株式会社東陽テクニカは、各種計測に関連する製品・ソリューションの国内外への提供、自社オリジナル製品・ソリューションの開発、これに付帯するサポート・保守・修理・校正を主力とする。事業は7区分で構成し、先進モビリティでは自動車、鉄道、産業機械向けに操縦性、乗り心地、振動騒音、安全性、耐久性の研究開発用計測・解析や実験データ管理を提供し、自動運転、EV、eVTOL開発にも関与する。脱炭素/エネルギーでは二次電池、燃料電池、パワー半導体、有機エレクトロニクス向けの高精度な計測・評価システムを展開する。情報通信/情報セキュリティではネットワーク性能試験、運用可視化、解析・監視、セキュリティ担保の試験システムを提供し、クラウド、OSS、機械学習、ビッグデータ解析を活用したサービスも手掛ける。EMC/大型アンテナではEMC適合試験支援、5Gやコネクテッドカー向けOTA計測、パラボラ大型アンテナ地上システムの設置から保守・校正までを担う。海洋/防衛、ソフトウェア開発支援、ライフサイエンス、電子顕微鏡、油中粒子計測器、量子コンピューター関連も扱う。
競争優位の中核は、計測機器の販売にとどまらず、解析、実験データ管理、設置、保守、修理、校正までを一体提供するソリューション型の事業構造にある。経営方針では“はかる”技術のリーディングカンパニーを掲げ、世界最高水準の計測ソリューションをあらゆる産業分野に提供すると明記する。EMC分野では長年にわたりEMC適合試験を支援し、大型アンテナ地上システムでも30年以上の実績を有する点が、顧客基盤とノウハウ蓄積を示す。さらに、自社開発製品による独自ソリューションの拡大を進め、Driving & Motion Test System、有機材料評価システム、イミュニティ試験ソフトウェア、3次元手術計画ソフトウェアなど研究開発を継続する。海外メーカーとの総代理店契約を基盤にしつつ、海外メーカーへの投資やM&Aで関係を深める構図も特徴となる。加えて、保守・修理・校正や継続的に安定した収益が期待できるリカーリングビジネスの推進を明示しており、単発売上偏重からの質的改善を志向する。
同社が対象とする市場は、自動運転、EV、PHV、FCV、再生可能エネルギー、燃料電池、水電解、5G、コネクテッドカー、防衛、DX、情報セキュリティなど、技術革新と政策課題が重なる領域に広がる。会社側は、2050年カーボンニュートラル実現に向けたエネルギーインフラ変化や、主要産業での官民の社会課題解決の取り組みを需要背景として挙げる。自動車分野ではEVや自動運転の実現に向けて多様な性能評価需要が存在し、同社はあらゆる側面からのニーズに応える先進ソリューション提供に注力する。防衛分野向けでは攻撃能力を持たない防衛装備品のみを扱う。競争環境や市場シェアの具体数値は提示テキスト内では確認できない一方、急速な技術革新、グローバル化、為替変動、地政学リスクなど外部環境の変化が大きい市場に位置する。
長期ビジョン“BT600-2030”として、2030年に連結売上高600億円、連結営業利益75億円、ROE15.0%を目指す。中期経営計画“TY2027”では2027年9月期に連結売上高450億円、新規M&Aを含め500億円以上、連結営業利益45億円、ROE11.0%を目標に据える。重点分野は先進モビリティ、脱炭素/エネルギー、防衛にあり、製品・サービスの高付加価値化、差別化、リカーリングビジネス推進、自社開発製品による独自ソリューション拡大を進める。海外展開では新拠点設立を含め強化方針を示し、実際にRototest International ABの新たな販売拠点をドイツに設置して欧州市場の販売体制を強化した。加えて、車載電池開発向け電池充放電評価装置の販売代理店権を中国全土に拡大し、燃料電池/水電解評価システムの世界的メーカーへのOEM供給も開始した。財務・資本戦略では営業キャッシュ・フロー、資産売却、銀行借入を原資とし、その50%以上をM&Aを含む成長投資へ活用する方針を掲げる。
主なリスクは3点に整理できる。第1に、総代理店契約解消リスクがある。海外メーカーが日本法人設立や他社買収を通じて契約を解消した場合、業績に影響する可能性がある。第2に、プロジェクト長期化リスクがある。建設業の許可を要する大型案件では納期や設置が長期化し、検収遅延による売上計上の後ずれが生じ得る。第3に、為替変動や自然災害、地政学・感染症リスクがある。海外からの輸入販売と海外子会社の円換算を行うため、為替変動の影響を受けやすい。加えて、研究開発の長期化や販売低迷による投資回収不確実性、人材確保、M&A拡大に伴うグループガバナンスも重要論点となる。
ガバナンス面では、M&Aによる事業拡大を進める中で、買収後の経営統合プロセスを適切に進め、リスク軽減とシナジー最大化に努める方針を示す。サステナビリティでは5つの優先課題を設定し、コンプライアンス徹底と公正かつ透明性の高い企業経営を掲げる。外部評価としてFTSE Blossom Japan Index構成銘柄への選定、CDP「気候変動」でのBスコア獲得を記載する。株主還元方針はDOE5%以上を基準とし、継続的な増配を目指す。自己株式取得も成長投資とのバランスを見ながら適宜検討する方針を示し、直近では2024年8月8日から2024年10月3日までに93万6,600株、14億9千9百万円の取得を実施した。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 46.0B | 31.7倍 | 1.4倍 | 0.0% | 1,763.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 32.6B | 35.0B | 28.2B |
| 営業利益 | 1.9B | 3.4B | 1.5B |
| 純利益 | 1.2B | 2.5B | 1.5B |
| EPS | 55.5 | 113.0 | 67.5 |
| BPS | 1,299.7 | 1,300.5 | 1,262.6 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.16% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.11% |
| NOMURA CUSTODY NOMINEES LIMITED OMNIBUS-FULLY PAID (CASHPB) (常任代理人 野村證券株式会社) | 0.05% |
| RBC IST 15 PCT NON LENDING ACCOUNT- CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 0.05% |
| 明治安田生命保険相互会社 | 0.05% |
| 東陽テクニカ従業員持株会 | 0.05% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.02% |
| JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行) | 0.01% |
| BANK JULIUS BAER AND CO., LTD. (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.01% |
| 丸三証券株式会社 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-12-19 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 5.11% | +5.11% |
| 2024-07-22 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 4.08% | (1.14%) |
| 2023-02-16 | シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 | 10.01% | +1.04% |
| 2022-12-22 | シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 | 8.97% | +1.13% |
| 2022-01-07 | バーガンディ・アセット・マネジメント・リミテッド | 4.11% | (1.07%) |
| 2021-10-22 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 5.22% | (1.14%) |
| 2021-10-22 | シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 | 7.84% | +1.42% |
| 2021-08-20 | 株式会社みずほ銀行 | 0.00% | N/A |
| 2021-07-26 | シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 | 6.42% | +1.42% |
| 2021-04-22 | 株式会社みずほ銀行 | 0.04% | N/A |
| 2021-04-22 | シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 | 5.00% | +1.00% |
| 2021-04-07 | SMBC日興証券株式会社 | 6.36% | +0.49% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-22 | TDNet | M&A | 東陽テクニカ | ソニックガード株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ | 1,824 | +1.70% |
| 2026-01-15 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ | 1,813 | +1.27% |
| 2025-12-19 | EDINET | 大量保有 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.11% | 1,727 | +1.22% |
| 2025-12-19 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 1,727 | +1.22% |
| 2025-11-12 | TDNet | 決算 | 東陽テクニカ | 2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,740 | -0.34% |
| 2025-11-12 | TDNet | IR | 東陽テクニカ | 2025年9月期 決算説明資料 | 1,740 | -0.34% |
| 2025-11-12 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(アップデート) | 1,740 | -0.34% |
| 2025-11-12 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | 事後交付型業績連動型株式報酬制度(パフォーマンス・シェア・ユニット)導入に関するお知らせ | 1,740 | -0.34% |
| 2025-11-12 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | 業績予想と実績との差異(上方修正)に関するお知らせ | 1,740 | -0.34% |
| 2025-11-12 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | 定款一部変更に関するお知らせ | 1,740 | -0.34% |
| 2025-10-03 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | (開示事項の変更)固定資産取得に係る取得価額及び竣工時期の変更に関するお知らせ | 1,585 | +6.62% |
| 2025-09-08 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | 当社連結子会社による子会社(孫会社)の設立に関するお知らせ | 1,594 | +0.31% |
| 2025-09-08 | TDNet | 人事 | 東陽テクニカ | 取締役の異動、取締役の役位変更及び執行役員任命に関するお知らせ | 1,594 | +0.31% |
| 2025-08-06 | TDNet | IR | 東陽テクニカ | 2025年9月期 第3四半期決算説明資料 | 1,580 | -1.90% |
| 2025-08-06 | TDNet | 決算 | 東陽テクニカ | 2025年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,580 | -1.90% |
| 2025-08-06 | TDNet | 業績修正 | 東陽テクニカ | 通期業績予想の修正に関するお知らせ | 1,580 | -1.90% |
| 2025-08-06 | TDNet | その他 | 東陽テクニカ | 新たな事業の開始に関するお知らせ | 1,580 | -1.90% |
| 2024-07-22 | EDINET | 大量保有 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 大量保有 4.08% | — | — |
| 2023-02-16 | EDINET | 大量保有 | シンプレクス・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 10.01% | — | — |
| 2022-12-22 | EDINET | 大量保有 | シンプレクス・アセット・マネジメント株式 | 大量保有 8.97% | — | — |