Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社百十四銀行 (8386)

香川県を中心に広域瀬戸内圏を営業基盤とする地方銀行グループ。主力の銀行業に加え、リース、信用保証、クレジットカード、事務受託、ICTソリューション、人材紹介、不動産賃貸・管理を展開。香川県で預金約5割、貸出約4割の高シェアを持ち、大阪・東京を含む全国10都府県の店舗網、国際業務、参入容易でない船舶関連融資、総合コンサル機能を強みとする。[本社]香川県高松市 [創業]1924年 [上場]1972年

1. 事業概要

百十四銀行グループは、当行、連結子会社8社、非連結子会社3社、関連会社2社で構成し、香川県を中心に広域瀬戸内圏を主要営業基盤として金融サービスと各種コンサルティングサービスを提供する。主力の銀行業では、本店、支店、出張所等で預金、貸出、内国為替、外国為替を取り扱う。周辺事業として、百十四リースがリース、百十四総合保証が信用保証、百十四ディーシーカードと百十四ジェーシービーカードがクレジットカード、百十四ビジネスサービスが事務受託を担う。非金融分野では、百十四システムサービスがICTソリューション、百十四人材センターが人材紹介ソリューション、日本橋不動産が不動産の賃貸・管理を展開する。加えて、HYAKUJUSHI BUSINESS CONSULTING VIETNAM COMPANY LIMITED、百十四共創投資、114事業承継・成長支援ファンド投資事業有限責任組合を有し、2025年4月には114地域みらいデザインを新設する。

2. 競争優位性

最大の競争優位は、香川県における強固な地盤と広域店舗網の組み合わせにある。提示テキストでは、地元香川県で預金約5割、貸出約4割の高いシェアを獲得すると記載し、地域金融機関として極めて高いプレゼンスを示す。加えて、1950年代に開設した大阪支店、東京支店を起点に全国10都府県へ店舗網を展開し、県外顧客に香川県顧客を紹介する取引も増加する。この広域ネットワークは、地域密着と域外接点を両立する営業基盤として機能する。専門性の高い国際業務も強みにあり、海外進出支援、外貨資金調達、デリバティブを用いたリスクヘッジまで手厚いサポート体制を構築する。さらに、船舶関連融資は審査や融資手法が特殊で金融機関の参入が容易でない分野にあり、古くからの取組みにより造船会社、船主、運航会社まで川上から川下に至る幅広い顧客との信頼関係を築く。銀行、保証、カード、ICT、人材紹介を束ねる「総合コンサルティング・グループ」志向も、金融と非金融の融合による差別化要因となる。

3. 市場環境

地域金融機関を取り巻く環境は、人口減少、超高齢化、脱炭素・循環型社会への移行、デジタルシフト加速により大きく変化する。地域のサステナビリティに関わる課題は多様化・複雑化し、長期的視点での対応が必要となる。リスク面では、大規模災害やパンデミック、システム障害などのBCPリスク、金利がある世界における競争激化、地政学リスク等を契機とした金融市場の急変、社会・経済のデジタルシフト加速が重要課題として挙がる。加えて、地域経済の縮小、少子化・高齢化、人口減少は中長期の成長機会リスクとして認識する。規制面では、自己資本比率について国内基準4%以上の維持が求められ、下回る場合は早期是正措置の対象となる。提示テキスト内では、競合他行の具体名や全国シェア、世界シェアは確認できない。

4. 成長戦略

成長戦略の中核は、2030年度を見据えた「長期ビジョン2030」と中期経営計画「創ろうイ・イ・ヨ♪」にある。長期ビジョンは「総合コンサルティング・グループの進化により、地域のみんなとウェルビーイングな社会を創造する」を掲げ、環境・社会価値と経済価値の両立を通じて地域社会のウェルビーイングとグループの経営サステナビリティ向上を目指す。マテリアリティとして、地域経済活性化、人生100年時代への対応、多様な人材が活躍・成長できる環境整備、DXの実現と地域社会のデジタル化、気候変動等への取組み、持続可能な経営基盤の構築を設定する。中期計画では、SX、HRX、DXの3つを成長エンジンとし、コンサルティング機能強化、新事業領域の探索、職員のウェルビーイング向上、生産性の飛躍的向上を進める。顧客向けには、資金繰り支援、事業の正常化に向けた経営改善・事業再生支援、業務効率化や生産性向上のためのDX支援に注力する。数値目標として、2025年度に連結当期純利益135億円以上、連結自己資本比率9.0%程度、単体OHR65%程度を掲げる。ベトナム現地法人の保有や新会社設立も、専門サービス拡充と新領域開拓の一環と位置付く。

5. リスク

主要リスクは3点に整理できる。第1に、BCPリスクにあり、大規模災害、パンデミック、システム障害が取引・サービス停止や人的・物的資本の毀損、与信費用増加を招く可能性を持つ。第2に、市場変動・信用リスクにあり、金利競争激化、金融市場急変、景気後退やインフレ進行がスプレッド縮小、有価証券評価損益悪化、与信費用増加につながる。第3に、技術変革・情報セキュリティリスクにあり、デジタルシフト加速やサイバー攻撃高度化が資金流出、地盤低下、顧客情報流出、信頼毀損を招く可能性を持つ。加えて、人口減少や人材流動化、政策保有株式比率、気候変動も中長期リスクとして認識する。

6. ガバナンス

リスク管理面では、取締役会がトップリスクを認識し、影響時期やシナリオを踏まえて対応策を講じる体制を整備する。リスク管理の状況は定期的に取締役会等へ報告し、信用リスクと市場リスクはリスク量を自己資本の範囲内にコントロールし、ストレステストも実施する。人的資本面では、管理職に占める女性労働者比率16.6%、男性育児休業等取得率100%を開示し、DE&I推進や女性登用強化を進める。従業員数は連結2,125人、単体1,879人を擁する。株主還元の具体方針は提示テキスト内では確認できないが、企業価値向上、生産性改善、政策保有株式の計画的削減を通じた市場評価向上を意識する記載がある。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W116 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
242.8B 17.6倍 0.7倍 0.0% 8,480.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高
営業利益
純利益 13.7B 9.6B 9.2B
EPS 481.2 336.2 315.6
BPS 11,550.3 11,527.1 9,719.3

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.10%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
百十四銀行従業員持株会0.02%
日本生命保険相互会社0.02%
太平洋セメント株式会社 (注)20.02%
難波ホールディングス株式会社0.02%
日本ハム株式会社 (注)30.02%
住友生命保険相互会社0.02%
株式会社タダノ0.02%
株式会社ニコン0.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-16TDNet人事百十四銀役員の異動に関するお知らせ8,410+0.59%
2026-02-03TDNet決算百十四銀2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)8,810+2.84%
2025-12-10TDNet配当・還元百十四銀自己株式立会外買付取引(ToSTNet-3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関するお知らせ6,170-1.62%
2025-12-09TDNetその他百十四銀自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付に関するお知らせ6,310-2.22%
2025-12-09TDNet新規事業百十四銀百十四銀行と野村證券による金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する最終契約締結について6,310-2.22%
2025-12-01TDNet配当・還元百十四銀自己株式の取得状況に関するお知らせ6,240+1.44%