Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ノダ (7879)

ノダは木質建材と合板を中核とする住宅資材メーカー。合板、MDFなど木質系建材の素材ノウハウを基盤に、内装材、建具、収納家具、構造用面材、住宅関連工事まで展開し、製販施工の連携を進める。新設住宅着工の減少を見据え、リフォーム、賃貸、公共・商業施設など非住宅分野へ販路拡大を推進。省施工製品や国産材活用も強化。[本社]東京都台東区 [創業]1938年 [上場]1995年

1. 事業概要

ノダグループは、当社、子会社7社、関連会社1社で構成し、木質建材事業と合板事業を主力とする。木質建材事業では、内装材・外装材・住宅機器、建具、造作材、収納家具、繊維板の製造販売に加え、住宅関連工事、木製外構構造物の設計施工まで手掛ける。合板事業では、当社、石巻合板工業、サンヤン社が合板を製造販売し、一部加工をアイピーエムサービスに委託する。グループ内で製造、加工、販売、施工を分担する体制を敷き、当社製品を用いた材工販売も推進する。研究開発では、建具・収納・フロアを統合した「カナエル」シリーズ、既存床に上貼りできる「カナエルリフォームフロア」、モルタル下地材「ノダラスカット」、MDF製品「ノダハイベストウッド」、新木造建築工法用「P&C‐MJシステム」などを展開する。

2. 競争優位性

競争力の源泉は、長年培ってきた合板、MDFなど木質系建材の素材ノウハウと、それを製品開発へ結び付ける技術蓄積にある。研究開発では、国産材、MDFを主原料とする環境配慮型フロアとして表面硬質化ヒノキ化粧フロアを投入し、国産材フロアの差別化を進める。施工面では、組立時間を大幅削減する「Onequick」技術、完全プレカット対応の拡大、継ぎ手部材の強化により、省施工という明確な価値を提供する。構造用面材では、合板、MDFで耐力壁4倍以上の認定、MDF面材で幅狭仕様の壁倍率認定を取得しており、性能面の優位性を訴求する。さらに、施工子会社ナフィックスや各地の施工業者との連携により材工販売を拡大しており、製品供給に施工機能を組み合わせる体制が差別化要素となる。合板製造過程の剝き芯チップから精油を抽出する独自技術を確立し、「ヒノキエッセンシャルオイル」という新規プロダクト領域を創出した点も、木材の高度活用ノウハウを示す。

3. 市場環境

住宅業界では、国内人口や世帯数の減少、住宅ローン金利の上昇、建築費の高騰を背景に、新設住宅着工戸数は弱含みで推移する見通しとなる。とくに建材業界は新設住宅着工戸数の影響を受けやすく、同社業績は持家と分譲戸建ての建築動向との関係が深い。一方で、住み替え需要は底堅く、木造集合住宅の着工は増加傾向にあり、既存住宅の性能向上ニーズや住宅ストック有効活用への関心の高まりから、リフォーム・リノベーション市場は堅調推移を見込む。競争環境では国内競合他社との激しい競争にさらされ、価格下落リスクを抱える。加えて、輸入合板やMDF、一部原材料は国際相場や為替動向の影響を受けやすく、木材資源国の伐採規制も調達リスクとなる。

4. 成長戦略

同社はビジョン2030「木の心地よさを住まいから様々な空間へ」を掲げ、木の良さを活かす事業領域への集中、対象空間の拡大によるバリューチェーン競争力強化、財務・非財務両面の経営基盤強化を経営戦略に据える。成長の方向性は、新築戸建市場での競争力強化に加え、貸家、リフォーム、公共・商業施設、宿泊施設など非住宅分野への展開拡大にある。具体策として、「シャーオン」や「HBW」の提案強化、省施工製品の拡販、ナフィックスや施工業者との連携による材工販売拡大、デザイン性・機能性を備えた新製品投入を進める。研究開発面では、「カナエル」シリーズを3デザイン、23柄へ拡張し、RC造賃貸住宅市場向けラインナップも追加する。リフォーム向けには薄型、接着剤不要、養生不要の「カナエルリフォームフロア」を拡充する。さらに、機能型枠合板の開発により土木需要への参入拡大を狙う。供給面では、国産材活用、原材料調達パイプの多様化と分散化、品質向上を進める。設備投資は清水事業所、富士川事業所、石巻合板工業を中心に、生産性向上、原価低減、木質建材の有効活用を目的として実施する。

5. リスク

主要リスクの第1は、新設住宅着工戸数の減少による需要低迷となる。持家や分譲戸建ての動向が業績に影響しやすい構造を持つため、非住宅市場やリフォーム市場の開拓で影響軽減を図る。第2は、輸入合板、MDF、一部原材料の価格変動と調達不安定化となる。国際相場、為替、伐採規制が収益を圧迫し得るため、調達先の多様化、分散化を進める。第3は、自然災害や火災、感染症拡大による生産停止や物流停滞となる。耐震対策、設備点検、緊急連絡体制、防災訓練、損害保険、柔軟な勤務体制整備で対応する。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、理念実現のための基本姿勢としてSDGsとリンクしたCSVの推進、ガバナンスの強化、コミュニケーションと挑戦を促す企業文化を掲げる。経営指標として営業利益、経常利益に加え、自己資本比率、売上高経常利益率を重視し、収益力の高さを維持する経営を志向する。人的資本面では、DX推進による業務効率化、人材育成、職場環境改善、安全管理の徹底を課題に据える。労使関係は極めて円滑に推移すると記載する。株主還元の具体方針については、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-11) doc_id=S100XMYW | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
11.8B 0.3倍 0.0% 678.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 64.7B 67.0B 73.2B
営業利益 -48M 445M 4.7B
純利益 -829M -4.6B 2.8B
EPS -53.0 -291.8 176.5
BPS 2,175.4 2,140.4 2,416.7

大株主

株主名持株比率
野 田 有 一0.18%
野 田 周 子0.07%
三井物産株式会社0.04%
株式会社静岡銀行0.04%
株式会社みずほ銀行0.04%
東京海上日動火災保険株式会社0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
野 田 章 三0.03%
明治安田生命保険相互会社0.02%
株式会社ジューテック0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-20三井住友DSアセットマネジメント株式会社 4.89%(0.99%)
2024-11-22三井住友DSアセットマネジメント株式会社 5.88%(1.00%)
2021-12-07株式会社みずほ銀行 0.03%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-04TDNetその他ノダ当社清水事業所で発生した火災に関するお知らせ(第三報)678+1.47%
2026-02-20EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 4.89%701-0.14%
2026-02-17TDNetその他ノダ当社清水事業所で発生した火災に関するお知らせ(第二報)698+0.43%
2026-02-16TDNetその他ノダ当社清水事業所で発生した火災に関するお知らせ694+0.58%
2026-02-10TDNet配当・還元ノダ連結子会社からの配当金受領に関するお知らせ687+2.47%
2026-01-15TDNet決算ノダ2025年11月期 決算短信〔日本基準〕(連結)681+1.17%
2026-01-15TDNetその他ノダ業績予想と実績との差異に関するお知らせ681+1.17%
2025-10-15TDNet決算ノダ2025年11月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)707-1.56%
2025-10-15TDNet業績修正ノダ業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ707-1.56%
2025-07-14TDNet決算ノダ2025年11月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)668-0.30%
2024-11-22EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 5.88%
2021-12-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%