Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ナイス株式会社 (8089)

木材の調達・製造加工から建材・住宅設備機器販売、木材市場運営、マンション・一戸建住宅販売、管理、賃貸仲介までを展開する住関連グループ。競争優位性として、国産木材の調達力、全国規模の販売網、川上から川下までのサプライチェーン、木造化・木質化提案機能を掲げる。成長戦略は国産材、非住宅木造、住宅ストック、物流、木質マテリアル拡大に注力する。[本社]神奈川県横浜市鶴見区 [創業]1950年 [上場]1988年

1. 事業概要

ナイス株式会社グループは、当社、子会社36社、関連会社7社で構成し、建築資材、住宅、その他の3事業を展開する。建築資材では、木材の調達、木材製品の販売、製造、加工を手掛け、ナイスプレカット株式会社が主要会社に位置付く。建材・住宅設備機器では、建材、住宅設備機器等の販売、製造、施工を行い、株式会社セレックス、株式会社アルボレックス、株式会社三友、伊予木材株式会社が主要会社に含まれる。木材市場では当社が市場を経営する。住宅では、新築マンション販売と中古マンション買取再販、一戸建住宅の販売と注文住宅の建築請負、マンション等の総合管理、賃貸仲介・管理を展開し、ナイスコミュニティー株式会社、ナイスアセット株式会社などが担う。その他事業では、ソフトウェア開発・販売、一般放送事業を行い、ナイスコンピュータシステム株式会社、YOUテレビ株式会社が主要会社に位置付く。住まいの川上から川下、さらに管理までを包含する事業構成に特徴を持つ。

2. 競争優位性

提示テキスト上で当社が明示する競争優位性は、国産木材の調達力、全国規模の販売網、川上から川下までのサプライチェーン、建築物の木造化・木質化提案機能に集約される。木材の調達、製造加工、建材・住宅設備機器販売、施工、住宅販売、管理までをグループ内で広く保有するため、単一機能の事業者よりも提案範囲が広い。加えて、国内外の調達ネットワークを活用し、木材製品や建材・住宅設備機器を複数の産地・メーカーから調達し、全国に配置した物流拠点のストック機能を生かして安定調達と供給体制の安定確保を図る点も参入障壁として機能する。成長ドライバーでは、非住宅木造建築、エネルギー関連商品の供給、物流、木造建築業界の流通プラットフォームを掲げており、既存の木材流通基盤と物流網を新領域へ横展開する構図が見て取れる。市場シェアの具体数値や特許、ブランド力の定量情報は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

住宅・建築業界では、少子高齢化による人口減少や単身世帯の増加を背景に、新設住宅着工戸数が長期的に減少傾向にある。2024年の着工戸数は15年ぶりに80万戸を割り込み、特に地方圏で下落率が高いと記載する。一方で、脱炭素化の加速が追い風となり、「2050年カーボンニュートラル」目標、2030年度温室効果ガス46%削減目標、4号特例の縮小や省エネ基準適合義務化などの法改正が進行する。輸入材では海外の環境規制強化、米国の関税政策、相場変動が不透明要因となる。マンション市場では首都圏の販売価格や用地価格、建築費、人件費の上昇、工事長期化、金利上昇が重荷となる。こうした環境下で、同社は新築住宅市場依存を見直し、既存住宅流通市場、非住宅市場、暮らし領域へ事業ポートフォリオを拡大する方針を示す。

4. 成長戦略

2026年3月期を初年度とする5か年計画「中期経営計画 Road to 2030」を策定し、2030年3月期に売上高3,000億円、営業利益75億円、親会社株主に帰属する当期純利益45億円、EBITDA100億円を目標に据える。成長ドライバーは「超・新築」「超・物流」「超・領域」の3本柱で構成する。「超・新築」では、農林水産省と建築物木材利用促進協定を締結し、飛島建設株式会社と合弁会社を設立して非住宅木造建築を推進するほか、構造用集成材の素材となる国産スギの生産工場新設、M&Aによる国産ヒノキ製材機能強化、住宅ストック事業強化、関連会社統合によるマンション管理機能強化を進める。「超・物流」では、資本業務提携による太陽光発電システム販売強化、M&Aによるサッシ・エクステリア事業強化、全国物流拠点を活用したラストワンマイル機能強化を図る。「超・領域」では、脱プラ・木質化R&Dセンター設立、無垢国産材のコンポーネント展開、木造建築業界の流通プラットフォーム構築、建築資材事業の業務システム更新に着手する。成長ドライバー7分野の業績貢献として、2025年3月期約750億円の売上高、約20億円の営業利益から、2030年3月期に約1,300億円、約50億円へ拡大する計画を掲げる。投資面では、Road to 2030期間に株主還元50億円以上、新規事業投資145億円以上、既存事業の成長投資120億円以上を配分する方針を示す。

5. リスク

主要リスクとして、第一に住宅・不動産市場の動向が挙がる。国内経済悪化や市場構造変化により需要が後退した場合、業績に影響する可能性を持つ。第二に木材、建材・住宅設備機器の調達と価格変動リスクがある。自然災害、戦争、感染症、地政学的リスク、市況変動により調達難や価格上昇が生じ得る。第三に法令違反、労働災害、品質問題が信用毀損や行政処分、多額費用につながる可能性を持つ。加えて、人材確保、建設技能者減少、自然災害、情報セキュリティ、保有資産の時価下落も重要リスクに位置付く。

6. ガバナンス

リスクマネジメントはスリーラインモデルに基づき運営し、取締役会が監督するサステナビリティ委員会が統括する。第一ラインで各拠点・グループ会社のリスクマネジメントリーダーが現場リスクを管理し、第二ラインでコンプライアンス・リスク管理部会、マテリアリティ部会、人的資本部会が全社的リスクを評価・把握し、第三ラインで内部監査室が独立監査を行う。物流・製造・施工管理分野ではナイスグループ中央安全衛生委員会を設ける。株主還元方針としては、安定かつ充実した利益還元を目的に累進配当を導入し、2030年3月期まで毎期7円増配する計画を示す。加えて株主優待制度も導入し、投資魅力向上と長期保有促進を図る。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W5XO | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
28.7B 9.7倍 0.5倍 0.0% 2,354.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 243.1B 225.9B 236.3B
営業利益 4.6B 4.4B 5.3B
純利益 2.9B 4.2B 3.8B
EPS 242.5 356.4 320.7
BPS 4,738.9 4,489.0 4,070.3

大株主

株主名持株比率
株式会社ヤマダホールディングス0.18%
技研ホールディングス株式会社0.17%
株式会社横浜銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
株式会社りそな銀行0.03%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.03%
ナイス従業員持株会0.02%
吉野石膏株式会社0.02%
パナソニック ホールディングス株式会社0.02%
株式会社LIXIL0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-05-09技研ホールディングス株式会社 15.83%+1.03%
2022-12-14技研ホールディングス株式会社 14.80%+1.05%
2022-11-22株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2022-10-28技研ホールディングス株式会社 13.75%+1.02%
2022-10-19技研ホールディングス株式会社 12.73%+1.06%
2022-06-23技研ホールディングス株式会社 11.67%+1.04%
2021-08-20株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2021-08-20技研ホールディングス株式会社 10.63%(1.64%)
2021-08-02株式会社ヤマダホールディングス 17.86%+17.86%
2021-05-24技研ホールディングス株式会社 12.27%+1.01%
2021-04-01技研ホールディングス株式会社 10.23%+1.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19TDNet人事ナイス取締役候補者の内定に関するお知らせ
2026-02-13TDNetその他ナイス自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付に関するお知らせ2,061+2.43%
2026-01-09TDNet新規事業ナイス業務提携に関するお知らせ1,960-0.10%
2025-12-19TDNetその他ナイス資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(アップデート)1/21,880+1.33%
2025-12-19TDNetその他ナイス資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(アップデート)2/21,880+1.33%
2025-12-19TDNetその他ナイス特定子会社の異動(解散・清算)及びその子会社(孫会社)の解散・清算に関するお知らせ1,880+1.33%
2025-09-19TDNet資本政策ナイス従業員に対する譲渡制限付株式としての新株式発行に関する払込完了及び一部失権に関するお知らせ1,922+0.05%
2025-07-18TDNetM&Aナイス完全子会社(スマートパワー株式会社)の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ1,706+1.17%
2025-06-24TDNetその他ナイスコミットメントライン契約に基づく個別借入契約締結のお知らせ1,664+0.24%
2023-05-09EDINET大量保有技研ホールディングス株式会社大量保有 15.83%
2022-12-14EDINET大量保有技研ホールディングス株式会社大量保有 14.8%
2022-11-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2022-10-28EDINET大量保有技研ホールディングス株式会社大量保有 13.75%
2022-10-19EDINET大量保有技研ホールディングス株式会社大量保有 12.73%
2022-06-23EDINET大量保有技研ホールディングス株式会社大量保有 11.67%
2021-08-20EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2021-08-20EDINET大量保有技研ホールディングス株式会社大量保有 10.63%
2021-08-02EDINET大量保有株式会社ヤマダホールディングス大量保有 17.86%
2021-05-24EDINET大量保有技研ホールディングス株式会社大量保有 12.27%
2021-04-01EDINET大量保有技研ホールディングス株式会社大量保有 10.23%