営計画「CR Challenge 27」では、「グローバル化に向けた新たな挑戦」を基本方針に掲げ、2027年6月期に連結売上高200.0億円、連結営業利益14.0億円、連結営業利益率7.0%を目標とする。重点戦略は、グローバル・外資系企業との取引拡大、既存企業との取引拡充、新規企業との連携やM&A推進、人事戦略、既存事業領域の再構築、認知度向上への取り組みで構成する。事業面では「ONE STOP GLOBAL SOLUTION」をスローガンに、市場調査や販促プロモーションなどの川上業務から、製品販売後のユーザーサポートなどの川下業務まで支援領域を拡大する。新規分野として、医薬品、ヘルスケア製品、生活用品メーカーへの拡販、国際規格対応サポート、生成AIや大規模言語モデルを活用したソリューション、XR技術、デジタルサイネージ用プレイヤーを活用した新空間提供などを挙げる。研究開発面では、新メディア対応の研究開発、マニュアル作成ツールや作業効率化ツールの開発、国内梱包設計部門による国内外一体提案を進める。設備面でも蘇州工場移転やフィリピンでの工場化に伴う生産設備導入を実施し、供給体制強化を図る。
主なリスクは3点挙げられる。第1に、景気変動や主要顧客である日系メーカーの生産縮小、製造拠点移転、製品開発の先送りによる需要変動リスク。第2に、ペーパーレス化やデジタル製品市場縮小による既存マニュアル需要の減少リスク。第3に、海外売上高比率の高さに起因するカントリーリスク、為替変動リスク、原材料価格変動リスク。加えて、品質不具合、情報漏洩、大規模災害や感染症も重要な事業リスクとして開示する。
経営体制では、41期からの新経営体制のもと、業務執行役員で構成する経営会議を軸に、各施策を迅速かつ効果的に推進する方針を示す。組織改編や次世代マネジメント層の活躍機会創出を通じ、全体最適を意識した企業基盤の確立と安定化を進める。リスク管理面では、品質保証室、情報セキュリティ分科委員会、BCM分科委員会を設置し、品質、情報管理、事業継続を統括する。株主還元では、将来の事業展開と経営基盤強化に必要な内部留保を確保しつつ、充実した株主還元の実施に努める方針を示す。株主との対話では、SNSを活用した情報発信やオンライン企業説明会を通じ、対話機会の拡充を進める。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 6.3B | 8.1倍 | 0.7倍 | 0.0% | 1,940.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 18.8B | 19.1B | 21.3B |
| 営業利益 | 1.3B | 1.2B | 1.6B |
| 純利益 | 737M | 911M | 852M |
| EPS | 240.2 | 295.5 | 276.4 |
| BPS | 2,624.1 | 2,653.1 | 2,225.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| クレステック従業員持株会 | 0.11% |
| 髙林 彰 | 0.10% |
| 名古屋中小企業投資育成株式会社 | 0.10% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.05% |
| 鈴木 一隆 | 0.05% |
| 株式会社豊橋印刷社 | 0.04% |
| 冨永 尚志 | 0.03% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.02% |
| 内藤 征吾 | 0.02% |
| 栗沢 威臣 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-11-27 | 髙林 彰 | 7.21% | (3.14%) |
| 2025-11-20 | 髙林 彰 | 7.21% | (3.14%) |
| 2025-11-20 | 髙林 彰 | 7.21% | (3.14%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-27 | TDNet | M&A | クレステック | 株式会社ドゥルック及び有限会社関西ドゥルックの株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ | 1,956 | -0.97% |
| 2025-12-12 | TDNet | M&A | クレステック | (訂正)「株式会社ヘッププロモーションの株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ」の一部訂正に関する | 1,991 | +0.65% |
| 2025-12-12 | TDNet | M&A | クレステック | 株式会社ヘッププロモーションの株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ | 1,991 | +0.65% |
| 2025-11-27 | EDINET | 大量保有 | 髙林 彰 | 大量保有 7.21% | 1,963 | +1.73% |
| 2025-11-20 | EDINET | 大量保有 | 髙林 彰 | 大量保有 7.21% | 1,963 | +0.56% |
| 2025-11-20 | EDINET | 大量保有 | 髙林 彰 | 大量保有 7.21% | 1,963 | +0.56% |
| 2025-11-20 | TDNet | その他 | クレステック | 主要株主の異動に関するお知らせ | 1,963 | +0.56% |
| 2025-07-10 | TDNet | M&A | クレステック | 完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)及び債権放棄に関するお知らせ | 1,632 | +0.18% |