クワザワホールディングスは、持株会社である当社と連結子会社17社、持分法適用関連会社1社などで構成する建設関連グループ。北海道地域を事業基盤として各地域に展開する。主力の建設資材事業では、国内の資材メーカー、代理店、商社から調達した建設資材を、建材販売店、ハウスメーカー、ゼネコン、工務店に販売する。取扱品目は、セメント、生コンクリート、コンクリート用化学混和剤、土木資材、鉄鋼製品などの基礎資材、外装材、内装材、断熱材、ガラス・サッシなどの建築資材、キッチン、バスルーム、洗面化粧台、トイレ、給湯機器、暖房機器、省エネルギー・創エネルギー機器などの住宅資材に及ぶ。加えて、生コンクリートと住宅用・ビル用サッシは製造・加工販売も行う。建設工事事業では、外壁取付やユニットバス施工などの資材関連工事、内装工事や戸建住宅建築請負などの専業工事、住宅リフォーム工事、マンションの防水工事・塗装工事を主体とする大規模修繕工事を展開する。さらに、資材運送、不動産賃貸、太陽光発電、保険代理業、車両整備、施設管理も手掛ける。
競争優位の中核は、建設資材の販売、製造・加工、工事施工、運送、周辺サービスをグループ内で広く保有する事業ポートフォリオにある。建設資材販売に加え、生コンクリートやサッシの製造・加工機能を持ち、販売に伴う外壁取付やユニットバス施工、内装、リフォーム、大規模修繕まで対応することで、住宅・建設業界向けに一貫したサービス提供体制を形成する。資材運送セグメントでは、グループ内外を顧客としてセメントや建設資材の運送、車両リース、倉庫業務を展開しており、物流機能の内製化が事業運営の機動性を高める構造となる。北海道を中心に長年築いた事業基盤も強みとなる。沿革上、1933年創業、1939年に浅野セメント製品の取扱いを開始し、以後、運輸、工業、リフォーム、サッシ、コンクリート、保険、修繕工事など周辺領域へ拡張してきた。1999年には越智産業、日本ベニアとの業務提携によるネストグループを発足しており、外部連携の実績も確認できる。一方、特許、独自技術、市場シェア、ブランド優位の定量情報は提示テキスト内では確認できない。
建設関連業界では、民間投資が堅調で公共投資も底堅い一方、新設住宅着工戸数は減少傾向にあり、労務費上昇や資材価格高止まりによって建設コストは高水準で推移する。加えて、物価高騰、円安基調、低金利政策見直しの影響、米国の通商政策に伴う世界経済の混乱や貿易悪化、国際情勢の緊張など、外部環境の不透明感が強い。需要面では、国内の民間設備投資、住宅着工、公共工事の動向に影響を受ける構造となる。規制面では、建設業法、宅地建物取引業法、倉庫業法その他関連法令の規制を受け、各事業運営に係る許認可を取得して事業を行う。許認可停止や取消、法改正による規制強化は事業展開に影響し得るため、一定の参入障壁と同時に継続的な法令順守能力が求められる業界と位置付けられる。
経営課題として、既存事業の深耕、新規事業、事業領域拡大を掲げる。建設資材事業では顧客満足の向上、リフォーム・リニューアル市場および土木市場の強化、新商品の開発を推進する。建設工事事業では施工体制の強化、施工の品質管理、職方・外国人労働者の確保を進める。資材運送事業では既存顧客との関係強化、大型ドライバーの確保、原価削減による売上総利益の向上を図る。新規事業・事業領域拡大では、シナジー創出に向けたM&Aの推進、新規事業における収益力向上、成長分野と生産性向上への積極投資を掲げる。実例として、2020年4月にマンション大規模改修工事業者のフリー・ステアーズを買収している。組織面では、2020年10月に持株会社体制へ移行し、経営資源の獲得と配分を適時に実現し、機動的かつ柔軟な経営判断を可能にするグループ運営体制を構築する方針を示す。設備投資では販売拠点拡充や老朽設備代替に加え、新基幹システム開発を進める一方、開発計画変更に伴う減損も発生しており、投資管理の精度向上が今後の論点となる。中期経営計画の数値目標は提示テキスト内では確認できない。
主要リスクは、第一に外部需要環境の変動。民間設備投資、住宅着工、公共工事の減少は建設需要の縮小を通じて業績に影響する。第二に地域集中。事業は北海道地域への依存度が高く、同地域の経済環境や建設需要の変動の影響を受けやすい。第三にコストと供給体制。建設資材の仕入価格上昇を販売価格へ十分転嫁できない場合や、工事施工業者、運送業者など外注先の確保難、外注コスト上昇が収益を圧迫する。加えて、契約不適合、訴訟、M&Aのシナジー未達、許認可規制、自然災害、感染症、減損も重要論点となる。
コーポレート・ガバナンスの充実強化を経営の基本方針に据え、効率的な意思決定と業務執行、ステークホルダー間の最適バランス、適時適切な情報開示の確保を重視する。「コーポレートガバナンスに関する基本方針」を制定し、2018年12月には取締役会の諮問機関として指名・報酬委員会を設置した。2020年6月には監査等委員会設置会社へ移行し、取締役会の監督機能強化と意思決定の迅速化・機動性向上を図る。リスク管理委員会の下で環境・社会リスクを管理し、2025年4月からはVUCA課題検討委員会とその下のサステナビリティ部会を設置して部署横断で新たな経営課題を検討する体制を整える。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 10.2B | 12.3倍 | 0.6倍 | 0.0% | 612.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 65.4B | 64.8B | 64.3B |
| 営業利益 | 1.5B | 1.3B | 853M |
| 純利益 | 747M | 741M | 601M |
| EPS | 49.7 | 49.3 | 40.0 |
| BPS | 1,067.3 | 1,031.8 | 971.3 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 太平洋セメント株式会社 | 0.18% |
| 桑澤商事株式会社 | 0.09% |
| 吉野石膏株式会社 | 0.05% |
| クワザワ従業員持株会 | 0.02% |
| 野村信託銀行株式会社 | 0.02% |
| 株式会社LIXIL | 0.02% |
| 株式会社北海道銀行 | 0.02% |
| 株式会社北洋銀行 | 0.02% |
| 第一生命保険株式会社 | 0.01% |
| パナソニックホールディングス株式会社 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2023-03-10 | 太平洋セメント株式会社 | 16.36% | (1.02%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-06 | TDNet | 決算 | クワザワHD | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 645 | -6.05% |
| 2026-02-06 | TDNet | 配当・還元 | クワザワHD | 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ | 645 | -6.05% |
| 2023-03-10 | EDINET | 大量保有 | 太平洋セメント株式会社 | 大量保有 16.36% | — | — |