Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社フルヤ金属 (7826)

プラチナ、イリジウム、パラジウム、ロジウム、ルテニウムなどPGMに特化する工業用貴金属メーカー。電子、薄膜、サーマル、ケミカルの4分野で、ルツボ、スパッタリングターゲット、熱電対、貴金属化合物、回収・精製受託を展開。加工技術、回収精製技術、調達力を強みとし、高付加価値化と安定供給を追求する。[本社]東京都豊島区 [創業]1951年 [上場]2006年

1. 事業概要

株式会社フルヤ金属は、工業用貴金属製品の製造販売を主力とする企業グループ。コア素材はプラチナグループメタル(PGM)で、プラチナ、イリジウム、パラジウム、ロジウム、ルテニウムを中心に扱う。製品は「電子」「薄膜」「サーマル」「ケミカル」の4区分で展開する。電子分野では、SAWフィルター、光アイソレーター、LED用基板、PET装置のシンチレーター向け酸化物単結晶の育成に用いるルツボや、ディスプレイ・各種レンズ向け光学ガラス溶解成形用の工業用貴金属製品を供給する。薄膜分野では、超LSI、携帯電話向け電子部品、HD等磁気記録媒体、EUV向けターゲット、半導体製品向けターゲット、各種ディスプレイ向けの貴金属スパッタリングターゲットや蒸着材料を製造販売し、つくば研究開発センターのスパッタリング装置を用いた受託加工も行う。サーマル分野では、シリコン半導体、化合物半導体、ファインセラミックスの高温工程向け熱電対や温度管理関連製品を供給する。ケミカル分野では、各種触媒向け貴金属化合物、有機EL燐光材向け高純度化合物、触媒・電極向け化合物の製造販売に加え、工業用貴金属のリサイクル・精製受託を手掛ける。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、PGMへの経営資源集中、加工技術、回収・精製技術、調達力の組み合わせにある。経営環境の記載では、デジタル産業の進展やグリーン社会の実現に向けた新需要を背景に、同社グループが有する加工技術、回収・精製技術、貴金属調達力への期待が高まると明記する。研究開発面では、高品質・高強度の合金開発、高度な回収精製技術、リサイクルプロセス開発に注力し、社内外の開発情報を有機的に結合する研究開発部を設置する。沿革上の具体例として、1981年にイリジウムルツボ国内初の製造に成功し、1991年には科学技術庁航空宇宙技術研究所とIrアロイ素材を使用した高温用温度センサーを共同開発する。さらに2005年にはロンドン・プラチナパラジウムマーケット(LPPM)に登録認証を受ける。原材料面では、田中貴金属工業との資本業務提携に基づきイリジウム地金の安定供給を図り、同社の安定調達力や多様な販売ルートを活用する。知的財産についても、差別化できる技術とノウハウを蓄積し、特許権等の取得による保護を図る方針を示す。市場シェアの具体的数値は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

需要面では、半導体、電子機器の高機能化・多機能化などデジタル産業の進展が新たな貴金属素材・製品需要を生み、省エネルギーや再生可能エネルギーを軸とするグリーン社会の実現が、貴金属化合物、触媒、回収・精製需要を押し上げる構図にある。一方で、同社業績は携帯電話、液晶ディスプレイ、電子部品、電子デバイス、半導体、光学ガラス、触媒関連業界の設備投資動向や生産活動の影響を受けやすい。競争面では、ルテニウムターゲット、銀合金ターゲット、熱電対、理化学用器具などで競合が激しく、価格競争も厳しい品目が存在する。供給面では、イリジウムやルテニウムなど産出地・生産量が限定される稀少金属を扱うため、政治経済情勢、法改正、需給逼迫、為替変動の影響を受けやすい。加えて、天災や地政学リスクを背景に、サプライチェーン強靭化による安定供給要請が高まる。

4. 成長戦略

中長期戦略として、高付加価値製品の開発、原価低減、貴金属回収技術の向上、貴金属回収能力の増強、環境保護と安全対策の強化、コンプライアンス徹底を掲げる。事業運営では、需要を的確に捉え、営業・開発・製造が一体となって他社製品との差別化と高付加価値化を進める方針を示す。同時に、製造工程の標準化、自動化、作業効率化を通じて品質安定と原価低減を図る。原材料確保では、回収技術の向上と新技術確立を進め、回収能力増強のため積極的な設備投資を行う。設備投資では、生産・回収精製設備を中心に投資を実施し、土浦工場では「令和5年度地域資源循環を通じた脱炭素化に向けた革新的触媒技術の開発・実証事業」に関するリース資産を導入する。研究開発では、高機能合金製品、貴金属化合物や触媒、スクラップからの白金族金属回収、大学・研究機関との共同研究を推進する。新市場・新用途の開拓にも取り組み、環境・エネルギー分野への展開を志向する。中期計画の数値目標やM&A方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に原材料リスク。PGM価格の変動は売上高と利益の双方に影響し、受注と仕入のタイムラグや棚卸資産評価を通じて業績変動要因となる。第2に調達・供給リスク。イリジウムやルテニウムは稀少金属にあり、産出国の政治経済情勢、法改正、需給逼迫により流通量が減少する可能性がある。第3に操業・品質リスク。生産拠点はつくば工場への集約色が強く、自然災害時の影響を受けやすい。加えて、高温高圧設備や薬品を扱うため重大事故や環境事故の可能性があり、品質不適合が生じた場合は損害賠償や取引停止につながる可能性がある。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、コンプライアンス重視を基幹方針に掲げ、ガバナンス体制強化、コーポレート・ガバナンス充実、内部統制システムの円滑運用を重要課題と位置付ける。田中貴金属工業との資本業務提携に基づき、同社推薦者が社外取締役に就任する一方、同社やTANAKAホールディングスによる事前承認事項や事前協議事項はなく、独立した意思決定により事業展開を行うと記載する。品質面ではISO9001、環境面ではつくば工場と土浦工場でISO14001を運用する。人的資本では「人=社員」を最重要経営資源と位置付け、社員を大切にする経営を志向する。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100RWQV | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
222.7B 19.6倍 3.3倍 1.4% 8,770.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 74.7B 96.0B 57.4B
営業利益 17.3B 22.5B 9.5B
純利益 11.7B 15.0B 6.5B
EPS 475.3 610.0 263.3
BPS 2,622.1

大株主

株主名持株比率
田中貴金属工業株式会社0.17%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
古屋 堯民0.07%
Sibanye UK Limited(常任代理人 ハーバート・スミス・フリーヒルズ外国法律弁護士事務所)0.05%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
古屋 圭紀0.03%
中山 慶一郎0.02%
㈱三菱UFJ銀行0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505227(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.01%
古屋 陸奥子0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-30株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.3
2026-03-05古屋 堯民 1.0
2025-04-22アセットマネジメントOne株式会社 0.04
2025-03-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.21
2025-02-21アセットマネジメントOne株式会社 0.05
2024-06-07アセットマネジメントOne株式会社 0.06
2024-05-08三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.1
2024-04-22アセットマネジメントOne株式会社 0.05
2024-03-15古屋 堯民 9.03
2023-12-04古屋 堯民 10.54
2023-12-04田中貴金属工業株式会社 19.49
2023-11-29シバニェ・ユーケー・リミテッド 5.51
2023-10-10シバニェ・ユーケー・リミテッド 5.51
2023-06-26古屋 堯民 10.52
2023-06-23古屋 堯民 10.52
2021-10-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 4.36
2021-08-06三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.9
2021-07-26SMBC日興証券株式会社 7.31
2021-07-07SMBC日興証券株式会社 9.98
2021-05-21アセットマネジメントOne株式会社 0.04

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-30TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2026-03-05TDNetHolding change by 古屋 堯民
2025-10-23TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-10-23TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-09-26TDNet支配株主等に関する事項について
2025-09-25TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-09-25TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-04-22TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2025-04-18TDNet非上場の親会社等の決算に関するお知らせ
2025-03-06TDNetHolding change by 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
2025-02-21TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2024-06-07TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2024-05-08TDNetHolding change by 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
2024-04-22TDNetHolding change by アセットマネジメントOne株式会社
2024-03-15TDNetHolding change by 古屋 堯民
2023-12-04TDNetHolding change by 古屋 堯民
2023-12-04TDNetHolding change by 田中貴金属工業株式会社
2023-11-29TDNetHolding change by シバニェ・ユーケー・リミテッド
2023-10-10TDNetHolding change by シバニェ・ユーケー・リミテッド
2023-06-26TDNetHolding change by 古屋 堯民