Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社松風 (7979)

歯科材料・機器の総合メーカー。主力は人工歯、研削材、金属、化工品、セメント、機械器具を含むデンタル関連で、ネイル用品と工業用研磨材も展開。国内外に生産・販売子会社を持ち、海外販売網と学術ネットワーク、薬事申請体制の強化を成長軸に据える。歯科分野は保険診療材料からCAD/CAM、矯正、予防・ケアまで広い製品群を有する。[本社]京都府京都市東山区 [創業]1922年 [上場]1989年

1. 事業概要

株式会社松風グループは、歯科材料・機器の総合メーカーとして、デンタル関連事業を中核に、ネイル関連事業、その他の事業として工業用研磨材事業を展開する。デンタル関連の主要製品は、人工歯類、研削材類、金属類、化工品類、セメント類、機械器具類で構成する。国内外に生産・販売拠点を配置し、国内では当社、滋賀松風、松風プロダクツ京都、ネイルラボなど、海外では米国、ドイツ、中国、英国、ベトナム、シンガポール、インド、ブラジルなどに子会社を有する。研究開発面では、保険診療関連材料、研磨材、デジタル歯科、矯正歯科、ネイル材料の基礎研究・製品開発を進める。直近では、保険収載材料「松風ブロックPEEK」、研磨材「グロスマスターZR」、CADソフト「Go2 dental」のバージョンアップ、加工機「DWX-53D」、矯正用ブラケット「プレシクリスタル」、矯正用ワイヤー「オーソラインアーチワイヤーⅡベータⅢ」などを投入する。

2. 競争優位性

競争優位の源泉として、歯科材料全般から歯科用機械器具、矯正、CAD/CAM、予防・ケアまでをカバーする製品幅の広さが挙がる。研究開発活動では人工歯をはじめとした歯科材料全般の製品化研究に加え、歯科医療全域にわたる研究開発を行っており、応用研究から工業化研究、上市まで一貫して取り組む体制を持つ。保険診療関連材料では「松風ブロックPEEK」が2023年12月に新規保険収載され、大臼歯すべてに使用できる保険適用材料として市場に大きなインパクトを与えたと記載する。矯正歯科分野では、仕入商品と自社技術によるオリジナル材料をシステム化し、自社ブランドの育成を進める。海外では販売網・販売拠点の整備、国内外学術ネットワークの構築、薬事申請体制の強化を重点課題に掲げており、各国で製品を販売するための体制整備自体が参入障壁として機能する。加えて、グローバル需要に対応する製品供給体制の構築を目的に過去最大規模の投資を実施する方針を示しており、設備・品質・薬事対応を含む総合力に強みを持つ。

3. 市場環境

歯科業界では、新興国での歯科医療ニーズの拡大、先進国を中心とするデジタル歯科関連技術の進歩、治療から審美・予防へのシフトが進んでおり、会社は世界の歯科市場が大きく成長していくと認識する。一方で、日本市場はアメリカ、欧州に並ぶ大市場にあり、中国を中心とするアジア市場の成長性も高いことから、欧米の材料・機器メーカーにとって有望市場と位置付けられ、国際競争の激化が進む。歯科材料や歯科用機械器具類、薬用歯みがき類、体外診断用医薬品等は医薬品医療機器等法の規制を受け、製造販売業許可、製造業登録、販売業許可などが必要となる。規制対応力は事業継続の前提条件となる。ネイル市場は新興国で開拓余地がある一方、国内市場の成熟化や海外メーカー参入で競争が激化する。工業用研磨材市場は汎用品が縮小し、高機能品需要が高まる二極化が進む。

4. 成長戦略

長期ビジョンとして「500億円構想」を掲げ、海外での成長がなければ未来はないとの認識のもと、経営資源の配分を海外に大きくシフトする方針を採る。目標はグループ売上高500億円、営業利益75億円にあり、第五次中期経営計画では2028年3月期に連結売上高501億円、連結営業利益75億円を掲げる。重点課題は、地域需要・ニーズに適合した新製品の開発・投入、販売網・販売拠点の整備、国内外学術ネットワークの構築、生産拠点の再配置と海外生産の拡大、人材育成・確保、資金調達、M&Aの推進、グループガバナンス体制の強化、三井化学株式会社とサンメディカル株式会社との業務提携、サステナビリティ経営の推進で構成する。デンタル関連では、国内で充填修復材料、CAD/CAM材料、予防・ケア製品のシェア拡大を図り、海外では販売網拡充、学術活動増強、薬事申請体制強化を進める。供給面では京都本社内の新工場建設を含む設備投資を継続し、グローバル需要に対応する体制構築を進める。ネイル関連では技術力を生かした新製品開発、SNS等を通じた若年層向けプロモーション、海外展開強化に注力する。

5. リスク

主なリスクは3点挙がる。第1に規制・許認可リスクで、歯科材料や機器は医薬品医療機器等法の規制下にあり、製造販売業許可、製造業登録、販売業許可の維持が事業継続の前提となる。第2に品質・安全性および製造物責任リスクで、自主回収、販売停止、信用毀損、訴訟提起が経営成績に影響し得る。第3にグローバル展開に伴うリスクで、為替変動、海外各国の法規制・医療保険制度・政治経済環境の変化、欧米企業や他業種参入による競争激化が収益に影響し得る。

6. ガバナンス

重点課題としてグループガバナンス体制の強化を明示する。経営面では、質を重視しつつ量的な成長・拡大を図ること、あらゆる変化を先取りし積極的に挑戦することを行動指針に据える。人材面では、海外展開を積極推進するための人材育成・確保を掲げ、人と組織の成長につながる人事施策の推進を進める。労使関係は、当社と株式会社滋賀松風に労働組合があり、円満に推移すると記載する。株主還元の具体方針は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1YJ | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
60.4B 13.9倍 1.4倍 0.0% 1,689.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 38.7B 35.1B 31.7B
営業利益 5.4B 4.7B 3.8B
純利益 4.3B 3.7B 3.1B
EPS 121.5 103.1 88.0
BPS 1,198.4 1,168.0 998.3

大株主

株主名持株比率
三井化学株式会社0.20%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.10%
株式会社京都銀行0.04%
日本生命保険相互会社0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
株式会社滋賀銀行0.03%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)0.03%
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.02%
松風社員持株会0.02%
株式会社SCREENホールディングス0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-01ニューバーガー・バーマン株式会社 6.26%+1.10%
2025-04-22ニューバーガー・バーマン株式会社 5.16%+3.16%
2025-04-16ニューバーガー・バーマン株式会社 5.16%+1.16%
2023-11-24三井化学株式会社 20.01%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-11TDNet人事松風執行役員及び部長職人事に関するお知らせ1,810-1.99%
2026-02-04TDNet決算松風2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,831-0.60%
2026-02-04TDNet決算松風2026年3月期第3四半期 決算発表参考資料1,831-0.60%
2026-02-04TDNet人事松風機構改革及び役員等人事に関するお知らせ1,831-0.60%
2025-12-22TDNetその他松風株主優待制度の一部変更に関するお知らせ1,808+0.11%
2025-12-19TDNet事業計画松風松風グループ 次期長期ビジョン「Vision10」を策定1,840-1.74%
2025-12-10TDNet人事松風執行役員及び部長職人事に関するお知らせ1,800-0.39%
2025-10-28TDNet業績修正松風業績予想の修正に関するお知らせ1,899-1.90%
2025-08-06TDNet決算松風2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,059-3.84%
2025-08-06TDNet決算松風2026年3月期第1四半期 決算発表参考資料2,059-3.84%
2025-07-01EDINET大量保有ニューバーガー・バーマン株式会社大量保有 6.26%2,030-1.53%
2025-06-25TDNetその他松風譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ2,051-0.05%
2025-06-25TDNetガバナンス松風コーポレートガバナンス・ガイドラインの一部改定に関するお知らせ2,051-0.05%
2025-04-22EDINET大量保有ニューバーガー・バーマン株式会社大量保有 5.16%2,165+0.09%
2025-04-16EDINET大量保有ニューバーガー・バーマン株式会社大量保有 5.16%2,070+0.72%
2023-11-24EDINET大量保有三井化学株式会社大量保有 20.01%