Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社山形銀行 (8344)

山形県を主営業基盤とする地方銀行グループ。銀行業務を中核に、リース、信用保証などの金融サービスを展開する。地域課題の解決に向け、コンサルティング機能と専門人財の強化を進める点が特徴。長期計画「Pro-Act」では、銀行と関連会社の連携強化によるグループ総合力向上、未来から求められる金融・非金融サービスの実現を掲げる。地域密着性が事業基盤となる一方、人口減少の影響を受けやすい構造を持つ。[本社]山形県山形市 [創業]1896年 [上場]1973年

1. 事業概要

株式会社山形銀行グループは、当行と連結子会社7社で構成し、銀行業務を中心に、リース業務、信用保証業務などの金融サービスに係る事業を行う。主要営業基盤は山形県内に置き、2025年6月24日現在の店舗数は84か店、うち出張所1か店とする。沿革上は1896年設立の両羽銀行を起点とし、1965年に山形銀行へ行名改称する。業務面では、外国為替、公共債窓口販売、投資信託窓口販売、損害保険・生命保険商品の窓口販売、証券仲介業務、信託代理店業務などを段階的に取り扱い、地域顧客向け金融サービスの範囲を拡張してきた。加えて、関連会社を通じたリース、信用保証、カード、キャピタル、商社機能も保有し、銀行単体に閉じないグループ運営を進める。

2. 競争優位性

提示テキスト内で国内シェアや特定分野の圧倒的市場占有率は確認できない。一方、競争優位の源泉としては、山形県を中心とする地域密着の営業基盤、長年の取引蓄積、店舗網、関連会社を含む総合金融サービス提供力が挙げられる。経営方針では「安全・安心」の銀行として信頼確保を基本方針に据え、長期ビジョンとして「金融・産業参画型ハイブリッドカンパニー」を掲げる。第21次長期経営計画「Pro-Act」では、“コンサルティング営業”の実践により顧客の新たな価値と満足を創造する方針、銀行と関連会社の提供価値を高めて連携を強化し、グループ総合力を引き上げる方針を明示する。地方銀行業は免許業種にあり、信用・顧客基盤・人材・システム・管理態勢の蓄積が参入障壁として機能する。実際に当行は全店オンラインシステムの整備、各種システム更改、CSIRT設置、マネー・ローンダリング対策、サイバーセキュリティ強化など、継続的な管理インフラ投資を行う。

3. 市場環境

国内経済は緩やかな回復基調をたどった一方、山形県内経済は物価上昇による消費マインド下押し、中国向け輸出不振、電子部品・デバイスを中心とした生産活動の弱含みなどから、持ち直しにやや停滞感が広がる環境に置かれる。営業基盤である山形県では、人口減少と少子高齢化、企業の後継者難、人手不足、物価高騰対応、脱炭素対応の加速といった課題が顕在化する。他方、ものづくり産業の継承、最先端分野の研究開発、洋上風力発電の事業化へ向けた動きなど、地域ポテンシャルの高まりも示される。銀行業は銀行法に基づく自己資本比率規制を受け、当行も国内基準4%以上の維持を求められる。加えて、金融犯罪対策、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与防止、サイバーセキュリティ対応など、規制・管理要請の強い業界環境に置かれる。

4. 成長戦略

2024年4月から2026年度までの第21次長期経営計画「Pro-Act」を推進する。位置付けは2030年に向けた長期ビジョン実現のフェーズ2とし、組織としての専門性をさらに高めること、役職員一人ひとりが積極的かつ具体的に行動することを通じて企業価値向上を図る。重点は3つの価値観に整理する。Trustでは、コンサルティング営業の実践、意思決定スピード向上、銀行と関連会社の連携強化を進める。Growthでは、サステナビリティ経営を実践し、社会・地域課題の解決に向けたアクション、バックキャスト思考による未来から求められる金融・非金融サービスの実現を掲げる。Well-beingでは、前例や常識に囚われない業務見直し、挑戦を楽しむ企業文化の醸成、対話の連鎖への転換を進める。数値目標として、2026年度に当期純利益50億円、ROE3.5%、自己資本比率9%以上、総貸出金平残1兆9,483億円、貸出金利回り0.994%、貸出金資金利益193億円、総預金2兆8,667億円、有価証券平残9,832億円、有価証券利回り0.937%を掲げる。設備面でも営業店改築工事や各種システム更改を継続し、営業基盤の充実と営業力強化を図る。

5. リスク

第1に、地域経済動向に係るリスクを負う。山形県を中心とする特定地域への依存度が高く、地域経済の停滞や人口減少による営業基盤縮小は、業容拡大の制約や与信関係費用の増加につながる可能性を持つ。第2に、信用リスクと市場リスクを負う。景気悪化や金利・株価・為替変動により、不良債権増加、貸倒引当金積み増し、保有有価証券の評価損・売却損が発生する可能性を持つ。第3に、オペレーショナル・リスクを負う。システム障害、サイバー攻撃、情報漏えい、人材流出、業務委託先事故、マネー・ローンダリング対策不備などが信用失墜や損失を招く可能性を持つ。

6. ガバナンス

2016年6月に監査等委員会設置会社へ移行する。リスク管理面では、経営管理会議等を通じて主要リスクを分析・評価し、信用リスクと市場リスクはVaRにより定量化のうえ、資本配賦計画のもと自己資本の範囲内でコントロールを図る。定期的なストレステストも実施し、ストレス事象発生時でも規制上の所要自己資本比率維持を確認する。流動性リスクは円貨・外貨を日次・週次・月次で把握し、必要時の機動対応に備える。人的資本面では、プロフェッショナル人財育成の強化を課題に掲げる。従業員関連指標として、管理職に占める女性労働者比率や男性育児休業取得率、男女賃金差異を開示する。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZWT | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
76.9B 17.3倍 0.6倍 0.0% 2,386.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高
営業利益
純利益 4.4B 2.1B 3.4B
EPS 138.2 65.0 107.4
BPS 4,295.3 4,489.4 4,174.4

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.07%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
両羽協和株式会社0.04%
住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
住友不動産株式会社0.02%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.02%
野村信託銀行株式会社(山形銀行従業員持株会専用信託口)0.01%
株式会社合同資源0.01%
株式会社青森みちのく銀行0.01%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-16TDNetその他山形銀2026年3月期 第3四半期末の自己資本比率について2,668-3.30%
2026-02-10TDNetその他山形銀自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付に関するお知らせ2,672+3.37%
2025-10-29TDNet業績修正山形銀業績予想の修正に関するお知らせ1,643+1.52%
2025-08-28TDNet配当・還元山形銀自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ1,613-0.87%
2025-08-04TDNet配当・還元山形銀自己株式の取得状況に関するお知らせ1,515-0.33%
2025-07-02TDNet配当・還元山形銀自己株式の取得状況に関するお知らせ1,477+0.34%