Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

菊水化学工業株式会社 (7953)

建築仕上材、下地調整材、タイル接着材、建築土木資材の製造販売と、改修改装工事を手掛ける。下地から仕上げまで扱う業界唯一の総合仕上塗材メーカーを標榜し、無機材料技術、水性化技術、責任施工を強みとする。改修需要やインフラ保全市場の拡大を追い風に、環境配慮型の無機・水系製品の拡販を進める。[本社]愛知県名古屋市中区 [創業]1959年 [上場]1988年

1. 事業概要

菊水化学工業は、建築仕上材、建築下地調整材、タイル接着材、建築土木資材の製造・販売と、建築物の改修改装工事であるビルリフレッシュを展開する。グループは当社のほか、株式会社ツーアール、菊水香港有限公司、菊水建材科技(常熟)有限公司、台湾菊水股份有限公司で構成する。事業セグメントは製品販売・工事の単一セグメントで、研究開発や人員配置は建材塗料事業本部と住宅事業本部を軸に運営する。建築・土木市場および戸建住宅向けに、下地から仕上げまでトータルコーディネートできる商品設計を進め、製品販売に加えて施工を伴う完成品の提供にも取り組む。住宅事業本部では、材と工を一体化させたメーカー責任施工により、安定した完成塗膜の提供を志向する。

2. 競争優位性

最大の特徴は、会社自らが「下地から仕上げまでの建築仕上材の総合仕上塗材メーカー」と位置付け、さらに「業界唯一の総合仕上塗材メーカー」と明記する点にある。下地調整材から仕上材まで一貫して扱う製品群の広さは、顧客に対する提案力と品質責任の範囲を広げる要素となる。加えて、塗装業、防水業、タイル業、左官業、吹付業など多様な業種と関わってきた蓄積があり、「環境対策」「省エネ対策」「美観回復」「剥落対策」「機能回復」「漏水対策」の6つのソリューションを強みとして掲げる。技術面では、無機材料技術、水性化技術、独自技術の向上を研究開発の中核に据える。特許・実用新案権は登録41件、出願42件を有し、独自技術と蓄積ノウハウに裏づけられた製品群を保有する。住宅分野では自社開発塗材製品と自社施工体制を組み合わせた責任施工を推進し、単なる材料販売にとどまらない提供価値を構築する。

3. 市場環境

同社が属する建築仕上塗材業界は、住宅・非住宅・マンションの塗り替えを中心とする改修市場でニーズが高まる一方、人手不足の深刻化、原材料価格とエネルギー価格の高騰、物価高による消費マインド低下の影響を受ける。結果として、成長市場と位置付ける住宅塗り替え工事の需要は低調に推移する。業界では長寿命化対策や環境配慮型製品・施工方法への需要が高まり、高耐候、高耐久、低汚染、水系シリコン、水系ふっ素、無機、遮熱、断熱などの付加価値製品が求められる。加えて、高度経済成長期に建設された社会インフラ施設の老朽化を背景に、維持保全に向けたメンテナンス市場が拡大する。法規制面では、化管法、建築基準法、労働安全衛生法、建設業法、環境・リサイクル関連法の影響を受ける。

4. 成長戦略

成長戦略の中核は、無機・水系製品を中心としたニーズ適合製品の拡販と、完成塗膜を提供する責任施工の推進に置く。研究開発では、遮熱・断熱塗料の普及を進め、エネルギー効率の高い住宅や建築物の提案を通じて長寿命化に貢献する方針を示す。弱溶剤系塗料から環境負荷の少ない水性塗料への移行を加速し、石油原料に依存しない自然由来のバイオマス原料を用いた製品開発も継続する。今後の開発コンセプトとして、環境配慮、安全確保、機能性向上、省力化への新工法を掲げる。市場面では、改修市場に加え、老朽化インフラのメンテナンス市場を、建築仕上塗材業界で培った無機・水系製品の新たな事業領域と認識する。海外では中国を中心とした新規開拓を最重要課題と位置付け、香港、中国常熟、台湾に拠点を設ける。経営指標として売上高、営業利益、自己資本比率を重視し、2026年3月期目標として売上高225億円、営業利益6億50百万円、自己資本比率50%以上維持を掲げる。

5. リスク

主なリスクは3点挙げられる。第1に景気や投資動向の影響で、主力の建築内外装製品は住宅に関わる公共投資や民間設備投資の変動を受ける。第2に競争環境で、特に汎用製品では価格競争が激化しており、独自技術や特許保有のみで競争激化を完全に防げるわけではない。第3に原材料調達で、石化原料への依存度が高く、原油・ナフサ価格の変動や供給障害が収益と供給責任に影響する。このほか、法的規制、外注先確保、海外展開、感染症流行も重要なリスクとなる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、基本方針、品質方針、コンプライアンス宣言を全行動基準として掲げる。品質方針では設計開発・製造・販売・工事の全段階で「安全」「品質」「コンプライアンス」を最優先とし、「業界№1品質」を目指す。対処すべき課題としても「ガバナンスの強化と充実」を明示し、コンプライアンス徹底と経営の透明性向上に取り組む。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。人材面では、働き方改革の推進、多様な働き方ができる制度整備、人材育成強化を進める方針を示す。労働組合は結成されていないが、労使関係は円満に推移する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W76I | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
5.1B 30.3倍 0.5倍 0.0% 399.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 21.4B 22.4B 22.4B
営業利益 265M 554M 570M
純利益 166M 376M 246M
EPS 13.2 30.0 19.7
BPS 755.4 762.9 722.9

大株主

株主名持株比率
菊水化学工業取引先持株会0.09%
株式会社 ティー・サポート0.07%
菊水化学工業社員持株会0.05%
株式会社 名古屋銀行0.04%
株式会社 あいち銀行0.03%
株式会社 三菱UFJ銀行0.01%
株式会社 大垣共立銀行0.01%
長瀬産業 株式会社0.01%
浅海 正義0.01%
いずも産業 株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-05-29株式会社ティー・サポート 7.14%+1.73%
2024-05-24株式会社ティー・サポート 5.50%(1.64%)
2023-04-18株式会社ティー・サポート 5.41%(0.09%)
2023-03-15株式会社ティー・サポート 5.41%(0.09%)
2023-01-17大島 武信 7.60%+0.27%
2023-01-17大島 武信 0.00%(7.60%)
2023-01-17安藤 宏行 8.23%+8.23%
2021-08-30大島 武信 7.33%+1.12%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-17TDNet人事菊水化学工業(訂正)「代表取締役社長の異動(内定)及び役員の異動(内定)に関するお知らせ」の一部訂正について398+0.50%
2026-03-17TDNet人事菊水化学工業役員の異動及び執行役員の異動に関するお知らせ398+0.50%
2026-03-17TDNet人事菊水化学工業代表取締役社長の異動(内定)及び役員の異動(内定)に関するお知らせ398+0.50%
2026-01-13TDNet人事菊水化学工業取締役及び執行役員の異動に関するお知らせ390-0.26%
2025-08-20TDNet配当・還元菊水化学工業自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び自己株式の取得終了に関するお390+0.00%
2025-08-19TDNetその他菊水化学工業自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ390+0.00%
2025-08-08TDNet決算菊水化学工業2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)384+0.52%
2025-08-08TDNet配当・還元菊水化学工業自己株式の取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第165条第2項の規定による定款の定めに基づく384+0.52%
2025-07-25TDNet人事菊水化学工業取締役、執行役員及び監査役に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ384+0.00%
2025-06-27TDNet人事菊水化学工業取締役、執行役員及び監査役に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分に関するお知らせ384-0.52%
2024-05-29EDINET大量保有株式会社ティー・サポート大量保有 7.14%
2024-05-24EDINET大量保有株式会社ティー・サポート大量保有 5.5%
2023-04-18EDINET大量保有株式会社ティー・サポート大量保有 5.41%
2023-03-15EDINET大量保有株式会社ティー・サポート大量保有 5.41%
2023-01-17EDINET大量保有大島 武信大量保有 7.6%
2023-01-17EDINET大量保有大島 武信変更
2023-01-17EDINET大量保有安藤 宏行大量保有 8.23%
2021-08-30EDINET大量保有大島 武信大量保有 7.33%