Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社キングジム (7962)

キングジムは文具事務用品とライフスタイル用品の2事業を展開する。主力はファイルや「テプラ」など独創的商品群で、海外生産子会社と中国・東南アジア販売拠点を持つ。ペーパーレスで主力市場が縮小する中、サービス事業、ライフスタイル分野拡大、海外強化を中計の柱に据え、SNSとEC連動、M&Aも活用して収益源の多様化を進める。[本社]東京都千代田区 [創業]1927年 [上場]1987年

1. 事業概要

キングジムグループは、当社と子会社12社で構成し、文具事務用品事業とライフスタイル用品事業を展開する。文具事務用品事業は、電子製品、生活環境用品、ステーショナリーの企画・製造販売を担い、ファイル、「テプラ」、デジタル文具、防災用品、ノート、マスキングテープ関連商品などを扱う。ファイルはPT.KING JIM INDONESIAとKING JIM(VIETNAM)Co.,Ltd.で製造し、ファイル用とじ具はKING JIM(MALAYSIA)SDN.BHD.で製造する。販売面では錦宮(上海)貿易有限公司が中国市場で文具事務用品の企画・販売を行い、錦宮(香港)有限公司と錦宮(深圳)商貿有限公司が東南アジア市場および中国市場向けの販売、開発、調達関連業務を担う。ライフスタイル用品事業は、㈱ぼん家具の家具EC、㈱ラドンナのキッチン雑貨・フォトフレーム・アロマ関連商品・時計、㈱アスカ商会のアーティフィシャルフラワー、ライフオンプロダクツ㈱の生活家電・雑貨・ルームフレグランス、ウインセス㈱の作業手袋などで構成する。

2. 競争優位性

同社の競争力の中核は、創業以来約100年にわたり「世の中にないものをつくり続けてきた」とする独創的商品開発力にある。リスク記載でも「キングファイル」「テプラ」に続く第3の柱の構築を掲げており、既存主力ブランドが事業基盤として機能していることを示す。研究開発では、再生材料を使用しユニバーサルデザインフォントを搭載した「テプラ」PRO SR-R560、防犯ブザー付きポータブルライト「ポタラ」、大型画面の「ブギーボード」BB-19、新感覚リングノート「ラセーノ」、「HITOTOKI NOTE」、「KITTA」新シリーズなどを投入し、機能性とデザイン性の両面で差別化を図る。加えて、インドネシア、ベトナム、マレーシアにまたがる生産体制と、中国・香港・深圳の販売拠点を保有し、製造から販売までの海外ネットワークを構築する点も参入障壁となる。ライフスタイル用品では、グループ会社ごとに異なる商品ジャンルを持ち、家具EC、生活家電、雑貨、花材、手袋まで広い商品群を束ねることで、単一市場依存を下げる構造を形成する。知的財産保護体制を整備し、模倣品や侵害訴訟への対応を進める点も、商品企画企業としての防衛線となる。

3. 市場環境

経営環境として、DXの加速によるペーパーレス進行を受け、主力のファイル市場が縮小しており、ファイル依存の収益構造からの脱却が課題となる。一方で、EC市場の伸長によりEC事業は業績を伸ばす。したがって、同社を取り巻く市場は、既存文具の逆風と、デジタル文具・生活関連・ECの追い風が併存する構図となる。原材料面では合成樹脂、紙、鋼板、半導体などを使用し、原油価格や需給逼迫の影響を受ける。生産の主力を海外に置くため、海外政治・経済情勢、輸送障害、感染症、為替変動、国際税務も事業環境上の重要要素となる。提示テキスト内では国内外シェアや競合企業名の具体的記載は確認できない。

4. 成長戦略

2027年6月期を最終年度とする第11次中期経営計画では、「社会の変化の波をチャンスと捉え新たな成長へ」をテーマに掲げる。数値目標は売上高520億円、経常利益28億円、経常利益率5.4%、ROE8.0%とする。骨太の方針は「サービス事業への展開」「ライフスタイル分野の拡大」「海外事業の強化」の3点となる。既存ビジネス強化では、営業と開発の機能を併せ持つデマンドチェーンクリエーション部により、販路開拓とマーケットイン型の商品開発を並行して進める。ブランド面では、国内外のアーティストやデザイナーを巻き込むデザイン・ブランドコミッティ構想を推進する。サービス事業では、デザイン×デジタルを活用した新サービス開始を目指し、デザインデジタルプラットフォームを構築し、「表示」ニーズを事業化し、AI活用による顧客ニーズ分析も進める。ライフスタイル分野では、グループマネジメントコミッティを通じた成功事例共有とシナジー強化に加え、M&Aによるジャンル拡大を検討する。海外では、顧客・商品・チャネル・生産の一気通貫モデルを実現し、海外売上比率向上を目指し、戦略的M&Aも検討する。さらに、海外工場を「ファイル+ライフスタイル用品の工場」へ進化させ、SNSとECを連動させたファンコミュニケーション強化も打ち出す。

5. リスク

第1に、ペーパーレス化に伴うファイル市場縮小が主力事業に逆風となる。新商品開発投資を進めても、すべてが市場に受け入れられる保証はない。第2に、海外生産依存に伴う海外情勢、輸送障害、感染症、為替変動、原材料価格高騰が供給と収益に影響する可能性がある。第3に、M&Aを成長手段と位置付ける一方、偶発債務や未認識債務、統合後の計画未達により減損が発生する可能性がある。

6. ガバナンス

同社は「キングジムグループ サステナビリティ基本方針」を定め、「独創的な商品の開発による社会貢献」「環境への配慮」「多様な人材の活躍推進」「ガバナンスの充実」をマテリアリティとして特定する。リスク管理では、リスク項目ごとに所管部を定め、重要事象はリスクマネジメント委員会に報告し、各所管部が毎年1回取締役会へ報告する体制を敷く。人的資本面ではDE&I推進、教育機会提供、柔軟な働き方、エンゲージメントサーベイ実施を進める。提出会社単独の指標として、管理職に占める女性労働者比率、男性育児休業取得率、男女賃金差異を開示する。株主還元方針の具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-06) doc_id=S100WOZY | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
25.5B 53.6倍 1.0倍 0.0% 810.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 39.6B 39.6B 39.4B
営業利益 538M -242M 368M
純利益 425M -318M 420M
EPS 15.1 -11.2 14.7
BPS 852.1 861.9 867.3

大株主

株主名持株比率
東京中小企業投資育成株式会社0.08%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.05%
株式会社三井住友銀行0.05%
キングジム第一共栄持株会0.04%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
株式会社ヨドバシカメラ0.03%
三井住友信託銀行株式会社0.03%
有限会社メイフェア・クリエイション0.03%
宮本 彰0.03%
株式会社エムケージム0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-06-20宮本 彰 5.36%--
2024-05-31宮本 彰 5.36%(1.50%)
2024-05-24宮本 彰 5.38%(1.48%)
2024-04-22SMBC日興証券株式会社 7.08%+1.03%
2023-11-15宮本 彰 6.86%(0.18%)
2023-07-07SMBC日興証券株式会社 6.05%(1.06%)
2023-04-21SMBC日興証券株式会社 7.11%+1.81%
2022-07-08宮本 彰 7.74%+0.28%
2022-07-08宮本 彰 7.04%(0.70%)
2022-07-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.34%(1.18%)
2022-06-21三井住友信託銀行株式会社 5.03%(0.06%)
2022-06-06株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.52%+5.52%
2021-07-06三井住友信託銀行株式会社 5.09%+5.09%
2021-07-05株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.42%(1.14%)
2021-06-21株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.56%+0.52%
2021-05-21東京中小企業投資育成株式会社 6.80%+0.21%
2021-05-19東京中小企業投資育成株式会社 6.59%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-29TDNet決算キングジム2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)807+0.62%
2026-01-23TDNet業績修正キングジム業績予想の修正に関するお知らせ819-1.10%
2025-10-31TDNet業績修正キングジム業績予想の修正に関するお知らせ840-1.19%
2025-10-31TDNet決算キングジム2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)840-1.19%
2025-10-16TDNet人事キングジム取締役および上席執行役員に対する株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ835-0.12%
2025-07-31TDNet決算キングジム2025年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)842+1.19%
2025-07-31TDNetM&Aキングジム当社株式の大量取得行為に関する対応方針(買収への対応方針)の更新について842+1.19%
2024-06-20EDINET大量保有宮本 彰大量保有 5.36%
2024-05-31EDINET大量保有宮本 彰大量保有 5.36%
2024-05-24EDINET大量保有宮本 彰大量保有 5.38%
2024-04-22EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 7.08%
2023-11-15EDINET大量保有宮本 彰大量保有 6.86%
2023-07-07EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 6.05%
2023-04-21EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 7.11%
2022-07-08EDINET大量保有宮本 彰大量保有 7.74%
2022-07-08EDINET大量保有宮本 彰大量保有 7.04%
2022-07-04EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.34%
2022-06-21EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 5.03%
2022-06-06EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.52%
2021-07-06EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 5.09%