Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社RYODEN (8084)

三菱電機の東部代理店を起点とする技術商社グループ。FAシステム、冷熱ビルシステム、X-Tech、エレクトロニクスを柱に、機器販売に加え保守、植物工場、海外販売を展開。主要仕入先との緊密な関係、国内外拠点網、戦略技術センターによる知財対応が事業基盤。新中長期計画ではX-Tech・新事業拡大、成長投資、総還元性向下限設定を掲げる。[本社]東京都千代田区 [創業]1947年 [上場]提示テキスト内では確認できない

1. 事業概要

株式会社RYODENは、子会社19社、関連会社1社、その他の関係会社1社で構成する企業グループとして、FAシステム品、冷熱ビルシステム品、X-Tech品、エレクトロニクス品の仕入・販売および各事業に附帯するサービスを手掛ける。加えて保険代理業も展開する。FAシステムでは国内販売に加え、中国、タイ、マレーシア、米国で海外販売を行う。冷熱ビルシステムでは空調機器の保守・サービスを担う子会社を有し、インドネシア、タイ、ベトナム、メキシコでも展開する。X-Techでは植物工場野菜の生産・販売、植物工場用システムの販売を行う。エレクトロニクスでは中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、フィリピン、インド、タイ、米国、ドイツに販売網を持つ。研究開発では、FAで信州大学とバイオミメティクスのレーザー加工技術を共同研究し、X-TechでNEDOプログラムにおける革新的省エネ植物工場技術を開発し、エレクトロニクスでクラウド型AIサービス「Pescle」やWARXSS関連の研究開発を進める。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、三菱電機株式会社の東部代理店として出発した歴史を背景とする仕入先基盤と、FAシステムおよび冷熱ビルシステムでの販売・サービス体制にある。主要仕入先は三菱電機株式会社で、当連結会計年度の連結仕入高に占める比率は16%と記載されており、販売代理店契約などを通じて緊密な関係を維持する。単なる物販にとどまらず、空調機器の保守・サービス、植物工場野菜の生産・販売、植物工場用システム販売まで手掛ける点は、周辺サービスを含む提案力につながる。海外では東アジア、東南アジア、欧米に拠点を配置し、海外売上高は連結売上高の22%を占める。新事業では、品質や知的財産権侵害リスクへの対応として戦略技術センターを中心に知的財産戦略を推進し、国内外で体制強化を進める。さらに、基幹中核事業であるFAシステム、冷熱ビルシステム、エレクトロニクスでは、収益力向上の取り組みにより売上総利益率が改善したと記載されており、商社機能に加え収益性改善の実行力も示す。

3. 市場環境

取引先は製造業、卸売業、建設関連、医療関係、サービス業など幅広い。事業環境として、半導体関連は需給バランスが安定し、電気自動車用途や生成AI用途など先端分野への投資が堅調に推移すると見込む。国内設備投資では、脱炭素・省電力投資、製造業の省人化対策、暑熱対策が堅調に推移し、FA関連需要の回復と冷熱ビルシステム需要の堅調推移を想定する。一方で、米国の追加関税措置、中国・欧州の先行き不透明感、ウクライナ情勢や中東の地政学的リスク、円高進行などが下振れ要因となる。規制面では、気候変動対応が重要テーマとなっており、パリ協定や日本政府の2050年カーボンニュートラル宣言を背景に、環境関連法規制の強化や炭素税導入などがコスト増要因となり得る。他方、同社は脱炭素社会への移行を重要な事業機会として捉える。

4. 成長戦略

前中期経営計画「ICHIGAN2024」では、「成長事業のビジネスモデルの確立」「基幹中核事業の生産性向上」「事業推進基盤の強化」を注力テーマとして推進したが、新規事業の収益化の遅れやエレクトロニクス事業での主要取扱製品の販売終了により最終年度KPIは未達となった。一方で、新規事業の柱であるスマートアグリは年度後半から黒字化の目途が立ち、スケール化段階に入ったとする。植物工場ビジネスで培ったナレッジを光合成エンジニアリングに展開し、新たな価値創出を進める。新中長期経営計画「ONE RYODEN Growth 2029 | 2034」では、「未来を共創するエクセレントカンパニー」を新ビジョンに掲げ、6つの経営戦略の遂行と3つの強みの強化を図る。2029年度定量目標として、営業利益135億円、営業利益率5.0%以上、ROE10.0%以上、X-Tech・新事業売上高235億円を設定する。非財務目標として、GHG削減量はScope1+2で2023年度比36%以上削減、Scope3で21%以上削減、エンゲージメントスコア52以上、女性管理職比率10%以上、従業員一人当たり育成投資額年20万円以上を掲げる。成長投資は5年間総額250億円~350億円を計画する。

5. リスク

主要リスクとして、第一に景気変動や設備投資減少の影響を受けやすい点がある。幅広い業種と取引する一方、需要低迷は業績に影響し得る。第二に主要仕入先との関係変化がある。FAシステムと冷熱ビルシステムでは三菱電機への依存が一定程度あり、代理店政策や供給動向の変更が影響要因となる。第三に新事業展開に伴う品質・知的財産リスクがある。従来は仕入先が担ってきたリスクを自社で負担する局面が増える。加えて、自然災害、カントリーリスク、為替変動、在庫評価、投資減損、気候変動対応、コンプライアンスも重要論点となる。

6. ガバナンス

リスク管理面では、「リスクマネジメント基本規程」を定め、担当の役付執行役員を委員長とする事業リスク委員会がグループ全体のリスクを分析し、主管部門に対策立案を指示し、実施状況を監督する。委員会は原則年2回開催し、自然災害、情報セキュリティ、カントリーリスク、新事業に伴う品質・知的財産権侵害、投資リスクなどを検討・評価する。コンプライアンス面では倫理・遵法委員会を設置し、遵法チェックやe-learning、内部通報制度を運用する。気候変動対応では取締役社長を最高責任者とするサステナビリティ委員会を設置する。株主還元方針は明確で、新中長期経営計画において連結総還元性向50%またはDOE3.5%を下限とし、安定的・継続的な配当を実施する方針を掲げる。なお、取締役会構成などの詳細は提示テキスト内では十分に確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1PN | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
72.5B 15.6倍 0.8倍 0.0% 3,355.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 215.8B 259.0B 260.3B
営業利益 5.5B 8.3B 9.4B
純利益 4.7B 5.7B 5.4B
EPS 214.8 262.4 245.9
BPS 4,141.2 3,976.5 3,652.3

大株主

株主名持株比率
三菱電機株式会社0.36%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
RYODEN従業員持株会0.02%
シチズン時計株式会社0.02%
BBH BOSTON FOR NOMURA JAPAN SMALLER CAPITALIZATION FUND 620065 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%
光通信株式会社0.01%
THE BANK OF NEW YORK, TREATY JASDEC ACCOUNT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
BNYMSANV RE BNYMIL RE WS MORANT WRIGHT NIPPON YIELD FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.01%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-06-22野村アセットマネジメント株式会社 4.05%(1.19%)
2022-04-22野村アセットマネジメント株式会社 5.24%(0.51%)
2022-02-07野村アセットマネジメント株式会社 5.75%+0.06%
2021-05-12野村アセットマネジメント株式会社 5.69%+0.06%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-19TDNetその他RYODEN2026年3月期第3四半期 決算補足資料3,635-2.34%
2026-01-30TDNet決算RYODEN2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)3,680-3.53%
2025-10-31TDNet決算RYODEN2025年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)3,200-3.12%
2025-10-27TDNet業績修正RYODEN2026年3月期第2四半期(中間期)及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ3,165+1.58%
2025-07-31TDNet決算RYODEN2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,900+1.45%
2025-07-24TDNet人事RYODEN取締役等に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ2,923-0.68%
2025-06-24TDNet人事RYODEN取締役等に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分に関するお知らせ2,760-0.29%
2022-06-22EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 4.05%
2022-04-22EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.24%
2022-02-07EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.75%
2021-05-12EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.69%