Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ローランド株式会社 (7944)

電子楽器の開発・製造・販売を主力とし、電子ピアノ、電子ドラム、シンセサイザー、ギター関連機器、映像関連機器をグローバル展開する。世界に先駆けた技術・製品で電子楽器分野の世界的ブランドを確立。販売子会社網と海外生産を軸に、AI・IoT活用やRoland Cloud、直販強化で需要創造を進める。[本社]静岡県浜松市 [創業]1972年 [上場]1983年

1. 事業概要

ローランドは、当社、子会社14社及び関連会社1社で構成し、電子楽器の開発、製造、販売を主たる事業とする。単一セグメントは電子楽器事業で、電子ピアノ、電子ドラム、シンセサイザー、ギター関連機器に加え、「音」と「映像」の融合に取り組む映像関連機器も展開する。当社は製品企画とR&Dを担い、グループ全体の監督、予算及び事業計画の承認を担うほか、映像関連機器の生産、日本国内販売も担う。生産の大部分は製造子会社2社が担い、主力拠点はマレーシアのRoland Manufacturing Malaysia Sdn. Bhd.とする。販売面では米州4社、欧州3社、アジア・オセアニア2社の主要販売子会社を配置し、北米、欧州、中国・アジア、日本を中心に各市場の商習慣に合わせた販売活動を展開する。米州ではDrum Workshop, Inc.がドラム事業の開発、製造、販売を担う。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、1972年の設立以来蓄積してきた電子楽器分野の研究開発力と世界的ブランドにある。会社は、エレクトロニクスの技術進歩にあわせて研究開発を継続し、世界に先駆けた多くの技術や製品を生み出してきたと記載する。研究開発面では、楽音合成、モデリング、音響効果、音響解析、高効率符号化の理論構築、音源とエフェクター用オリジナル・システムLSI、デジタル信号処理システム、USB、Bluetooth、Wireless LANを利用したオーディオやMIDI伝送、Roland Cloudのプラットフォーム開発まで内製的に広く手掛ける。製品面では、電子ピアノ上位機種「LXシリーズ」に最新のモデリング音源と「ピアノ・リアリティ・テクノロジー」を搭載し、音源、鍵盤センシング、スピーカーシステムと信号処理を高度連携させる。エントリーモデル「GO:KEYS 3」「GO:KEYS 5」には「ZEN-Core」とコード検出技術を組み合わせた自動伴奏機能を搭載する。加えて、世界各地の販売子会社網と、海外生産を基本に自社工場と外部委託を最適選択する柔軟な供給体制も優位性となる。収益の91%を日本国外から得る点は、グローバルブランドと販路の広がりを示す。

3. 市場環境

世界楽器市場は、海外市場を成長ドライバーとして概ね1%~2%程度の安定成長を続けてきたが、足元では地政学リスク、為替変動、物価上昇、中国市場の回復遅延、米国相互関税の影響など不透明感が強い。コロナ後のサプライチェーン混乱やディーラー在庫調整は概ね終息した一方、需要正常化には想定以上の時間を要すると記載する。ただし、2025年後半から主力の北米市場を中心に電子楽器分野に底打ちの兆しが見られ、2026年以降は徐々に成長軌道へ回帰する見通しを示す。需要面では、先進国に演奏離脱層や演奏関心層という膨大な潜在顧客が存在し、新興国では中間層の購買力向上を背景に趣味需要が拡大する。AIやIoTなどの技術革新は、音楽の楽しみ方や演奏スタイルを多様化させ、市場構造を変える要因となる。

4. 成長戦略

2026年1月からの中期経営計画2026-2028では、「次世代のユーザーと共に新たな音楽生活と音楽文化を創出し、音楽の未来を切り開く」ことを掲げる。前中計で進めた基幹システム更新や研究開発拠点となる新本社建設を土台に、需要創造と体験価値向上への投資を本格化し、持続的成長が可能な高収益企業へのトランスフォームを推進する。業績目標は2028年12月期に売上高1,200億円、営業利益144億円、ROE20%、ROIC18%とする。重点戦略の第一は「Direct Connect」で、AI/IoTを実装した革新的電子楽器、直販チャネル拡大、データ活用プラットフォーム開発を連携させる。具体策として、Wi-Fi接続を標準搭載するConnected Instruments、直営店Roland StoreとダイレクトEコマースから成るRoland Retail、Virtual instrumentsやアップデータを提供するRoland Cloud、日次接点となるRoland App(仮称)を挙げる。第二は「Innovation」で、ドラムやピアノに加え電子管楽器のシリーズ拡大、電子化の進んでいないアコースティック楽器の電子化、アライアンスや共同研究・開発、異業種コラボレーションを推進する。第三は新興国販売拡大で、中国ホビー市場の開拓、インド、中南米、中東での販売強化を進める。M&Aについても、電子楽器事業及び隣接領域でシナジー重視の投資を視野に置く。

5. リスク

主要リスクの第一は、製造・物流機能が集約されるマレーシアや、本社・国内製造・研究開発機能が集中する静岡県浜松市における自然災害リスクとする。第二は、景気動向、為替変動、原材料価格高騰、供給不足、物流費高騰などグローバル事業運営に伴う外部環境リスクとする。電子楽器は嗜好品にあり、特に低価格帯製品は景気影響を受けやすい。第三は、技術革新やトレンド変化への対応、事業ポートフォリオ運営、M&A後の統合失敗に伴う減損リスクとする。

6. ガバナンス

当社は、当社がグループ全体の監督、予算及び事業計画の承認を担う体制を敷く。リスク管理面では、リスク管理・コンプライアンス委員会が特に重要なリスクを特定し、担当部門、担当執行役員、同委員会で定期的にモニタリングする。販売面では各販売子会社をSales Unitとして管理し、Chief Sales Officerを設置してグループ全体最適を重視する。事業ポートフォリオマネジメントでは、取締役会が年1回以上レビューを行い、企業理念との整合性、成長投資の妥当性、将来性、収益性、資本収益性を点検する。株主還元方針の具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100XNYW | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
121.5B 16.7倍 2.9倍 3.7% 4,570.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 25.6B 106.4B 101.0B
営業利益 1.9B 10.0B 9.4B
純利益 1.4B 7.2B 2.2B
EPS 54.2 273.2 81.7
BPS 1,557.6

大株主

株主名持株比率
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE 15PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人:香港上海銀行東京支店)0.24%
MINERVA GROWTH CAPITAL,LP(常任代理人:SMBC日興証券株式会社)0.16%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.09%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE UKUC UCITS CLIENTS NON LENDING 10PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人:香港上海銀行東京支店)0.04%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS (常任代理人:香港上海銀行東京支店)0.03%
BRIAN K. HEYWOOD (常任代理人:SMBC日興証券株式会社)0.02%
ローランド社員持株会0.01%
三木 純一0.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人:株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-10FMR LLC 7.03
2025-08-22FMR LLC 8.12
2025-07-23FMR LLC 9.26
2025-07-07FMR LLC 9.73
2025-05-13タイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティデ 4.25
2025-03-05ジュピター・アセット・マネジメント・リミテッド 4.1
2025-02-28タイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティデ 5.11
2025-02-27タイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティデ 10.08
2025-02-21クリムソン ホワイト インベストメント ピーティーイー リミ 22.38
2025-02-21タイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティデ 10.08
2025-02-19ジュピター・アセット・マネジメント・リミテッド 5.12
2024-07-22FMR LLC 10.0
2024-07-05FMR LLC 10.0
2024-02-22FMR LLC 9.75
2023-10-20FMR LLC 8.7
2023-06-22ジュピター・アセット・マネジメント・リミテッド 6.17
2023-05-22FMR LLC 7.69
2023-04-21キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 4.68
2023-02-22キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 5.72
2022-09-07FMR LLC 6.36

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-10TDNetHolding change by FMR LLC
2025-08-22TDNetHolding change by FMR LLC
2025-07-23TDNetHolding change by FMR LLC
2025-07-08TDNet主要株主の異動に関するお知らせ
2025-07-07TDNetHolding change by FMR LLC
2025-05-13TDNetHolding change by タイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティディー
2025-04-23TDNetbuyback: 自己株式の消却に関するお知らせ
2025-04-23TDNet自己株式の消却に関するお知らせ
2025-03-05TDNetHolding change by ジュピター・アセット・マネジメント・リミテッド
2025-02-28TDNetHolding change by タイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティディー
2025-02-27TDNetHolding change by タイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティディー
2025-02-21TDNetHolding change by クリムソン ホワイト インベストメント ピーティーイー リミテッ
2025-02-21TDNetHolding change by タイヨウ・ジュピター・ホールディングス・ジーピー・エルティディー
2025-02-19TDNetHolding change by ジュピター・アセット・マネジメント・リミテッド
2024-07-22TDNetHolding change by FMR LLC
2024-07-05TDNetHolding change by FMR LLC
2024-02-22TDNetHolding change by FMR LLC
2023-10-20TDNetHolding change by FMR LLC
2023-06-22TDNetHolding change by ジュピター・アセット・マネジメント・リミテッド
2023-05-22TDNetHolding change by FMR LLC