Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社研創 (7939)

金属製サインを中心とするサイン製品の製造販売を手掛ける。建築物の内外向けに一品一様の受注生産を行い、トップクラスの金属製サインメーカーと位置付ける。長年培った技能と先端技術の融合、業界初のレーザー加工機導入、CIMシステム導入、ISO認証取得が強み。中計では自動化、品質向上、営業体制再構築、事業領域拡大を推進する。[本社]広島県広島市安佐北区 [創業]1908年 [上場]1990年

1. 事業概要

株式会社研創は、サイン製品の製造、販売を行う単一セグメント企業として事業を展開。建築物の内外に用いるサイン製品を主力とし、建築業界向けのサイン製造を主とする装飾金物全般の流れを継承する。製品のほとんどは一品一品異なる受注生産にあり、得意先指定の仕様に基づいて製造する点に特徴を持つ。主要材料はステンレスで、金属製サイン事業を中核に据える一方、経営課題として樹脂製サインの市場競争力確保も掲げる。生産拠点は広島市内に集中するが、リスク分散を目的に2工場体制を構築。より効率的な生産体制の構築に向け、サイン製品の製造設備を中心とした設備投資も実施する。

2. 競争優位性

同社は自らをトップクラスの金属製サインメーカーと位置付け、長年培ってきた技能と先端技術の融合を競争力の源泉とする。沿革上の具体例として、1982年12月にレーザー加工機を業界初で導入し、1987年4月にCIMシステムを導入してコンピュータによる統合生産体制を整備。さらに1999年にISO9002、2003年にISO9001:2000の認証を取得し、品質保証・品質マネジメントシステム体制の構築を進める。受注品の大半が一品もののため、生産工程の多くが人の技能に依存しており、これは量産型競合に対する差別化要因となる一方、技能継承の重要性も高める。得意先は約3,000社に及び、独自の与信管理を行う点からも一定の顧客基盤を有することがうかがえる。もっとも、国内シェアや世界シェアの定量情報、特許やブランド力の具体的数値は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

同社業績は建築業界、とりわけ民間非住宅建築投資動向の影響を強く受ける。提示テキストでは、2025年度の名目民間非住宅建築投資が前年度比増加見込み、民間非住宅建築着工床面積も増加予想とされ、都市再開発や既存建築物の建替需要が下支え要因となる。一方で、建設コスト高騰、金利・為替動向の影響から建設投資に慎重姿勢も広がる。業界面では、景観との調和や安全重視の観点から、建設業法、屋外広告物法、各自治体条例などの法的規制を受ける。自然災害や看板落下事故の影響もあり、サイン製品に対する規制は強化傾向にある。競合他社との競争も存在し、新製品開発や製造技術開発での先行が競争条件となる。

4. 成長戦略

同社は長期ビジョンとして売上高100億円企業を目標に掲げ、既存事業の領域拡大と新たな事業分野への挑戦を進める。2023年3月期から2027年3月期までの5カ年中期経営計画では、「成長への種まきと対応の基盤づくり」をテーマに設定。基本方針として「生産工程の機械化・自動化」「製品品質の向上」「収益基盤の再構築」「経営の効率化」「人材育成」を掲げる。特に一品もののオーダー製品ゆえ自動化が難しい生産工程に対し、人口減少・少子高齢化を踏まえて機械化・自動化を重点課題に据える点が重要となる。収益基盤の再構築では、営業体制の再構築、樹脂製サインの市場競争力確保、経営資源を活かした事業領域の拡大を推進。経営の効率化では、材料費高騰や人件費上昇に対応し、ROAを意識した設備投資を図る。業績目標として、2027年3月期に売上高6,555百万円、営業利益333百万円、経常利益329百万円を掲げる。

5. リスク

主なリスクは第1に建築投資動向への高い依存となる。建築投資関連需要の割合が圧倒的に多く、需要変動は売上高や利益に直接影響する。第2に原材料リスクとなる。主要材料のステンレスはクロム・ニッケル市況や為替、需給動向の影響を受け、価格上昇や供給不足が収益を圧迫する。第3に人的資源と生産体制のリスクとなる。一品もの生産のため技能依存度が高く、人員確保難や労務コスト上昇は事業継続性に影響する。加えて生産エリアが広島市周辺に集中し、自然災害や感染症流行時の供給停滞リスクを抱える。

6. ガバナンス

経営面では、企業活動に関する法律遵守、社会の倫理規範順守、株主・取引先・地域社会との信頼関係構築を基本方針に掲げる。品質面では品質保証部を設置し、品質管理体制強化に取り組む。法令対応ではコンプライアンス体制を整備し、各種規制への順守に努める。リスク対応として、製造物賠償責任に備えたPL保険、サイバー攻撃に備えたサイバーセキュリティ保険に加入。2025年1月には不正アクセスによる個人情報漏洩を確認したが、通常業務を継続しつつ管理体制強化に取り組む。株主還元方針や取締役会構成などの詳細は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1BG | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.5B 13.6倍 0.7倍 0.0% 631.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.9B 5.9B 6.0B
営業利益 264M 259M 314M
純利益 175M 184M 252M
EPS 46.3 48.8 67.3
BPS 863.5 834.6 801.5

大株主

株主名持株比率
株式会社研創エンタープライズ0.21%
研創親和会0.06%
研創社員持株会0.05%
肥田 亘0.04%
夛島 宗幸0.03%
株式会社ゲイビ0.03%
林 航司0.03%
林 大一郎0.02%
林 誠二0.02%
中島産業株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-12-27研創親和会 理事長 石丸朋文 5.02%+3.02%
2023-12-20研創親和会 理事長 石丸朋文 5.02%+0.02%
2021-10-26株式会社研創エンタープライズ 21.08%--
2021-08-05林 良一 21.08%+0.18%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-07-25TDNetその他研創2026年3月期第1四半期短信〔日本基準〕(非連結)571+3.50%
2025-07-25TDNetその他研創譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ571+3.50%
2023-12-27EDINET大量保有研創親和会 理事長 石丸朋文大量保有 5.02%
2023-12-20EDINET大量保有研創親和会 理事長 石丸朋文大量保有 5.02%
2021-10-26EDINET大量保有株式会社研創エンタープライズ大量保有 21.08%
2021-08-05EDINET大量保有林 良一大量保有 21.08%