中央魚類グループは、当社、連結子会社7社、持分法適用関連会社1社で構成し、主力の水産物卸売事業を中心に、冷蔵倉庫事業、不動産賃貸事業、荷役事業を展開する。中核の中央魚類は、卸売市場法に基づき東京都中央卸売市場の豊洲市場で水産物卸売事業を営む。グループには、柏市公設総合地方卸売市場の柏魚市場、船橋市地方卸売市場の船橋魚市、エビ・イカ・カニ等冷凍魚を中心とするホウスイ、水産物のリテールサポートを担う水産流通、水産練製品・惣菜等の製造販売を担うせんにち、鮮魚中心の中央フーズが属する。加えて、ホウスイは首都圏で冷蔵倉庫事業を営み、マルナカロジスティクスは豊洲市場で当社専属を主とする荷役・運搬作業を担う。不動産賃貸では当社、柏魚市場、豊海が保有不動産の一部を賃貸に供する。全国各地や海外から生鮮・冷凍・塩干加工等の各水産物を集荷し販売する体制を敷く。
競争優位の中核は、卸売市場法に基づく公設市場での事業基盤と、豊洲市場を中心に冷蔵保管、荷役、加工、リテールサポートを一体化したグループ機能にある。提出テキストでは、公設市場において水産物卸売事業を営む各社はそれぞれ独立した市場で営業活動を行うと記載し、当社は東京都中央卸売市場の豊洲市場に拠点を置く。これは市場インフラへの継続的な関与と、取引先との関係蓄積を示す。さらに、冷蔵倉庫事業では首都圏の物流基幹各地に9施設を配置し、冷凍・冷蔵保管スペースは首都圏で約218,000トンに達する。荷役事業は豊洲市場で当社専属を主として行い、市場内物流の円滑化に寄与する。経営方針では、グループ各社の機能を融合し相互に協働する仕組みを構築して市場内外の水産物流通機能を強固にすると掲げる。ブランド力や市場シェアの具体的数値、特許、ネットワーク効果の定量情報は提示テキスト内では確認できないが、規制下市場での営業資格、首都圏物流拠点、グループ内機能補完は参入障壁と運営効率の源泉となる。
市場環境は変化が大きい。水産物卸売事業では、天然水産物の漁獲量減少、国際的な水産物需要の高まりによる買付競争激化、卸売市場外における流通多様化が進行する。加えて、インバウンド消費の拡大、アメリカの通商政策、ウクライナ情勢、為替動向が食品全般の販売環境に影響を与えると会社は認識する。法規制面では、卸売市場法、食品衛生法、JAS法等の規制を受ける。2020年6月の卸売市場法改正により、市場は認可制から認定制へ移行し、第三者販売や直荷引き等の取引ルールを市場ごとに定めることが可能となった。会社はこの規制緩和を脅威ではなくチャンスと捉える。競争環境は激化方向にある一方、公共的使命を担う企業として安全安心な商品の供給責任が重みを増す局面にある。
成長戦略の軸は、集荷販売力の強化、グループ機能の融合、物流効率化、デジタル化推進にある。会社は、国内外の生産需給事情の変化に即応しつつ、取引先との連携深化、広汎な情報収集、新商品開発への前向きな取組みにより集荷販売力を強化する方針を示す。水産物卸売事業では、高機能化された豊洲市場を活用し、冷蔵保管、リテールサポート、荷役、加工の各機能を最大限に活かしてサプライチェーンの拡充を進め、更なる集荷販売や商品開発に注力する。冷蔵倉庫事業では、保管スペース逼迫の中で、荷役作業の効率化、省エネ型冷凍機への交換、太陽光発電の活用、倉庫業務の省人化・自動化に向けた検証実験を進め、約218,000トンの保管スペースの効率活用を図る。不動産賃貸ではリノベーションによる価値向上と賃貸収入増加を進める。荷役事業では新規顧客開拓による売上拡大、合理的人員配置、経費削減に取り組む。デジタル化では、情報連携の迅速化、品質管理強化、産地情報活用による集荷力・販売力向上、グループ各社とのシステム連携による業務効率向上を目指す。設備投資の主な内容として情報システム開発費用等を計上しており、成長投資の重点がうかがえる。中期経営計画の数値目標は提示テキスト内では確認できない。
主なリスクは3点に整理できる。第1に市況・調達リスクで、天候、海流、漁獲制限、輸出入制限、需給、海外情勢、為替相場により入荷量や価格が変動し、仕入・販売の両面に影響する。第2に規制・品質リスクで、卸売市場法、食品衛生法、JAS法等の法改正や事故、衛生管理上の問題が市場業務や業績に影響する。第3にオペレーションリスクで、システム障害、首都圏集中に伴う自然災害、物流費増加や集荷難、労働力不足、気候変動が事業継続性を左右する。会社は仕入先多様化、与信管理強化、拠点分散、耐震化、BCP策定、デジタル化、省人化・自動化、水産資源トレーサビリティ強化で対応を進める。
ガバナンス面では、信用力の根幹として財務体質とコンプライアンス体制の強化を重視する。指名・報酬委員会による役員人事・報酬の透明化を進め、今後もガバナンス強化に努める方針を示す。加えて、関連会社を管理する規程を改定し、グループガバナンス強化とグループ経営の見直しを図る。債権管理強化による健全な財務体質の構築、グループ横断での人的資源活用や人材教育の充実にも取り組む。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。沿革上は1947年に中央魚類株式会社を設立し、1964年に東京証券取引所市場第二部へ上場、その後は完全子会社化や事業譲渡、社名変更を通じて現在のグループ体制を整備する。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 18.1B | 5.8倍 | 0.5倍 | 0.0% | 4,200.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 149.9B | 137.6B | 137.5B |
| 営業利益 | 3.2B | 2.5B | 2.0B |
| 純利益 | 2.9B | 2.1B | 1.4B |
| EPS | 726.4 | 534.4 | 347.4 |
| BPS | 8,020.5 | 7,341.7 | 6,127.1 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社ニッスイ | 0.12% |
| 株式会社足利本店 | 0.08% |
| 株式会社極洋 | 0.05% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.05% |
| 株式会社みずほ銀行 (常任代理人 (株)日本カストディ銀行) | 0.05% |
| 東洋水産株式会社 | 0.04% |
| 株式会社築地蟹商 | 0.03% |
| 伊藤 裕康 | 0.02% |
| 株式会社ニチレイフレッシュ | 0.01% |
| DFA INTL S MALL CAP VALUE PORTFOLIO (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京 支店) | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-07-29 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.56% | (0.86%) |
| 2022-12-02 | 株式会社ニッスイ | 11.11% | -- |
| 2022-06-10 | 日本水産株式会社 | 11.11% | +0.62% |
| 2022-06-10 | 日本水産株式会社 | 11.11% | -- |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-30 | TDNet | 決算 | 中央魚 | 2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結) | 3,685 | +3.80% |
| 2025-07-31 | TDNet | 決算 | 中央魚 | 2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結) | 3,860 | -5.18% |
| 2024-07-29 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 4.56% | — | — |
| 2022-12-02 | EDINET | 大量保有 | 株式会社ニッスイ | 大量保有 11.11% | — | — |
| 2022-06-10 | EDINET | 大量保有 | 日本水産株式会社 | 大量保有 11.11% | — | — |
| 2022-06-10 | EDINET | 大量保有 | 日本水産株式会社 | 大量保有 11.11% | — | — |